仕事と趣味で、ほぼ24時間を使い切ってしまう毎日ですので、ニュースを見る時間などは、ほとんど取れません。
新聞も今はとっていない身です。
ニュースといえば、mixi の一覧などでチラチラ読む程度。
世の中どんなことが起こっているかは、どれも「見出し」程度の知識しかありません。
まったく聞いてないよなんていうニュースも多々あります。
だからというわけではありませんが、毎年、NHKの「ニュース・ハイライト」「スポーツ・ハイライト」は、録画してチェックしていたのですが、去年あたりから、NHKもこの放送をしていません。
せめて、一年の終わる前に、その年の出来事ぐらいおさらいしておこうという気にはなるのですが、まとめてくれる番組となると、今はこの人の出番のようです。
池上彰さんですね。
NHKも、この人のニュース解説が、民放で視聴率を挙げているので、戦線離脱したのかもしれません。わかりませんが。
こちらは、ちゃんとNHKの受信料を払っているので、ニュースのハイライトくらいは、NHKでみようかとは思うのですか、やってくれないなら仕方がない。
今年は、この人の番組で、勉強することにいたします。
さて、今年一年、いったい日本ではどんなことが起きていたのか。
駆け足でふりかえります。
● 神戸製鋼など企業の相次ぐ不祥事
40年も前から、データを改ざんして、品質が合格に達していない製品を市場に流通。
ことの発端は内部告発だとか。
JR東海と、大林組のリニアモーターカーがらみの談合なんてのもありました。
昔は、会社命の社員が多かったから、こんなチクリはあり得なかったけれど、今は会社への忠誠心が薄れてきたからなんでしょうか。
若い社員たちが、黙っていられなくなった?
だとすれば、モラルの低下というよりは、不正許すまじという空気が高まってきたのかもというのが、池上解説。
思うに、SNSの影響もあるかもしれません。
とにかく、個人の発言に、世の中が耳を傾けるという時代になったのは確か。
● 将棋公式戦29連勝 藤井聡太四段
すいません。知りませんでした。
将棋って、まだ羽生さんの時代なんだとおもっていました。
その羽生さんは、なんでも国民栄誉賞だとか。
この藤井くんは、最年少で話題なのね。
今年は将棋ブームとか。
ちょっとピンときていません。
人工知能の棋士に、プロが完敗したというニュースは知っていましたが、彼はまだ対戦していないのかな。
しかし、たとえ勝負は人工知能が勝てても、この初々しさは絶対勝てないでしょう。
人気とは、強いばかりではありませんから。
● 日本人初 偉業達成 9秒台突入
第86回日本学生陸上競技対校選手権大会で、桐生祥秀選手が叩き出した日本人初の9秒台。
9.98秒。
見事でしたが、個人的には、ああやっとかという気持ち。
世界を見れば、あの稲妻ウサイン・ボルトの9.58秒があるので、まだまだ。
内輪で盛り上がるのは結構ですが、オリンピック・オタクとしては、やはり東京オリンピックでの個人競技短距離100メートル走で、メダルに手が届いたら「おおっ!」といいたいところ。
足の長さはどうしても敵わない日本人アスリートが、日本人ならではの走りで、オリンピックの日の丸を挙げてくれたら感動的だろうなあ。
ちなみに、桐生選手は手前味噌ながら東洋大学出身。
がんばれ。後輩。
● アニサキス・O157 食中毒
ニュースになったのは、給食からノロウィルス、ポテトサラダからO157。
全然知らなかったなあ。
それで、仕事に穴を開ける社員は幸い我が社にはいませんでした。
インフルエンザが一人いたかな。退職しましたけど。
生鮮食品の管理や、物流システムが向上したおかげで、生のままの魚が食卓に並べられるようになったから、逆に食中毒も増えてきたというのが池上解説。
たしかに、昔は、火を通さなければ食べられない食材ってけっこう多かったですよ。
最近は道楽で、料理も始めたのですが、あの生のレバー肉がスーパーであまり見かけなくなったのも、そのせいでしたっけ?
● 10月なのに二週連続台風など異常気象
それにしても、「異常気象」とか、「観測史上初」というのを、聞かない年はないですね。
温暖化が元凶とは、昔から言われてますが、温暖化も、悪いことばかりではない。
中には、喜んでいる農業関係者もいるでしょう。
でも、そちらの方は、不思議とニュースにはならない。
日本人というのは、よほど不幸が好きなのでしょうか。
そもそも、ニュース自体が本質的に「異常」が好きなのは仕方のないところ。
それだけ「異常」がニュースになるということは、世の中案外その平和なのかもしれません。
パワーダウンしないで、超大型のまま上陸した台風21号。
19日間迷走した長寿台風。
一ヶ月以上も雨が降り続いた仙台。
九州北部では大水害。
河原には流木が山積みになっていました。
ちなみに、台風の被害で、河原に打ち寄せられた藁の山の報を受け、我が会社の農業チームは、トラックで出動。
満載に藁を積んで戻り、畑に蒔きました。
これがちゃんと培養土になります。
異常気象も逆手に取る我が社の百姓魂はさすが。
今年の夏は、冷夏で過去最低の日照時間だったそうですが、まんざらこれでいいことがないわけでもない。
冷夏の翌年は、花粉の発生が激減するそうです。
全国平均で言えば、例年より65%減ると、池上さん言ってました。
● ガスの自由化
あららあ。こんなの全然知りませんでした。
政府はちゃんと広報してくれたんでしょうか。
電気の自由化は知っていたんですけど。
チラシも、回覧板もなかったような気がするなあ。
もっとも、自由化にはなっても、新規参入ガス業者がほとんどなかった為、ガス会社を変えたという家庭は日本全体で、1.6パーセントですって。
● 医療控除 セルフメディケーション制度
これもここで初耳。
医療控除の対象になる薬品を購入した時のレシートを持っていれば、医療控除の対象になるとのこと。
そのレシートには星印が付いている?
