不謹慎なのを承知で言いますが、ムラムラきたのは、裏日本の豪雪報道を聞いたからです。
それから、もうひとつ。
「銀界」という、尺八トジャズのコラボレーション・アルバムを聞いたこと。
このアルバム、1970年の作品です。
尺八を演奏しているのは、山本邦山という尺八の人間国宝奏者。
しびれました。
豪雪吹きすさぶ雪国の映像に、この山本邦山の尺八の音をかぶせた動画を作りたかったというわけです。
この雪の被害で、亡くなった方もいるという報道もある中、なんともノーテンキな魂胆で恐縮ではありますが、やはり、日頃のストレスを胡散霧消させるのに、「真っ白い雪」の映像を肉眼で目視することは、僕にとっては、なによりのヒーリング効果があることは、実証済み。
過去にも、この季節になると、雪を求めて、北国行きの電車に飛び乗っております。
さて、そんなわけで、今回選んだ「雪の里」は、群馬県の法師温泉。
新幹線「上毛高原駅」からバスで猿ヶ京温泉まで30分。
そこからまた、バスを乗り換えて、目指す法師温泉まで15分。
1日2本しかないバスに揺られて、人里離れた秘湯に到着したのが朝の9時。
しかし、豪雪と思っていった法師温泉は、カラッと晴れたいい天気で、ビデオカメラを担いで行った身としてはやや拍子抜け。
管理小屋のオジサンはかくのこどく申しておりました。
「この山の向こうの魚沼は、4メートルだな。こっちは、そんなに降ることはことはめったにないしな。
でも、あっちでカメラ回しても、真っ白なだけだよ」
しかし、それでも、温泉旅館・長寿館の裏の自然公園は、履いていったスノーシューズなど軽く埋まってしまうような雪の野原。
オジサンのパワーシャベルでならしてもらった一番の雪道を、貸してもらった長靴に履き替えて、撮影散歩。
まあ、これはこれで、尺八のメロディをのせられると判断。
携帯も圏外になっている銀色の別世界で、ひとしきり命の洗濯をしてまいりました。
さて、温泉旅館の長寿館は、レトロマニアの僕には、しびれるような古びた木造日本家屋。
軒先からぶら下がるツララが、強烈な印象でした。
温泉は混浴。
別にこれが目当てでいったわけではありませんが、合計3組のカップルの他には僕一人。
このケースでは、こちらが妙に気を使ってしまていけません。
カップルに動きがあるために、こちらは背中をむけたり、タオルを顔からかぶるサービス。
入浴10分の予定が、゜30分になってしまいました。
今度行くときは、相方といくことにしましょう。
楽しい、楽しい休日でした。
日本海の豪雪地帯の方、大変でしょうが、頑張ってください。
今度、雪かきの応援にまいります。
コメント