こんな会社だと知っていたら就職しなかったのに・・・
つらつらと読み終えたのは、コンビニで購入した本です。
パワハラ、セクハラ、低賃金、有給なし・・・
まあ、いまどきの怪しい業界の、ブラックな会社で、心身ともにすり減らしたOBや、現役の社員の悲惨な体験をインタビューしたというのがこの本の内容。
恐るべき職場のサンプルは18社ありましたが、まあ、その会社の被害者たちに語られる内容ですから、クソミソもいいとこ。
我が業界も、労働条件がけしていいとはいえませんが、まあ、こういう会社よりは、まだましただろうという意味では、ためになりました。
例えば、一日の労働時間が、16時間とか18時間になっても、残業は一切なしなんてのは、この本に登場するブラック企業ではあたりまえなんですが、ひょいと見た録画番組がNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、この日の主人公だった、築地の魚市場で「マグロのカリスマ」といわれている仲買人が自分の苦労時代のことを語るんですね。
「一日16時間から18時間、夢中で働きましたね。」
あれまあ。よくよく聞くと、ブラック企業の元社員たちと、同じことをいっているじゃありませんか。
もちろん、彼の眼には、ネガティブな影はありません。
当然のことのように、ひたすら「前向き」でポジティブなわけです。
では、この差はいったいなんだろうという話です。
大事なキーワードは、おそらく「夢中」というやつでしょうね。
つまり、自分のやっている仕事に、「迷い」があるかないか。この差は大きいなあ。
要は、自分の目の前に、「夢中になれる」仕事があるかないかで、会社なんてものは、簡単に、黒にも白にもなるということでしょう。
「夢中」になって仕事に打ち込めれば、その人から、タイムカードはなくなるということです。
ブラック企業と、優良企業の差なんて、実は案外、紙一重かもしれません。
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