この金額の合計が、年間で12000円以上になれば、医療控除の対象になるんですって。
はて?
今年は、薬って買ったかな?
一応、法律だけは作って、政府も「やってます」のアリバイ作りはするけれど、できればあまり使って欲しくはないから、積極的な宣伝は控えるなんてことになってはいないだろうか。
カロリーゼロの甘味料パルスウィートや 、しそジュース用のクエン酸は薬局で買ってますが、控除にはならないだろうなあ。
上等。
● 年金の受給資格が、25年から10年に短縮
僕もいよいよ、再来年は還暦。
来年の会社の新年会では、ついに勤続25年の表彰をされるとのこと。
ああやっとだなという気持ちです。
こちらは、25年になったのだから、いまさら10年に引き下げなくてもいいよというのが偽らざる気持ち。
しかし、もらえると言っても、色々な話を聞く限り。
あまり期待をしてはいけないようです。
いいんです。
あたしゃ、定年後は、百姓になって、年金はあてにしないで、死ぬまで働きつづけますわい。
できることなら、若い皆様方に迷惑はおかけしたくない。
● ノーベル文学賞に、日系カズオ・イシグロ氏
読書は嫌いじゃないんですが、これは恥ずかしながら知りませんでした。
僕は、ほとんど小説は読まないからなあ。
そうですか。それはそれは、おめでとうございました。
代表作「日の名残り」。
これは、映画化されましたね。
ジェームズ・アイヴォリー監督で、主演はあのレクター博士アンソニー・ホプキンスと、エマ・トンプソン。
格調の高い作品でした。
● 「まずい給食」騒動
なんですか。それ?
これ実は、とある中学校での「給食の食べ残し」が問題になったんだそうです。
給食といえば、僕らの世代は何と言っても「揚げパン」と「ソフト麺」。
そういえば、ライスってなかったですね。
パン食が中心。
これは、池上解説によれば、自国の小麦を将来にわたって日本に買わせようというGHQの策略だったとか。
なるほどね。
給食は、平成の時代になったあたりからは、けっこう豪華になってきたという印象でしたが、ここ最近はさにあらず。
僕らの時代は、各学校に当たり前にいた「給食のおばさん」制度から、給食センター制度に移行し、ここ最近ではさらなるコスト削減のため、外部業者にアウトソースしているということ。
なるほど、給食をビジネスの世界に乗せたら、そりゃ敵も商売。
1円でも多く利益を出すために、材料費も料理方法も節約しますわな。
子供の舌は敏感。これはやむなしかな。
僕は、会社の畑で野菜づくりをするようになってから、料理もするようになりましたが、本当は、自分で作って食べるのが一番美味しいんだけどね。
● 外来生物「ヒアリ」日本初侵入
名前だけは聞いていましたが、外来生物だったんですね。
日本に輸入される木材などの物資についたまま日本に上陸したんだそうです。
寒さに弱いため、冬は越せないという憶測も、ヒートアイランド現象でそういうことにもならず。
でも、これが日本のあちらこちらで発見されていくうちに、それほどニュースにもならなくなってきた。
「ヒアリ」につては、まあそういう経緯。
そんなことよりも外来生物でいえば、ハクビシンですよ。
あれなんとかして!
あいつら、人の大事な野菜畑に侵入して、トウモロコシの実を、綺麗さっぱり食べていってしまいました。
おのれ、来年は見つけたら、ただじゃおかねえ。
青梅市役所の方、よろしく。
● 「38歳」融資の女王 巨額詐欺
全然知りません。これは知らなくてもいいでしょう。
ん? ドラマになってるか ?
● フランスで失踪した女子学生 行方不明事件
筑波大学生 黒崎愛美さんは、いまだに行方不明とのこと。
交際相手と言われていたチリ人の学生は帰国してしまい、本国が、がっちりガード。
はたして、事件の行方は?
● 今年も多かった沖縄基地問題
今年11月、アメリカ兵が飲酒運転事故。
米軍ヘリの窓が、小学校に落下。
そんな中、基地移設工事は着々と進行中。
そんなアメリカにキョーツケしている安倍政権の沖縄に対する態度は、 「日米安保条約があるんだからおまえら、日本の捨て石になれ」といっているようなもの。
我が会社の近くには、入間基地もあり横田基地もすぐそこ。
あんな低空で、米空軍機が飛んでいたら、そりゃ気が気じゃない。
たとえ、落ちたとしても、どうせうやむやにされるでしょう。
横田ラプコンというのがあります。
日本の首都圏は、地面は日本でも、空の管制権はいまだにアメリカのもの。
空港の離発着以外、日本の飛行機は、自分の国の空を自由に飛べない状態。
沖縄の問題は、人ごとではないんですけどね。
● 旅行代理店「てるみくらぶ」倒産
99億円の負債を抱えて倒産。
旅行代金返済のめどはいまだたっていない。
この女社長、完全に経営というものをなめてますね。
京セラの創立者・稲盛和夫氏がこういってます。
「経営の判断は、損得ではなく、まず善悪であるべき。」
● 結局は却下 PPAP商標登録問題
「パイナッポーペン!!」
ん? これでよかったっけ。
Youtube はけっこう見ますが、はずかしながらこのパフォーマンスが、なんでこんなに人気になったかはいまだに理解できず。
こちらのセンスの低下か、エンタメのツボが変わったのか?
