2011年にフジテレビ系列で放映されたドラマ。
このシリーズは、特別版も含めて、すべて見たつもりでしたが、この一本だけ漏れていました。
それを今回のアマゾンプライムのラインナップから発見。
いつものようにiPad で鑑賞いたしました。
ありがたやありがたや。
もう、作られてから4年たちますが、やはり一作だけ見ていないというのは気になるものなのです。
主演の仲村トオル、伊藤淳史に加えて、今回のもう一人の主役は、AI。
これは、「死亡時画像病理診断」のこと。
昔から、刑事ドラマの定番は、「死人に口なし」
しかし、このAiは、死亡の際の、死体のスキャン映像を通じて、犯罪を記録し、死因の特定に役立てようというシステム。
当然、医療側と警察側の思惑は微妙にぶつかり混迷。
しかし、そんな時に、Aiの調整スタッフが、機械の調整中に殺されます。
これが今回の事件の始まり。
さあ、犯人はだれか。
病院側にいるのか。警察側にいるのか。それとも患者にいるのか。
今回はほかのシリーズに比べて、警察を描く割合が高くなっています。
警視庁の情報統括室長に高橋克典。
なにか絡んでいそうでもあり、そうでなくもあり。
ドラマ主演クラスのビッグネームですから、まあまあ、そういう扱い方になりますね。
さて、AIは、オートプシー・イメージングの略。
日本でのAI が抱える問題は、ほぼドラマにある通り。
死体解剖は、日本の場合は資格を持つ監察医の不足で、東京23区以外の地域では、十分に行われていない現状。
始まったばかりの医療システムで、まだ十分なエビデンスがない状況であること。
故に、診断ミスから、冤罪を産む可能性があること。
また逆に、医療ミスが、明らかになってしまうケースも多いこと。
このなんともドラマになりやすい要素を、シナリオは卒なく取り入れていきます。
これに、冤罪事件をひとつ、縦軸に絡めて、視聴者の興味を引っ張る展開。
気になる俳優が一人いました。
高橋扮する斑鳩の懐刀として、フットワークよく、事件周辺を走り回る、危険なにおいプンプンの特命広域捜査官・宇佐美を演じる福士誠治。
どこかで見たなと思ったら、つい最近見た(放送は2013年)「女くどき飯」の第一話に出てましたね。
またどこかでお見掛けすることもあるでしょう。
それから、主演の一人伊藤淳史は、「モリノアサガオ」の技官役よりも、こちらの方がやはりしっくりくるかんじ。
おさらくそれは、仲村トオルのアクの強さを中和する役どころを、このドラマでは、うまく演じているからでしょう。
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