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西暦で言えば2001年。
この年の9月には、あの衝撃の同時多発テロがありました。
日本では、小泉総理が誕生。
西では、ユニバーサル・ジャパン。東では、ディズニーランド・シーがグランドオープン。
iPod が登場したのもこの年でした。
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平成十三年九月
病院食「ゆっくり食べろ」とその昔言われた父に言っている今日
女子高生携帯メールで泣き顔にその中身などちょっと気になり
扇風機エアコン切ってサッシ開け九月の空気部屋に招きいれ
台風が去った日本は雨上がり海の向こうは飛行機が降る
回復を伝える今日の天気予報遠い異国の雲行き思う
ゲームしてバラエティ見た画面から米軍隊の出撃届く
あたりまえに過ごす僕らの日常が突然そうでなくなる怖さ
基地の町いつも見慣れた空軍の低空飛行にギョッとしており
ハリウッド映画のヒーローヒロインに全アメリカ人がなっているよう
ライオンや象虎猿が手を組んで鼠一匹退治しにゆく
今年も、地元団地のお祭りのビデオ撮影を依頼されました。
僕が自治会役員として広報を担当したのは、4年前ですが、
ビデオ撮影だけは、それ以来、毎年の恒例行事。
まあ、ほとんど、僕の道楽ですので、毎年、好きなようにやらせてもらっております。
4年とはいっても、去年は、ちょうど台風が来ていて無念の中止。
残念ながら、今年も、雨には降られました。
とはいっても、それほどの雨ではありませんでしたので、祭りは強行。
しかし、特に大きなトラブルもなく、フェスタは終了。
祭りはつつがなく終了しましたが、ビデオ撮影班のお仕事はこれからです。
今回は僕以外の撮影部隊の協力もありまして、素材はふんだん。
楽しい楽しい、編集作業はこれからです。
自治会の依頼で、ちょこちょことイベントの記録DVDなどを作っていると、
中には、それを楽しんでもらえている人もいるようで、
それを見た方から、団地を歩いていて、声をかけられたりすることも増えてきました。
イベントがあるごとに、カメラを持って駆け回っているので、
顔を覚えてもらっているのでしょう。
まあ、それはそれで、悪い気はしませんね。
おそらくこれは、ボランティアでやらせてもらっているのがいいのだと思っています。
なかには、
「ちゃんとギャラをもらってやってもいいんじゃない。」
と、言っていただける人もいるのですが、やはり、道楽と割り切ってやっている方が、
少なくとも、こちらの気持ちが自由でいられる分だけ楽です。
「ありがとうございます。」と言ってもらえる、うれしさは、到底お金では買えません。
投稿情報: 午後 12時17分 カテゴリー: 生活 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
十二年前の九月を振り返る、マイ短歌グラフィティ。
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九月
残暑でも茜に染まる夕焼けに次第にかかる秋のフィルター
夏休み明けて会社のオフィスには土産の菓子折り北から南
学校に子供らの声帰ってきてジャングルジムの深呼吸かな
ひと夏の遊び自慢で放課後は日焼けしてる子に軍配上がり
いまさらと思えど慣れぬ指先で次長のパソコン五十の手習い
半袖の二の腕摩る霧雨や車のエアコンオフにした朝
たっぷりと陽射しを浴びた街路樹が色づくまでの秋支度かな
灰の島4000人が後にして大地の機嫌伺うしかなし
大雨の後始末なお続く午後けろりと晴れてる憎らしさかな
山肌に雲沸き立ちて秩父峯はその懐に手届かんとす
街の灯がフロントガラスの雨模様君の寝顔にそっと映して
長月や一雨ごとに秋めいて夏の名残を思い出にして
変わりゆく秋の空など眺めつつ女心の行方を思う
今世紀最後のお祭りシドニーでさあさあみんな楽しんどいで
バス待ちでラジオ聞いてたオジサンがイヤホンはずして「メダル取ったぞ」
国背負いメダルに挑む若者に良くも悪くも悲壮感消え
最終回筋書き通りのドラマより筋書きなしのオリンピック
コスモスの花秋風にゆらゆらり日向ぼっこの子猫が欠伸
運動会知らせる空砲隣から厚焼き玉子の匂い漂い
彼岸過ぎ重い腰上げ夏服をしまう裾から珊瑚ひとつ
草むらに秋忍び寄り携帯に手がいきかけた虫達の声
投稿情報: 午後 09時52分 カテゴリー: 短歌 / 川柳 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
9月になってしまいましたが、八月編でございます。
十二年前の夏の、短歌グラフィティ 。
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平成十三年八月
盆踊り東京音頭で拍子取り本日ばあちゃん晴れのお立ち台
夏祭り商店街が着飾って大型店舗に一日対抗
出店らも引き上げ静まる境内の祭りの後に野良猫一匹
外人に道を聞かれて出る英語伝わらなくて日本語になり
田子の浦赤白煙突吐く煙たれこめた雲に飲み込まれゆく
関所越え峠の霧をわけて行く霧箱根八里のトラック野郎
夕暮れに豆腐屋のラッパ鳴り渡るここは東京下町亀有
ペルセウス夏の夜空に降り注ぐ流星たちを目を細め見る
故郷向かう高速渋滞風はなしお盆民族大移動かな
父帰る三人がかりの下の世話病院に送り深々一礼
高原の風が野を越え山を越え我がベランダにやって来た朝
海帰り外国帰り山帰り土産話が飛び交う三時
顔半分日傘の影に隠れてる着物の婦人のうなじ艶めく
夏休み最後の日曜家族連れ想い出作りのワゴンは北へ
夏休み最後の一日宿題を終えてない子は外に出られず
夏空に秋の空気が押し入って取っ組み合いの雨を降らせる
海の家人影まばらな午後三時麦藁帽子と花火の骸
投稿情報: 午後 09時19分 カテゴリー: 短歌 / 川柳 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)