後半は、ゆっくりとテレビ観戦というわけにもいきませんでしたが、DVDにはバッチリと録画しておりますので、オリンピックの余韻を楽しみながら、鑑賞したいと思います。
さて、録画した中から、面白いシーンを発見しました。
陸上男子5000メートル予選1組に出場したのは、予選1組に登場した同種目の日本記録保持者、松宮隆行。
レースはスローペースのまま展開。
松宮はポジション取りに苦心しながら、徐々に順位をあげていき、3000メートルすぎまではついていったのですが、接触した選手にかかとを踏まれてシューズが脱げてしまうというアクシデントが発生。
走りのバランスが崩れ、そこに精神的負担も加わり、松宮はたちまち集団から遅れだします。
しかし、彼はそのままレースを続行。残り2000メートル近くを片足のまま走りゴールイン。
放送陣は、レースをあきらめなかった松宮を盛り上げますが、彼は淡々とこう答えます。
「シューズが、脱げても脱げなくても、今の自分はこの結果なので・・」
カメラは、裸足のまま、懸命に走る松宮を繰り返し繰り返し、映し出します。
このアクシデントなら、途中で棄権しても、責められはしなかったでしょうが、彼は最後まであきらめず走りきるという選択をしました。
記録としては、予選敗退の惨敗でしたが、この選択をしたことで、彼の「走り」は、記憶にはしっかりと残りましたね。
オリンピックは、記録というよりは、記憶が語られることになる大舞台。
「記憶」に残ってしまった以上は、次からは、良かれ悪しかれ注目されますので、ご健闘を。
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