まあいいや。
ニュースとしては、このご本人と関係ない誰かが、これを登録商標しようとしたらしいのですがあえなく却下。
まあ、そんなことはどうでもよろしい。
次行きましょう。
● 5年連続 日本の世界遺産登録
今年新たにユネスコに登録された世界遺産は、福岡県宗像市の沖ノ島。
登録の正式名は、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群。
これで、日本の世界遺産は21件。
日本人としては、恥ずかしい限りですが、この島の存在すら知りませんでした。
お詫びに、死ぬまでには、必ず一度お邪魔いたします。
● ユナイテッド航空乗客引きずり降ろし
航空会社が満席の飛行機に、あちらの事情で、スタッフを一人追加しようとしたらしいんですね。
乗客に、800ドルの補償金を提示して、降りてもらう人を募ったけれど手をあげる人はいない。
そこで、最後はなんとくじ引きにしたらしいんですが、当たった客がこれを拒んだので、航空会社側がこの暴挙に出たとのこと。
客は、ボコボコにされて、前歯は折るは、鼻血は出すわ。
そりゃあ、問題にもなりますわな。
今はこんなシーンも、リアルタイムの映像が、ちゃんとスマホで録画されて、メディアに流されてしまうわけです。
● サウジアラビアの王様が46年ぶり豪華な来日
特製タラップを持ち込んだり、ホテルを丸ごと借りたり、高級車1200台を持ち込んだり、なんともため息の出るような滞在でしたが、池上解説によれば、来日にはそれなりの理由があるとのこと。
それは、「経済援助」だそうです。
なら、もっと質素にしなさいよ。王様!
● 栃木 雪崩で高校生ら八人が死亡
今年三月、栃木県那須町で起きた痛ましい山岳事故。
● 千葉 9歳女児リンちゃん殺害事件
これも今年三月、千葉県我孫子市で起きた痛ましい殺人事件。
殺されたのは、ベトナム国籍の小学校三年生の女の子。
逮捕されたのは、なんと元保護者会会長。
警察の取り調べには、今現在完全黙秘とのこと。
知りたいのは動機だな。
● 茨城 中3女子生徒 いじめ自殺
これも、なくならない事件です。
当初の学校の報告では「いじめはなかった。」とのこと。
それで納得できない両親の独自の調査で、結局いじめはあったことが判明。
この隠蔽体質も、相変わらずなくならないパターン。
思うに、人間が社会を営んでいる以上、「いじめ」というのはなくなりませんよ。
だって、あれはやるほうにしてみれば快感なんだから。
中野信子が言ってました。
「いじめはもともとは、集団におけるルール違反者への制裁だったものがルーツ。
この制裁がなければ、社会生活の秩序が守れないため、タダ乗りを防止し、社会の維持をするために、制裁はむしろ正義として行われていた。
そのため、この機能をシステム的に維持するために、制裁を行うと、人間の脳には快感が発生するように次第にプログラムされてきた。
それが、いつの頃からか、この制裁だけが独立して、ただ快感目的だけに制裁を行うようになったものがいじめ。」
この「いじめ」の本能が、異常に発達した人を「サイコパス」というのだそうです。
つまり、いじめは、人間の本能に根ざす進化レベルで人間に刷り込まれてきたものだから、いくら、「悪い」からといっても、一朝一夕にはなくなるものではないということ。
いまのところ、その防波堤になりうるのは、人間の理性とモラルしかない。
しかし、ご存知の通り、こんな脆弱なものはない。
そんなもの振りかざしたって、一度人間の本能に刷り込まれた快感には焼け石に水。
いじめられるようになったとしたら、それは事故です。
だから、結論はひとつ。
死ぬくらいだったら、必死で逃げなさいって。
声を出して、誰かに助けを求めなさいって。
そんな学校なんて、いかなくていいでしょ。
● 日経平均株価 バブル後最高値
株価は好調。けれど、財布にはいまだ影響なし。
● 茨城 プルトニウム被曝事故
今年6月に起こった事故。
場所は、日本原子力研究開発機構の放射線医学総合研究所。
作業員5人全員が内部被曝した事故。
原発問題については、いろいろと思うこともありますが、語り出すと長くなるので、次に行きましょう。
● プレミアムフライデー 働き方改革
月末の金曜日は、午後三時に退社する。
は?
なんですかそれ。
残業時間の上限を定める。
へ?
