さて、師走に入って、いろいろとあわただしくなってまいりましたが、
いけるうちにいっておけということで、関東ふれあいの道埼玉県の8番目のコース
「秩父盆地を眺めるみち」を歩いてまいりました。
私ごとながら、賞与もいただき、iPhone 4S と iPad 2 もなんとか2年使って、
元も取ったろうというところで、前日の土曜日にニンマリしながら新機種に
買い換えてきたばかり。
予定では、日曜日は1日がかりで、データの移動とカスタマイズにかける予定でしたが、
これが思ったよりも早く完了し、日曜の朝には、ほぼ使える状態になりまして、
それではと、山歩きを決行。
今回のコースの案内を見れば、意外に楽勝そうなコースで、ちょっと遅めの出発でも
なんとか間に合いそうでしたので、セットアップしたばかりの、iPhone 5s と iPad Air を
リュックサックに入れて、出発することにいたしました。
今回のコースのスタートは、前回同様、秩父鉄道・皆野駅。
東武東上線の終点・寄居駅から秩父鉄道で皆野駅まで向かうというアクセスです。
今回は、朝の出発時に、団地のバス停に向かう道で思わぬ人とバッタリ。
かつて、自治会の役員を一緒に務めたことのある瀧本さんです。
見れば、僕と同じように、一目見て、ウォーキングをしますよといういでたち。
聞けば、僕の向う寄居駅の手前の小川町駅まで行かれるとのこと。
同好の士たち80人ほどで、嵐山周辺をトレックキングするのだそうです。
瀧本さんとは、Facebook でも、「友達」つながり。
定年退職されてからは、趣味の写真を、まめにアップされていたのは知っていましたので、
そんなこんなの話をしながら、小川町まで楽しい時間を過ごさせてもらいました。
さて、いつもより遅い出発でしたので、皆野駅に降り立ったのは、9時26分。
次のバスまでは、小1時間ありましたので、今回はタクシーに乗って、スタート地点の
「風戸入口」バス停まで向かうことにしました。
万歩計を仕込んで、山歩きをするようになると、なんかタクシーは邪道のような
後ろめたい気持ちにもなりましたが、帰りのバスに乗り遅れると、後がないという
コースでしたので、今回は1700円のタクシー代は必要経費と判断。
スタート地点「風戸入口」バス停到着は、9時40分。
さて、今回のコースは、今までのコースの中では最短。家族向けのゆるいコースです。
風戸入口バス停から、猿岩を経て、破風山(はっぷさん)まで登り、立札峠から
水潜寺を経て、札所入口バス停まで下りてくるという4.3㎞のコース。
最高到達地点も標高645mで、寄り道せずに歩けば、2時間弱で歩けてしまう内容です。
バス停から登ってすぐのところにあるのが、満願湯。
ここは、温泉は温泉でも湯舟はありません。
源泉をボトル売りをする自動販売機が並んでいるという温泉。
日曜日の午前中でも、車を販売機の前につけ、トランクを開けて、
温泉を入れたボトルを積み込んでいる人がたくさんいましたね。
そんな光景を横目で見ながら進んでいると、垣根越しに、
「山歩きの方ですか。この先は行き止まりですよ。山歩きのコースは、
あの家の車庫の隣に入口の案内があるから、そこから上がってください。」
あわてて、そこまで戻ると、確かに、「関東ふれあいの道」の看板がありました。
あぶない、危ない。危うくしょっぱなから、コースアウトしてしまうところでした。
歩き始めると、すぐに「風戸の鏡肌」という案内板。
ちょうど、このあたりを走っているのが「風戸断層」です。
鏡肌というのは、この断層活動で、岩と岩が擦れあって、ちょうど鏡のように、
光沢が出来た岩肌を指していいます。
これはもちろん、案内板のウケウリ。
白状しますが、せっせと歩くのに夢中で、この鏡肌は、気がつけば通り過ぎ、
画像も映像も撮り忘れ。
もうひとつ言ってしまえば、途中のポイントであった、「猿岩」も、通りすぎてしまいました。
この辺りに群生するヒカゲツツジの旬の季節は、四月から五月。
アセビが可憐な白い花をつけるのは三月。
本当ならば、そういう旬な季節を選んであるけばいいのでしょうが、
我が山歩きは、僕の人生のように「いきあたりばったり」がモットー。
冬の枯れ葉に埋もれた山道で、そんな季節の花たちが、咲いている光景に思いを馳せるのも
またそれはそれで趣があります。
さて、そんな山道を2.5キロほど登ってくると、本日の山歩きの最高到達点・破風山の山頂です。
ここで標高が626.5メートル。
この山の山頂からは、秩父盆地が一望できます。
本日は快晴で、見晴らしは最高。
それほど高い山ではありませんが、人里と秩父連山のコントラストはそれなりに趣があります。
山頂から見える秩父連山は、左から二子山、武川岳、武甲山、蕎麦粒山。
一番高いのは武甲山で、標高1295メートル。
削り取られたその山肌が、秩父セメントになっているわけです。
さて、ここからは下り。
500メートルほど下るとすぐに札立峠。
この先は、麓にある、秩父札所34番目の水潜寺に続く「巡礼道」になっています。
ちょっと昔までは、笈摺姿に、菅笠、手っ甲、脚絆に、草鞋を履いた巡礼が歩いた山道を、
トレッキングウエアに身を包んだオバサマたちの一団が笑い声も高らかに歩いていきます。
山道を1.3キロほど下ると、ほどなく水潜寺。
本堂の前にたつと、百観音御砂と彫られた足形があります。
ここには百観音の御砂が納められていて、この上に立って、
西国阿弥陀如来、坂東薬師如来、秩父千手観音の三体の御本尊を拝めば、
日本百観音巡礼の功徳が得られるといわれているそうですが、
基本的に僕の場合は、バチ当たりの人生を送ってきましたので、それは期待しません。
讃佛堂内の左側に、オビンズル様が坐しています。
この仏像は、通称「撫でぼとけ」。
自分の体の悪いところを撫でて、その手でオビンズル様の同じところを撫でると
病気が治るといわれております。
仏像がピカピカに光っているのは、大勢の人たちになでられてきたからでしょう。
参拝の山ガールたちもしきりに撫でていましたが、もちろん、仏像は「セクハラ!!」などとは
いいません。
水潜寺を出れば、終点の「札所入口」バス停はすぐそこ。
予定よりも、早く到着してしまいましたので、バスが来るまでにあと1時間。
持ってきたパンフレットをみて見ました。
このあたりの観光の見所で目を引いたのは、日野沢三滝。
秩父華厳の滝、上空滝、不動滝の3つの滝です。
これはカメラに収めたいと思いましたが、さすがに残り1時間で3箇所をめぐるのは無理。
どれかひとつとも思いましたが、ビデオを編集する身になってみると、
中途半端ではかっこがつかないので、今回は断念して、
「水と緑のふれあい館」で温泉につかることにしました。
入場料500円とタオル200円。
ここで、しっかりと山歩きの疲れを取り、バス停まで歩いたところで本日ここまでの
万歩計のカウントは、11079歩。
晴天に恵まれた初冬の山歩きは、終了。
さて、埼玉県に13コースある「関東ふれあいの道」。
年内に、もう一コースくらい歩けますかどうですか。
では、いつものように、僕が歩いた4.3キロの道程を動画に編集いたしましたので、
初冬の秩父を、僕と一緒にあるいた気になってみてください。
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