さて、自分たちの時代を描いてくれた「恋愛映画」ということで、「波の数だけ抱きしめて」は、それなりに楽しめましたが、ならば、いまどきの「恋愛映画」はどうよということです。
ということで、引っ張り出してきたDVDが、「未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン」。
もちろん、ドリカムのヒット曲としてつとに有名な「同名曲」をタイトルにした、見るからに恋愛映画という一本。
このドリカムのタイトルソングは、僕の知る限り、特に女子の間では、圧倒的に支持されている名曲中の名曲。
作者の吉田美和は、すでにこの曲を、高校生時代には作り上げていたといいます。
「未来予想図Ⅱ」もあり、そして新たにこの映画のために書き下ろした「『ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜』と合わせて、3曲がこの映画の原作ということになります。
内容で言えば、わざわざ映画にせずとも、テレビドラマで、事足りたかとも思ってしまいますが、やはり映画ということで、予算は使いましたね。
まず、スペイン・ロケを敢行。ガウディの代表作「サグラダ・ファミリア」を物語りに絡めたり、ラストの花火の数で、(あれはCGかな?)とりあえず映画スケールであることをアピール。
主演の、竹財 輝之助のスペイン語は、なかなか流暢でビックリしてしまいましたが、「世界ウルルン滞在記」でイタリアのシチリア島にホームステイしたときに、はたしてスペイン語の勉強までしてきたかどうか。
主演女優の方は、松下 奈緒。スラリとした174cmは、もちろんモデル出身のお嬢さん。
モデルもさることながら、この方、音大出身で、ピアニストという肩書きもお持ちなんですね。
しかし、この映画では、その腕前を披露するシーンは用意されておりませんでした。
彼女は、この映画とほぼ平行して、同じ役をラジオドラマでも演じています。
実年齢よりも、だいぶ落着いて見える人なので、役の上で、30歳までを演じてもさほど違和感はなかったですね。
花火職人の原田泰造が絡んできたあたりで、映画のラストシーンは、ほぼ、誰しも予想がついてしまったかんじでしたが、ここで野暮なことはいいますまい。あれはあれで、よしとしましょう。
二人が手と手を取り合って、ググッというところまではきましたが、残念ながら、中年おやじの涙腺までは刺激しきらずでしたね。
感動のラストは、エンドロールも含め、ドリカムのナンバーをまるまる2曲も使用して、盛り上げにかかってきましたが、これは、ちと長かった。
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