なんですかそれ。
安倍さんは、確かにこういうスローガンを作るのはお上手だと思いますが、いつでも掛け声だけなんだよなあ。
だって、目的が「人気取り」で、自分の政権維持のためということが、こちらから透けてみえちゃう。
でもそれはともかく、これ、日本には絶対重要なことですので、頑張ってくださいませ。
ワークライフバランスというのは、よく聞きますね。
仕事と私生活の充実というやつです。
僕は、完全な趣味人間ですので、自分の時間というものは、何にも変えがたい貴重なもの。
もう還暦近い歳になっていますが、いまだに、なかなか思うように、休みも取れないのが、最大のストレス。
それゆえ、会社の定年が65歳になっても、無理を言って、60歳で定年退職させてもらって、その後の人生は、貧乏覚悟で、田舎へ行って農業をする計画を模索中。
それも、貧乏と引き換えにでも、「自分の時間」を手に入れたいというのが最大の目的。
欧米のように、もっと若い頃から、たっぷりとワークライフバランスの釣り合ったライフスタイルが構築できて入れば、こんな計画も立てなかったかもしれません。
でもそれを言ってももしょうがない。
僕らの上の世代は、いまだに残業など当たり前の仕事をしてきたことを自慢げに語る輩がいますが、僕にしてみればそれは愚の骨頂。
「私は、仕事の効率化がうまく出来てませんでした。」と白状しているようなもの。
会社へ行かない在宅勤務をテレワークと言うそうですが、それで自分の時間が捻出できるなら大賛成。
でも、それを提案しても、まだ会社は、いい顔しないだろうなあ。
● 総選挙で自民党圧勝
残念だけれど、この選挙は安倍さんにやられましたね。
あのタイミングの解散は、やはり自民党からすれば絶妙でした。
それから、もうひとつは小池さんが、ちょっと調子に乗りすぎた。
「排除」なんて、強気な言葉はいうべきじゃなかった。
あそこはまだ、自分の立場をわきまえて、「話し合い」とか「調整」と言うべきだったでしょう。
漁夫の利が「立憲民主党」の枝野さん。
うまいこと、自民党の政策のマウラを公約に掲げて、あれよあれよというまに、野党第一党。
でも、その野党が束になっても、自民党に敵わないのがいまの状況。
政治の難しいところはわかりませんが、有権者の望むところは、簡単なんですけどね。
たったふたつ。
「戦争は絶対にしないで。」
「いまの既得権者のための政治を改革して。」
● 高速道路であおり運転。
ハンドルを握る仕事をしていますから、これは人ごとではない。
僕は、スピードは出しませんが、やはり法定速度近くで走行していると、煽られることは多い。
危ない追い越しをかけられることは頻繁にあります。
我が社の車両には、すべてドライブレゴーターを装備していますが、その目的は、そういう、危険運転から乗務員とドライバーを守るためですね。
それから、大きな声では言えませんが、我が社のドライバーの危険運転防止のためもあるかな。
● 全米史上最悪 ラスベガス銃乱射事件
これも、スマホのリアルタイム映像が衝撃的な事件でした。
アメリカの銃社会の問題は根深いですね。
そして、この事件のすぐ後で、今度は教会で礼拝中に、元軍人が銃を乱射という事件が続けざまにおきました。
そうなれば、一時的には、銃規制の動きも出るのですが、アメリカには、絶対にそうはさせない巨大組織があるわけです。
それが、NRA(全米ライフル協会)です。
ここには、潤沢な資金力があるからタチが悪い。
彼らが、それに物を言わせて、政治を動かしてしまうというのが池上解説。
とにかく、絶対に日本人には理解できないことは、アメリカという国には、政府の転覆権が独立憲章で、国民に認められているということ。
そのためには、武器を持ってもいいということが、憲法で保障されている国ということです。
アメリカという国の成り立ちがそれですから、自由の国アメリカとしては、これは認めざるを得ない。
アチラにはあちらの事情があるようで。
● 横綱日馬富士 暴行で引退
これは、もちろん知っていましたが、興味なし。あえて詳細は追いかけません。
● チカンを疑われ 線路への逃走相次ぐ
どうやら、チカンを疑われた時の常識が変わったとは池上解説。
以前は、とにかく、疑われたら逃げるしかないというのが、疑われた方が真っ先に思うこと。
でも、今はやっていないなら、堂々とやっていないと言った方がいいようです。
痴漢の冤罪が多くなってきたことを受けて、警察の科学調査も進化。
今は、微物検査で、手に相手の服の細かい繊維が付着しているかどうかを調べられるし、また相手の服にも、その人の手から付着するものからDNA鑑定もできるようになったとのこと。
潔白なら、バカ女と正々堂々と戦うべき!
たいていそういう不貞の輩は、勘違いのはいった、ブスですからね。
● フリマアプリ不正利用問題
ヤフオクは、パソコンソフトを山のように持っていた頃は、頻繁に出品しました。
仕事引退後は、小遣い稼ぎに、もう一度やってみようと思っていましたので、勉強させてもらいました。
不正使用とは、説明によれば、貧困者への高利貸しを、フリマアプリで行うというもの。
5万円の現金を、6万円で出品。
それを、現金はないが、クレジットカードのショッピング枠なら使えるという利用者が、高利を承知で購入し、借金返済に充てるという構図。
貸金法などで、年収の三分の一以上の金貸しは違法となったため、悪徳金貸しが考えたのがこの方法。
まあ、敵も商売。規制をかいくぐって、いろいろなことを考えてきます。
フリマアプリは、僕も「メルカリ」を何度か利用しましたが、売れるところまではまだ。
ドングリや松ぼっくり、トイレットペーパーの芯や、読書感想文。
見るといろいろなものが出品されています。
ニーズがあれば、アイデア次第で売れるものはありそうです。
僕も、カーディーラーの新車のパンフレットや、ディスクメディアを購入するときに一番上と下についている透明の円盤などをためておいて売ったことがあります。
ドングリではないですが、秋の河口湖で拾い集めた紅葉した葉が売れたこともあります。
今度始めるときは、ヤフオクではなくて、やはり手軽で簡単なスマホのフリマアプリを利用ということになりそうです。
● 築地市場の豊洲移転問題
そうそうこれ。
いろいろあったのは知っていましたけど、結局どうなったのかと思っていました。
結論は、来年の10月11日に移転するということで決着。
まあ、もうすでに豊洲市場は5884億円もの税金を使って完成していますから、これはやむを得ないでしょう。
でもまだ問題はなくなったわけではない。
ネズミの問題があるそうです。
築地の移転で、餌のなくなった大量のネズミが、お隣の銀座に一斉になだれ込む可能性は大きいとのこと。
そうすると、東京オリンピックがどうなる?
