さて、先週に引き続き、本日も会社の畑へ行って、農作業のお手伝いをしてまいりました。
本日のメニューは、マルチのセッティングと、ツル系の野菜用のアーチの作成。
それから、僕はトラクター(耕運機)で、隣の畑の耕し。
夕方からは雨の予想でしたので、なんとか降り出す前には、やっつけたいところ。
午前8時。
畑に到着すると、師匠は、すでに作業にかかっており、マルチングもすでに、何本かは、終了していました。
あれを、一人でやるとはちょっとすごいとしばし感心。
さて、マルチングとは何か。
簡単にいえば、畑の作物を植える場所に、ビニールのシートを張る作業のこと。
このマルチングによる効果は、師匠によれば以下のとおり。
1つ目。
雑草の繁殖を抑える効果。
2つ目。
土壌の団粒構造を維持する。
団粒構造というのは、 土壌の粒子が小さなかたまりを形成している構造のこと。
保水性がよく、排水性・通気性もよく、畑の作物の生育にに適した土の状態になります。
3つ目。
地温の調節。
4つ目
土壌からの水分蒸発を抑える。つまり、水をそれほどやらなくても、畑自体で水分補給をしてくれます。
「マルチングをするかしないかで、作物の出来は雲泥の差。その後の世話もラクチン。」
とは、師匠の弁。
まず、マルチングをする山の両側に鍬入れをして、溝を掘ります。
これがけっこうな重労働。
掘り終わったところで、まず先端部分にマルチを広げ、土をかけて決めます。
それから二人ががりで、山にそって、マルチを張り、反対側も、同じように土をかけます。
後は、両サイドの溝を、土で埋めていくという手順。
これを長短合わせて、本日は約6本セット。
さて、マルチングを終えたところで、今期収穫を目指す夏野菜のメニューを聞いたところ、こんな青写真を見せてもらいました。。
エクセルで綺麗に作ってあってお見事。
農業初心者の僕としては、この図面、見ているだけでワクワクしてきました。
さて、本日の次のミッションは、ツル系の野菜用のアーチ作成。
きゅうり、いんげん、ゴーヤは、畑から伸びたツルに実がなります。
このツルを、作ったアーチに添って成長させ、収穫の時には、このアーチの外側と内側から、野菜が取れるようにするためのもの。
アーチをかけたら、天井にパイプを一本通し、番線で結び、それから両サイドにも、パイプを通します。
二人ががりで、水平を取りながらアーチの、骨組みを組んでいく作業。
それから、風などで飛ばないように、骨組みを支える「鎹」(かすがい)を斜めににかましていき、ヒモで縛っていきます。
昼過ぎに、アーチは完成して、本日の作業はここまで。
次の作業の時に、このアーチにネットをかけて完成とのこと。
夏野菜の仕込みは、ゴールデンウイーク前後から順次始めてい行くということで、収穫は真夏。
さあ、いまから楽しみです。
隣の畑では、ならした枝や雑草が、いつのまにか燃やされて綺麗に片付いていました。
こちらが先月の状態。
そして、燃やした後はこんな感じ。
燃えた後の灰は、全部無駄なく畑の肥やしになります。
さて、その作業と平行して、僕はトラクターに乗って、隣の畑を耕運機で「つちかき」作業。
農業で最も重労働なのはなんといっても、畑を耕すこと。
師匠はこれを「かきまわす」といいますが、このくらい広さになると、やはりトラクターは畑作業の必需品。
師匠からのミッションは、「最終的に、この畑にトラクターのタイヤの跡を残さないで、かきまわすためにはどう回ればいいのか。ちょっと考えてやってみい。」ということ。
そして、考えて耕した結果がこれ。
多少苦笑いも入りましたが、まあなんとか合格という評価。
ならした畑には、さっそく、どこからか鳥がやってきて、掘り返した土に出てきた虫をついばんでいました。
この作業で彼らの生態系に参加したような気分。
さて、本日の農作業で、活躍したの道具です。以下のとおり。
スコップ、鍬(くわ)、鋤簾(じょれん)、とんぼ、鋤、ハンマー、マルチ。
畑のすぐ裏には、「花木園」という子どもたちが自然とふれあう目的で作られた施設があり、本日は日曜日ということもあり、園内は家族連れで賑わっておりました。
ランチタイムの後、のんびりとあたりを散歩してみると、つくしやら、馬酔木などがチラホラ。
気がつけば、めっきり春らしくなってまいりました。
桜はもうすぐです。
ツイート
コメント