日本側作戦名「MI作戦」。
太平洋戦争中の昭和17年6月5日から7日にかけて行われたミッドウェー島沖での日米海戦です。
通称ミッドウェイ海戦。
この海戦で、アメリカ海軍が、航空母艦1隻に対して、日本海軍は主力航空母艦4隻とその全艦載機 を喪失するという決定的なダメージを受けました。
この結果、開戦以来、日本が優勢であった空母戦力は均衡し、以後は米側が圧倒していく事になります。
ミッドウエイ海戦が、太平洋戦争のターニングポイントとなった決戦として、語られることの多いのはご承知の通り。
さて、映画「ミッドウェイ」は、このミッドウエイ海戦を、アメリカ側からの視点で描いたオールスターキャストによるス戦争巨編。
時あたかも、アメリカが、建国200年で盛り上がっているさなかに製作されたということもあり、当然のことながらアメリカ讃歌の作品になっております。
監督は「エアポート'75」のジャック・スマイト。
音楽はジョン・ウィリアムス。
出演はチャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、グレン・フォード、三船敏郎、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・繁田、ロバート・ワグナー、ジェームズ・コバーンなどなど。
こう眺めると、主演クラスの大スターがズラリと集結していますが、その割には、その印象が薄いというのが正直な感想。
どの俳優も、アメリカ建国200年記念映画の「お飾り」になってしまっているという印象です。
映画の冒頭にも、説明がありますが、この映画の戦闘シーンには、実写フィルムが多用されています。
アメリカは、この真剣な戦闘のさなかにも、こんな映像を、しかもカラーフィルムで撮影していたんですね。
しかし、この実写フィルム流用が、映画の演出として、功を奏していたかといえば、それはちと疑問。
なにか、この映像に合わせて、無理やりシナリオをこじつけた感が否めません。
例えば、空母に帰還してきた戦闘機が、着陸に失敗して船橋に激突するという実写フィルムの映像があるのですが、この戦闘機に、主役チャールトン・ヘストン扮するガーツ大佐の息子を無理矢理搭乗させて、ヘストンに「オーマイガ-ッ!」とやらせたりしてしまうわけです。
ドキュメンタリータッチに徹するなら、この余計なドラマは必要なかったでしょうし、ドラマに徹するなら「実写フィルム」の多用は、必要なかったでしょう。
まあ、アメリカ視点の映画ですから、日本人がブーブーと文句をいっても仕方ないのかも知れませんが、三船敏郎を軸にした、日本軍の描写が、いかにも、アメリカの都合で描かれていて、なんともしらけてしまいます。
三船敏郎の声は、似てはいますが、明らかに吹き替え。
それよりもなによりも決定的だったのは、言葉です。
外交官でもなんでもない、コテコテの帝国海軍の軍人たちが、しかも作戦会議の場で、あんな流暢な英語をしゃべりますかっつーの。
あれは、ちゃんと日本語で芝居させて、字幕をつけるべきでした。
戦争に負けた身としては、大きなことも言えませんが、もう少し、日本の観客にも配慮してくれれば、ポイントも上がったのですが。
太平洋戦争中の昭和17年6月5日から7日にかけて行われたミッドウェー島沖での日米海戦です。
通称ミッドウェイ海戦。
この海戦で、アメリカ海軍が、航空母艦1隻に対して、日本海軍は主力航空母艦4隻とその全艦載機 を喪失するという決定的なダメージを受けました。
この結果、開戦以来、日本が優勢であった空母戦力は均衡し、以後は米側が圧倒していく事になります。
ミッドウエイ海戦が、太平洋戦争のターニングポイントとなった決戦として、語られることの多いのはご承知の通り。
さて、映画「ミッドウェイ」は、このミッドウエイ海戦を、アメリカ側からの視点で描いたオールスターキャストによるス戦争巨編。
時あたかも、アメリカが、建国200年で盛り上がっているさなかに製作されたということもあり、当然のことながらアメリカ讃歌の作品になっております。
監督は「エアポート'75」のジャック・スマイト。
音楽はジョン・ウィリアムス。
出演はチャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、グレン・フォード、三船敏郎、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・繁田、ロバート・ワグナー、ジェームズ・コバーンなどなど。
こう眺めると、主演クラスの大スターがズラリと集結していますが、その割には、その印象が薄いというのが正直な感想。
どの俳優も、アメリカ建国200年記念映画の「お飾り」になってしまっているという印象です。
映画の冒頭にも、説明がありますが、この映画の戦闘シーンには、実写フィルムが多用されています。
アメリカは、この真剣な戦闘のさなかにも、こんな映像を、しかもカラーフィルムで撮影していたんですね。
しかし、この実写フィルム流用が、映画の演出として、功を奏していたかといえば、それはちと疑問。
なにか、この映像に合わせて、無理やりシナリオをこじつけた感が否めません。
例えば、空母に帰還してきた戦闘機が、着陸に失敗して船橋に激突するという実写フィルムの映像があるのですが、この戦闘機に、主役チャールトン・ヘストン扮するガーツ大佐の息子を無理矢理搭乗させて、ヘストンに「オーマイガ-ッ!」とやらせたりしてしまうわけです。
ドキュメンタリータッチに徹するなら、この余計なドラマは必要なかったでしょうし、ドラマに徹するなら「実写フィルム」の多用は、必要なかったでしょう。
まあ、アメリカ視点の映画ですから、日本人がブーブーと文句をいっても仕方ないのかも知れませんが、三船敏郎を軸にした、日本軍の描写が、いかにも、アメリカの都合で描かれていて、なんともしらけてしまいます。
三船敏郎の声は、似てはいますが、明らかに吹き替え。
それよりもなによりも決定的だったのは、言葉です。
外交官でもなんでもない、コテコテの帝国海軍の軍人たちが、しかも作戦会議の場で、あんな流暢な英語をしゃべりますかっつーの。
あれは、ちゃんと日本語で芝居させて、字幕をつけるべきでした。
戦争に負けた身としては、大きなことも言えませんが、もう少し、日本の観客にも配慮してくれれば、ポイントも上がったのですが。
コメント