● 皇室 眞子さまご結婚へ
まあ、こういう明るいニュースがあってもいいですよね。
僕のような文筆ド素人が、仮にも文章で皇室ご一家のことに触れるというのは、こんなブログでも緊張してしまいます。
眞子さまの正式呼称は、眞子内親王。
秋篠宮文仁親王と同妃紀子さまの長女。
今生天皇から見て、初孫に当たるのが眞子さま。
この度、この眞子さまとご婚約が成立したのは、法律事務所職員の小室圭さん。
記者会見では、お互いを太陽と月にたとえて、評価しあっていたのは微笑ましかったですね。
以上。
と、ぶ・・文章使いに、失礼はなかったでございましょうか。汗。
● 天皇陛下退位へ
緊張ついでに、もうひとつ皇室関係。
これも今年のビッグニュースでしたね。
天皇陛下の退位です。
退位の日は、再来年の4月30日に決定。
ですから、翌5月1日は、改元された新しい年号になるということになります。
その新元号は、来年公表とのこと。
昭和天皇の時は、崩御の後にバタバタと決まった感があり、市井も混乱した記憶がありましたが、自らのご退位で改元ということになれば、その辺の混乱も避けられるはず。
今の時代に即した天皇と皇室のあり方を模索し、みずから範を垂れてこられた今生天皇。
立派過ぎるくらい立派に、その大役を果たしてこられたと思います。
「皇室の最も重要な責務は、しっかりと国民の心に寄り添うこと」
こうおっしゃっておられた今生天皇。
退位後は、今よりももっと穏やかな顔になられますことをお祈りいたします。
● 「保護なめんな」ジャンパー
これは、恥ずかしながら聞いたことがなかったニュース。
神奈川県小田原市の生活保護担当の職員が、お揃いの「保護なめんな」ジャンパーを着用して、業務にあたっていたというニュース。
ジャンパーだけではなく、Tシャツ、マグカップなどもつくっていたという悪ノリぶり。
不正受給が多いので、やった方としては、正義の味方のつもりだったのでしょうが、これは、明らかにちょっとやりすぎ。
でもわからん。もし僕が公務員だったら、現場のノリで、やってしまう恐れは十分にあり。
● 金塊取引 3億8000万円強奪
え?
これも知らなかった。こんなのあったんですね。
如何に、ニュースをシカトしてきたかということでしょう。
金塊換金後の現金が強奪されたり、主婦が金塊を密輸したり、今年は金塊がらみの事件が多かったとのこと。
なぜか。
池上解説はこう。
それは、日本が世界で唯一、金塊の取引に消費税がかかる国だから。
つまり、税金のかからない国で、1000万円で買った金塊を、税関を通らずに、日本の貴金属店に持ち込めば、それは消費税を上乗せした1080万円で売れるというわけ。
そして、実はこの貴金属店もグルだからタチが悪い。
彼らは、この金塊を何食わぬ顔で、元の国へ今度は正式ルートで輸出するわけです。
そうすると、ここでは反対に、輸入の時に上乗せした関税が払い戻される仕組み。
つまり、彼らはそこでまた、還付金80万円を二重に不正に受け取れるといわけです。
あとは、この循環を繰り返すだけ。
日本としては、密輸の水際で不正を摘発するしかない。
だから、古き良き時代の日活映画のようなシーンが相次ぐということになるわけです。
つまり、この事件の被害者は、正式であれば、税金収入を受け取ることになる日本国そのもの。
日本の収入が、密輸によってかすめとられているという図式なんです。
と、受け売りを説明していても、説明している本人がよくわかりません。
恐ろしいくらい、お金のセンスまるでなし!
次行きましょう。
● スペインのカタルーニャ独立問題
北アイルランド。
スコットランド。
イタリア北部。
スペインのカタルーニャ。
同じくスペインのバスク。
チェチェン共和国。
新疆ウイグル自治区。
香港。
カナダのケベック州。
クルド人。
これすべて、独立を望んでいる世界中の地域。
今年、カタルーニャの州会議では、独立賛成派が多数になって独立が決まったそうです。
さあ、これで、一斉にこれらの独立希望の地域のテンションも上がるというお話。
埼玉県は、いいです。そのままで。
● パラダイス文書
パナマ文書というのがありましたね。
今年のは、パラダイス文書。
税逃れの疑いのある世界の要人リストが、法律事務所から流出したという事件。
このリストに「パラダイス文書」という名前が付けられたんですね。
世界には、税金のほとんどかからない国や地域があります。
タックスヘイブンと呼ばれるところ。
世界の金持ちが、自国の税金から逃れるために、この地域にポストと名前だけのペーパーカンパニーを作って、税金逃れをしているというわけです。
そのリストの中に、イギリスのエリザベス女王の名前などもあったことから、大きな話題になりました。
節税が脱税かが、非常にグレイというのが池上解説。
タックスヘイブンと呼ばれる国は、国土も小さく経済力もない国がほとんど。
そういう国は、海外から企業を誘致したいために、税金を安くするわけです。
これは仕方ないことでしょう。
しかし、そこに目をつけたのが、世界の資産家たちというわけ。
まあ、お金のない者には関係のない話かな。
● ランサムウェアなど世界的サイバー攻撃
そのサイバー被害が全世界150ヶ国にも及んだ事件。
身代金型のウイルスで、20万件の被害があったとのこと。
僕も一応会社では、パソコン関係の管理もやっていますが、これも初耳。
遅れてますね。
ランサムウェアの怖いところは、自分が知らぬ間に犯人になっている可能性があるということ。
要するに、侵入したウィルスが、そのパソコンの特定のファイルをロックしてしまいます。
そして、このファイルを開けて欲しければ、金を払えというウィルス。
なんだか、かなりアナログチックな香りがするウィルスですこと。
僕としては、ここまで、聞いてもやっぱりまだピンとこない。
まだ「トロイの木馬」などの方が、よくお目にかかります。
ただ、最新のサイバー攻撃は、インターネットで繋がっているホーム家電や、防犯カメラがのっとられてしまうという恐怖があります。
