フリークス
いやあ、ちょっとすごい映画を観てしまいました。
こういう映画があるということは、知識としては知っていました。
スチール写真だけは、過去に何枚かみた記憶もあります。
昭和7年の日本公開当時は、このタイトルではなく「怪物圓」だったそうです。
この監督は、1930年にホラー映画の古典「魔人ドラキュラ」を撮った方。
実際に、当時のサーカス興行にも関わっていた人で、この映画に登場する「彼等」とも、普通に親交があったとのことです。
映画は、その彼らが、差別的な人間たちに対して天誅を与えるという御伽噺にしているわけですから、この監督は、決して悪趣味狙いではなく、彼としては結構当たり前な感覚で、差別問題への寓話的メタファをイメージしていたかもしれません。
しかし世間からの非難は轟々。
以後この監督は、まともに映画が撮れなくなってしまいます。
そりゃあそうでしょう。
映像があまりにも強烈すぎました。
90年も経過した今も尚です。
正直申して、見るのにも相当迷ってしまいましたが、今回鑑賞決行した次第。
世の中にカルト映画は無数にあれど、本作以上のカルト映画はまずありますまい。
申し訳ない。感想はご勘弁ください。
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