もう、かれこれ30年も前の話です。
僕は、当時大学には籍を置きながら、授業にはほとんど出ないで、アルバイト三昧な日々を送っておりました。
グランドキャバレーのボーイなんてのも、その中のひとつ。
池袋西口にあった「杯一」という店だったのですが、ここでは毎週月曜日の営業開始前に、ホステス・ミーティングがあったんですね。
総勢100人近いホステスが一堂に会した図はなかなかの圧巻でした。
ここでは、おおむね指名料の売り上げランキング発表みたいなものがメインだったのですが、ミーティングの最後には支配人が訓示をたれるのがお決まり。
たいていは、「気合を入れて稼ごう」みたいな内容だったのですが、店内の掃除をしながら耳を傾けていたある日の訓示は、なかなか興味深いものでした。
「お客との話題に困ったらどうするか」
支店長の回答はこうでした。
「話題は、テ・キ・ド・ニ・セ・イ・リ・ス・ベ・シ」
今でもハッキリと思い出せる、訓示の内容は下記のとおり。
話題に詰まったら、次のどれかを話題に上げて、話をつなげとのことでしたね。
テ - 天気
「今日はあいにくの雨ですね。傘はお持ちですか?」
キ - 気候
「めっきり寒くなってきましたね。」
ド - 道楽
「なにかご趣味はあるんですか? たしか釣りされるんでしたよね?」
ニ - ニュース
「オバマさんが、大統領に就任しましたね。」
セ - セックス
「強そうですよね。お盛んのようで、なにより」
イ - 田舎
「故郷はどちらなんですか。実は、私も九州です。」
リ - 料理
「グルメなんですね。和風ですか? それともイタリアン?」
ス - スポーツ
「朝青龍が13連勝ですね。」
ベ - 勉強
「そうですか。英会話習ってらっしゃるんですか」
シ - 仕事
「お忙しいんですか。大変そうなお仕事ですよね。」
以上。
いまでもそれなりに通用しそうですよね。
参考までに。
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