最近見た剛力彩音主演のサイバーテロと戦う特殊チームを舞台にしたドラマでも、パソコンや防犯カメラの乗っ取りは頻繁に出てきてましたから、今では犯罪者にとってはこの辺りのスキルは当たり前のものなのでしょう。
パスワードだけでもしっかりとわかりにくいものに設定しないと危なそうです。
● 暴言失言さらに不倫!? 議員たちのお騒がせ
全部VTRを見ましたが、これはいいや。
議員バッヂをつけると、どちらさまも自分は特別なんだと勘違いされてしまうんでしょうか。
言うことなし。
次行きましょう。
● 稲田防衛大臣 自衛隊日報問題
さあ、これは説明がちょっと難しい。
受け売りですが頑張りましょう。
これ、最終的には、稲田防衛大臣の管理能力の問題を問われ、反論できずに、あえなく彼女は辞任というのがおおまかなストーリー。
問題になったのは、南スーダンに、PKOで派遣されていた自衛隊の日報。
これに、「戦闘」とい文字が書かれていたというのがことの発端。
もちろん、PKOは、後方支援活動ですから、戦闘という報告はあってはならないこと。
これを説明するのに稲田防衛大臣はこういってしまった。
「戦闘というのは、単なる武力衝突のことです。そんな報告はありません。」
では、その日報があるはずだから見せろというと彼女の答弁は、
「破棄しました。」
しかし、実際はその日報は電子データで残っていたから政府は大慌て。
これで、彼女は隠蔽疑惑と、自衛隊管理能力の欠如を指摘されてしまったわけです。
シビリアン・コントロールになっていないじゃないかというお話。
いずれにしても、彼女は防衛大臣としては不適格ということになって、国会でのすったもんだの挙句、結局防衛大臣は辞任。
まあ、失礼ではありますが、これは、僕としては、あの方を防衛大臣に指名した、安倍総理の「人を見る目」「選ぶ目」にも、問題アリと思えるのですが、いかがでしょう。
たぶん、稲田さんもそのご指名を受けた時、普通に嫌がったんじゃないですか。
でも、「僕が君を守るから」なんていわれて、渋々受けたけど、ボロが出ても、結局守ってくれなかったというのがこの問題の奥にあるような気がします。
けして、女性だからどうということでありません。
問題なのは、やはりあの人のキャラクターです。
さあ、今年中にこのブログ、書き終えられるか心配になってきたな。
大晦日に、朝からずっとこのブログ書いてますが、止まらなくなりました。
やはり、むここまで書いたら最後まで行きましょう。
まだあのニュースも、あのニュースも残ってるよなあ。
池上彰さんの50大ニュースも、いよいよあと10本。
では、頑張りましょう!
● 座間九人 遺体遺棄事件
池上解説でのこのニュースのポイントは、被害者の実名報道。
問題なのは、遺族から伏せてほしいという要請はあったにもかかわらず、報道側がそれを無視して実名で報道してしまったということ。
そうまでして、報道側が、実名公表にこだわる理由はあるのか。
池上解説によれば、匿名にすると、事件は一気に抽象的な印象になってしまう。
実名で報道することで、事件は人々の印象にに強く残る。
それからもうひとつ、匿名で報道した結果、ネットで憶測に基づく、間違えた実名が流れ、間違えられた方に甚大な迷惑がかかることが頻発。
これを防ぐ意味でも、ちゃんとしたニュースソースで、正確な報道を伝える必要がある。
まあ、そういうことです。
実名報道は、特に報道協定が結ばれない限りは、基本的に各メディアの自己判断。
実名報道が、そのメディアの売り上げにも関係したりしてくると、これはなかなか難しい問題かも。
しかし、この事件は、いかにも現代社会の病巣をあぶり出したような事件で、いやな匂いがしました。
園子温監督が、映画化するかもね。
● 金正男氏 マレーシアで暗殺事件
● 北朝鮮のミサイル発射核実験
さあ、いよいよ出てきました。
お隣の北朝鮮問題。二連発。
とにかく、北朝鮮のアメリカと、わが国への挑発が止まらないわけです。
世界中の国が、こぞって経済制裁をしているはずなのに、北朝鮮が金がかかるはずのミサイル発射と、核実験が続けられるわけ。
それは、この北朝鮮への国連決議に違反して、経済協力をしている国がまだたくさんあるからという事実です。
それは、アフリカを中心にこんなにある。
マリ。
ウガンダ。
エリトリア。
タンザニア。
コンゴ民主共和国
アンゴラ。
ナミビア。
ボツワナ。
ジンバブエ。
モザンビーク。
北朝鮮は、これらの国に、大統領警護や、警察などへの軍事協力もしています。
そして、これらの国へ北朝鮮が輸出をしている意外なもの。
それは銅像。
これで、北朝鮮はかなりの外貨を稼いでいるとのこと。
そもそも、第二次世界大戦後の北朝鮮は、世界有数の工業国で、その頃の北朝鮮は、このアフリカの国たちに積極的な経済支援をしてきたという下地があります。
これらの国達は、そんな北朝鮮への恩を忘れていなかったというわけ。
アフリカには、独裁国家が多かったので、欧米は国際倫理に則り、援助に消極的でしたが、北朝鮮は、むそんなことは構わず援助を続けたということ。
北朝鮮が、欧米の経済制裁に持ちこたえていられるのは、アフリカのこれらの国があるということが大きいわけです。
つまり、道義モラルよりも、義理人情で助けられているのが北朝鮮を取り巻く今の実情。
これがあるうちは、金正恩も、まだ高らかに笑っていられるということです。
さて、ミサイル発射と核実験の問題。
池上解説によるこのニュースのポイント。
それは北朝鮮がいつまでこの実験を続けるのかという問題。
北朝鮮の公式発表では、ニューヨークまで届く核弾道ミサイルをついに完成したということになっていますが、実はこの実験は失敗したのではないかといのが大筋の見方。
もちろん、北朝鮮はそれは否定するでしょうが、この実験に成功するまでは続けられるといのが現在のところの見方。
