1968年製作の日活作品。
タイトルは、ボブ・ホープとビング・クロスビーのコンビによる珍道中シリーズからの拝借ですね。
「バリ島珍道中(Road to Bali)」は、このコンビの6作目でしたが、こちらは未見。
よく覚えているのは、「アラスカ珍道中」です。
クロスビーとホープのコンビが、山を見上げると、たくさんの星が現われ、何事かと思ったら、それがパラマウント映画のマークになってしまうという、楽屋落ちのギャグがありました。
こういう映画ファンをニヤリとさせるギャグが満載のシリーズで、好きでしたね。
さて、和製の「バリ島珍道中」は、スパイダーズ主演としては最後の映画。
タイトルは、往年のハリウッド・コメディですが、中身の方は、完全にビートルズ主演の「HELP! 四人はアイドル」を意識しています。
バンドが主演するコメディといえば、テレビシリーズの「ザ・モンキーズ」がありますが、ビートルズもモンキーズも、メンバーは四人。
コメディには不可欠なキャラクターを立てるのには、やはりスパイダーズの7人というのは、ちょっと多すぎました。
一応は、堺正章と井上順の、二人のフロントマンにスポットが当たった脚本にはなっていますが、やはりどうしても、とっ散らかった印象になってしまいました。
ビックリしたのは、1968年の映画ではありますが、メンバーの妄想シーンでヌードが出てきたこと。
これを知っていたら、映画公開当時は、バリバリのマセガキ小学生でしたので、自分の小遣いで見にいっていたかもしれません。
さて、映画の舞台は、香港、ジャカルタ、バリ島。
このうち、香港には1991年に、バリ島には1990年に、当時の彼女を連れて遊びに行っています。
バリ島では、映画の中に出てきた、ケチャック・ダンスも、バロン・ダンスも見てきました。
映画の撮影は、僕らが訪れる20年以上も前のものですが、ほとんど変わりませんね。
旅行を撮影したビデオは、今でも残っていますが、未編集のまま。
付き合っていた彼女とは、その2年後に別れてしまっているので、映像はそのままお蔵入りしています。
それでも、30年前の自分が映っている映像はやはり貴重ですので、田舎にでも引っ込んだら、編集して作品にしてみるのも悪くないかもしれません。
当時の相方が残したアルバムも、デジタル化して残してありますが、その表紙には、当時の僕のオープニング・メッセージ。
やや、こそばゆいですが、もうこの感性は今の自分にはないと思われるので、紹介しておきます。
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