朝風呂がいいということになった。
なんのことかというと、血圧である。
会社の健康診断を担当してくれた病院から、ご丁寧に通知をもらったのが3ヶ月前。
このブログにも書いた。
要は「診察を受けろ」という催促。
昔から病院も薬も嫌いなので、無視しようと思ったが、さすがに、還暦を控えると気にもなる。
そこで、その代わりにオムロンの血圧計を買った。
これで家にいるときは、気が向いた時に度々計測してみる。
確かに、上は、150を越えることがある。
それでも、同じ「赤紙」をもらった同僚は、200を超えても、ちゃんと普通に仕事をしているし(彼は、病院にはいった模様)、老人ホームで働いている自治会のおばさまからは、「そんなのは高いうちに入らない」と言われたりするので、マイペースで調整することにした。
春からずっと、ベジタリアンをやってきたので、食生活で改善できると思っていたが、この冬になって、畑からの野菜の供給が途切れてくると、カロリーの高いものにも手が出る。
そうすると、テキメンに血圧も上がる。
基本的に、食い意地が張っているので、わかってはいても、食べ物で健康をコントロールするのはなかなか難しいですね。
十年前に、生活習慣を変えて、ダイエットには成功したが、血圧はなかなか手強い。
時には、160を超える時もあれば、130になるときもある。
血圧というやつは、かなり乱高下するようだ。
さて、朝風呂の話。
基本的に、風呂には入らない。
湯船に浸かることはなく、朝出勤前に、シャワーを浴びるというのが習慣になっている。
それがなぜ、朝風呂かというと、畑で採れたレモングラスが、なかなか処分しきれないで、大量に残っていたので、入浴剤の代わりにしようと思い立ったからである。
レモングラスのハーブ風呂である。
これで試しに、風呂上がりに、血圧を測ってみたら、なんと上が117まで下がった。
次の日が125。
ちなみに、仕事を終えた帰宅後に測定は、やはり157あった。
これは明らかに、入浴後は血圧が下がっている。
これは、ネタになると思って、すぐにツイッターでつぶやいた。
しかし、どうやら、それはレモングラスの効能ではなく、湯船に浸かること自体が、どうやら血圧にはいいらしい。
調べてみると、適温で湯船に浸かることで、血管が膨張して、血の巡りが良くなるのこと。
言われてみれば、納得。
湯の温度は、色々やってみて、47度くらいがちょうどいいということになった。
でも、これはあくまでも僕の場合。
個体差はあると思われる。
ネットで調べると、38度から40度くらいのぬるま湯が一番いいとか書いてあったが、これでは、冬場はぬるくてしょうがない。
風呂から出ると、すぐに湯冷めしてしまう。
エアコンはなるべく使わないようにしたいので、「ちょっと熱いかな」というくらいの風呂がベスト。
風呂上がりもしばらくは、薄着でいられる。
今朝は、118まで下がってくれた。
血圧もこの値なら、文句は言われないだろう。
血管が、膨張すればいいのだろうと思って、熱い風呂に我慢して入ると、血圧は逆に上昇するらしい。
心臓への負担が増えるからとのこと。
要するに、一番リラックスできる温度が適温ということらしい。
リラックスできるならということで、湯船に浸かりながら、ヘッドフォンでジャズを聴いたてみた。
ビル・エヴァンスの「Walth For Debby」
1961年に録音された、ジャズの名盤だ。
ビル・エヴァンスのピアノはもちろんだが、スコット・ラファロのベースが素晴らしい。
ビレッジ・バンガードの客たちのノイズも心地よい。
そういえば、彼のドキュメンタリー映画が作られたそうだ。
『BILL EVANCE TIME REMEMBERED』
貴重な映像がふんだんにあるらしいので、これは見てみたいもの。
Amazon Prime にラインアップしてくれれば嬉しい。
麻薬の常用で、ある意味破滅型だった彼の人生は「時間をかけた自殺」といわれた。
その彼の名盤を、「ヒノキの香り」の入浴剤を入れた朝風呂で聞くこちらは、老後も健康に留意をして過ごし、少しでも長生きしたいものだ。
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