アフリカ諸国の協力はあっても、農業不振で、食料不足にあえいでいるのが現在の北朝鮮。
でも、「国民が飢えても、ミサイル実験はやめない。」というのが、あいかわらずのこの国の方針。
いい迷惑なのは、国民ですが、しばらくは、北朝鮮の怪しい動きは止みそうにないというのが池上解説。
まだまだ目は離せないというところ。
● 慰安婦像がバスに乗る! 悪化する日韓関係
さて、お次もお隣さん問題。
北朝鮮の次は韓国です。
ここにも問題がありました。
根強いのが慰安婦像問題。
今年報道されたのは、韓国のバス会社が、慰安婦像を5台のバスの乗客用のシートに座らせて運行したという、苦笑いするしかないニュース。
韓国の国会は、毎年8月14日を、慰安婦記念の日にしたとか。
何が記念なんだかわかりませんが、日本にしてみればもう解決した問題とい認識。
しかし、あちらさん側では、いや終わっていないという、すれ違いが延々と続いているわけです。
池上解説。
2015年の日韓合意での日本の正式コメント。
「日本政府は責任を痛感」
「心からお詫びと反省」
そして、約10億円の謝罪金を拠出。
そして、
「今回の発表で、この問題は最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」
まあ、普通に考えれば、これで十分に手打ちのはずが、韓国の大統領が変わったところで、またこの合意は無視され、蒸し返されたというのが実情。
まあ、いい加減にしてくれよというのが偽らざる日本の気持ちでしょうか。
池上さんも言ってましたが、韓国の新大統領は、ことの善悪はともかくとして、この慰安婦問題を政治用のカードとして利用している感は否めません。
この話を持ち上げれば、国民の支持が固まるという、あちらさんの裏事情も大いにあるのでしょう。
実際に、韓国の人に聞いてみると、これは本音と建前があるそうです。
つまり、マイクを向けられると反日コメントをする人が、オフレコでは親日ということが結構多いとのこと。
まあ、こちらとしては、大人の対応をするしかなさそうです。
● 憲法改正をめぐる議論
まず政治経済のおさらい。
憲法を変える手続きについては以下の通り。
衆議院、参議院それぞれで議員の三分の二の賛成。
これで、憲法改正の発議。
その後、国民投票で、過半数の賛成。
これでやっと改正案が成立。
こんな大変なことをやってまで、安倍さんは何を変えたいのか。
それが憲法9条。
安倍さんは、この9条に、なんとしても、自衛隊を明文化したいというわけです。
これが、憲法改正問題の骨子。
今の体制なら、憲法改正の発議まではクリアできる安倍政権。
あとは、国民の過半数の賛成が取れるタイミングを虎視眈々と見計らっているというのが現在の状況。
憲法改正については、僕の意見までいうと、長くなるので、この問題はここまで。
● テロ等準備罪 いわゆる「共謀罪」
それから、法律問題もありました。
あの「共謀罪」というやつです。
これが、国会で、強行採決されました。
これは、安倍総理の思惑としては、世界の仲間入りをするためにどうしても必要な法律だったというのが池上解説。
国連には、国際組織犯罪防止条約というのがあります。
この条約を結んでいると、その国の外務省ではなく、現場の警察と直接情報の交換ができるというプレミアが付きます。
2020年の東京オリンピックの安全確保のためには、是非日本もこの条約を結びたいところ。
そのためには、日本にも、犯罪そのものではなくて、テロ行為に限れば、その準備をするだけでも犯罪になるという法律が必要。
それが、共謀罪を通す時の政府の公式理由。
しかし、それが一度法律になれば、一般人のプライベートな電信通信行為も傍受の対象になるというのが国民が声を上げて反対する理由。
まあ、こんな法律、ちゃんと国民投票で是非を問えば、到底通過する法律とは思えません。
なんだか、政府にしてやられたという感が否めません。
はい、もちろん僕も反対。
● 森友・加計学園問題
さあ、いよいよ大詰め、やっとこれが出ました。
この問題で、一躍脚光を浴びたキーワードがありました。
今年の(おっと、あと4時間ほどですが)、流行語大賞にもなったのがこれ。
「忖度」(そんたく)という言葉。
ふりがながなければ、ちょっと読めない熟語ですが、その意味は、「他人の気持ちを推し量ること」。
さて、問題のおさらい。
これは国民の共有財産である国有地を、国が激安で価格で売ったこと。
さらにこんな疑惑。
国の決定を、役人が忖度して、その線に則って、便宜を図ったこと。
さらに、別件の加計学園獣医学部問題。
こちらは、安倍総理のお友達に、これまた側近たちが忖度をして、その新設に不適切な関与をしたという疑惑。
ここから見えてくる日本の問題。
まず、牛や家畜などの病気を見る産業獣医師が不足しているという問題。
このため国が動いたということ。
現在日本が、国家戦略特区に指定している地域は10箇所。
加計学園のある広島県今治市もそのひとつ。
だから、安倍さん側にしてみれば、この政策に基づいてやったことだからなんの問題もありませんよという主張。
でも、加計さんと仲良く酒を酌み交わしている写真などが公開されてしまうと、「そうはいってもねえ。」という疑惑は拭えない。
まあ、概ね、そのようなことですね。
まあ、いずれも安倍さんはその関与を否定するのでしょうが、正直な感想としては、安倍さんちょっと脇が甘い。
これしきのことをやっている政治家は過去にもいたとは思いますが、みんなそれなりに慎重にやってきたから問題にならなかったんだと思いますよ。
だけど、安倍さんは、長期政権になって、ちょっと天狗になりすぎた。
これしきのことで、自分が責められることはないとタカをくくっていたんではないでしょうかね。
ちょっと、そんな気がします。
● 「イスラム国」壊滅寸前か
池上解説。
イスラム国の本拠地では、現在は、ほぼイスラム国は壊滅状態。
今現在は、アジアを中心に世界に散ったその残党たちが、威勢良く最後の悪あがきをしているという状態とのこと。
● 世界で暴走車によるテロ多発
その力も資金もなくなったイスラム国に残されたテロ手段が、レンタカーなどの車を盗んで、人の多いところに突っ込んでいくという暴走テロ行為。
これが世界中で頻発したのが2017年。
でもこれで、イスラム国が消滅しても、それでテロがなくなるといわけではないというのが池上解説。
そうなると、必ず違う大きなテロ組織が台頭してくるのが、歴史の流れ。
イスラム国以前の巨大なテロ組織といえば、あのアルカイダ。
このアルカイダが、イスラム国の衰退と入れ替わるように、ふたたび巨大な勢力を復活させてきているとのこと。
しかも、そのリーダーが、あのオサマ・ビン・ラディンのDNAを引き継ぐ息子のハムザ・ビン・ラディン。
彼が今は、アルカイダの事実上の広告塔になっているらしいんですね。
テロ組織に大切なのは、実はブランド力。
つまり、名前の威力なんですね。
これがあれば、資金援助や武器援助をするところが、いくつも集まってくる。
つまり、現在のアルカイダにとっては、彼くらい金を集められるネームバリューはないという話。
今のアルカイダが巨大になっていけば、またいずれあの「9.11」の惨劇が繰り返される恐怖は膨らんでいきます。
イスラム国は、本拠地がはっきりしていたので、攻める方としては、そこを狙えばよかった。
しかし、アルカイダの怖さは、本拠地がはっきりとしていないこと。
つまり、攻撃することが困難というわけです。
これが恐怖なのは、やはり日本よりもアメリカ。
強気のトランプ大統領の立ち振る舞いが、果たして吉と出るか凶と出るか。
アルカイダの動向は、日本も目を離せないところ。
だって、ほらあれ。
集団的自衛権を結んでしまっていますからね。今の日本は。
アメリカが攻撃されたら、日本も戦争介入という話ですよ。
もう、あの9.11の時の日本ではなくなっているんです。
怖い話です。
さて、最後はこれ。
● トランプ大統領の就任と来日
まず、トランプ大統領関連で、挙げられるのがエルサレム問題。
世界では、トランプ大統領がパンドラの箱を開けたとか、地獄の門を開いたとか騒いでいるあれです。
「エルサレム問題」とは、トランプ大統領が、イスラエルという国がエルサレムを首都とするるべきだと宣言したこと。
そして、このイスラエルの宣言を、国際社会は認めていないという問題。
アメリカは、実はこの国連決議に賛同していたにもかかわらず、突然こんなことを言い出したわけです。
エルサレムという街は、実は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教という世界の三大宗教の聖地である場所。
そのわずか1キロ四方のエリアの中に、各宗教の本拠地が置かれている街です。
それゆえ、この地域をどこかの国の宗教の聖地と決めてしまうと、かならず宗教問題が勃発する。
なので、国連は、この場所をどこの国のものでもないこの国連管理の地域にしようと決議したわけです。
しかし、イスラエルがこの周囲全域を占領してしまいます。
そして、エルサレムに関しては、分割することのできない永遠の首都だと宣言します。
つまりイスラエルは、国連決議に反して、ここを占領してしまっているので、国連はそれは承認できないというわけ。
そして、そんな国連の立場を無視して、この今回のトランプ大統領のエルサレム発言。
それではなんで、このタイミングで、トランプ大統領は、わざわざこんな問題になるのが必至な発言をしたのか。
実は、アメリカ国内では、エルサレムをイスラエルの首都とするというのは、すでに1995年から議会で決定していたこと。
それを歴代の大統領は、でも今はそのタイミングではないという理由で、ずっと半年ずつ延期してきた。
それを、トランプ大統領は、選挙の時の公約で、自分が実行すると宣言していた。
その延期の期限が切れるこの12月というタイミングで、トランプ大統領は、自らの公約を守るということで、この爆弾宣言をしてしまったということ。
さあ、これで黙っていないのは、世界中に散らばったテロ組織。
トランプさんは、この宣言で、イスラエルのアメリカ大使館を、エルサレムに移転すると言ってしまっていますから、あの9.11の惨劇がふたたび起こるのではないかと、世界も恐々としているというのが現状。
とにかく、トランプ大統領は、なにごとにおいても強気。
しかし、今のところ、アメリカ国内では、この世界を敵に回しかねないトランプ大統領の発言を支持しているという空気なんだそうです。
とにかく、この大統領は、良くも悪くも、今までの大統領ができなかったことをやってくれるという評価。
さあ、これが吉と出るか、凶とでるか。
やはり、今は世界の中でトランプ大統領の動向だけは、一番気にしていなければいけないかもしれません。
というわけで、「池上彰2017年総ざらい 知らずに終われない今年のトップニュース50」を文章でブログにまとめてみました。
こんな長い文章になったのは、このブログを始めて以来かな。
大晦日1日をかけて、一年分のニュースを駆け足でまとめて学習しましたが、感想は、知らないニュースがあまりに多すぎましたね。
危うく、浦島太郎になるところでした。
いかに、普段からニュースに無関心だったかを痛感いたしております。
でも、1日かけたおかげで、本日より48時以内なら、僕にもちょっと池上解説ができそうな気分。
やっと、世間の平均的ニュース認知レベルに追いついたなという感じです。
さて、本年も、余すところ2時間。
もう紅白もたけなわです。
できれば、一つ一つのニュースにイラストでもつけたかったところですが、時間の都合でそれは割愛。
誤字脱字、変換ミスも多いかもしれませんがこれでアップいたします。
これが今年最後のブログ。
それでは、改めまして、皆さまよいお年を。
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