さて、老後のベジタリアン・ライブ必需品と判断して、去年購入した二台目の大容量冷凍庫。
現在こちらには、下処理して冷凍保存している野菜が満杯になっています。
一台目の冷凍庫には、調理した料理を一食ずつタッパーに入れて保存。
こちらも、パンパンになっていましたが、当初の予定では、我が家で何回か宴会を開催して、減らす予定でいました。
しかし、突然降って湧いた、この新型コロナウィルス騒ぎ。
そんなことを企てようものなら、周囲から非国民と怒られてしまいそうなのでやむなく自粛。
せっせと自分の胃袋で消化しておりました。
コンビニの弁当やパンに手を出すこともなく、外食も一切なし。
ひたすら三食(実際は2食)とも、自炊の冷凍料理をレンジでチンして、食べる毎日。
これを1ヶ月半近くせっせと続けて、なんとか1台目の冷凍庫が空になりました。
さてそこで、いよいよ冷凍野菜の一括調理となります。
とにかく、野菜保存用の冷凍庫を空にしないことには、新しい野菜が収穫されても保存できません。
この局面を想定して、「冷凍生活アドバイザー」の資格を取得しているわけです。
半年以上も冷凍した野菜は、すでに新鮮野菜ではなくなっていますが、ここは収穫した野菜を無駄にしないという観点から、とにかく食べられる料理になればいいというのが、百姓に与えられたミッション。
これから、一気に作った料理を、写真で紹介していきますが、決して美味しそうには見えないかもしれません。
冷凍した野菜は、膨張することにより、繊維を破壊してしまいますので、それを戻した状態は、味は染み込みやすくなってはいるものの、見てくれは、元の通りには戻りません。
なるべく、講座で学習した冷凍野菜の長所を活かした料理を選んではみましたが、どう転んでも新鮮野菜よりも、美味しい料理にはなりません。
というわけで、ここでは冷凍した野菜でも、こんな風に料理すれば、なんとか食べられるという事で、参考にしていただれば幸いです。
さて、まずはこれ。
焼きそばです。
これは大量に作りました。
この焼きそばに与えられたミッションは、大量にある「大根の葉」を、どう消費するかという事。
大根の葉も、捨てられないでずっと保存してありました。
その他の材料は、赤ウインナー、ピーマン、フライドオニオン、そしてキャベツ。
ウインナーと、フライドオニオン以外は、すべて冷凍野菜です。
「業務スーパー」で購入してきた、1kg148円(めちゃくちゃ安い)の、業務用やきそばを2袋使用。
全部で10食分完成。
最後は、青海苔をかけて頂きます。
これは、冷凍野菜料理としては合格。
大根の葉も、特に違和感なしです。
さて、まだまだ大量にある大根の葉。
捨てませんよ。
次に思いついたのが、大根の葉雑炊。
これなら、簡単に大量に消費できます。
さて、申し上げておきますと、我が家には炊飯器がありません。
従って、ライスを食べる習慣はなし。
我が家にあるお米は、雑穀と一緒に、雑炊にする用途のみで使用します。
中華の大鍋に、水を入れて沸騰させ、お米を適量。
白だし汁に、醤油とほんだしを投入して、冷凍のままの大根の葉。
後は、時々かき回しながら、ぐつぐつ煮るだけ。
最後に食塩も少々。
中華鍋ですから、火力を調整しながらかき混ぜないと、鍋底に米が焦げつきます。
その「おこげ」は、出来れば出来たで、美味しいのですが。
さて、「大根の葉雑炊」の出来上がりはこんな感じ。
思ったよりも、大根の葉が主張することもなく、なかなか美味しい雑炊になりました。
さて、これともう一つある中華大鍋。
この「大根の葉」雑炊と同時並行で作ったのが、十八番の「もつ煮」。
これは、唯一我がお袋直伝の料理です。
ここで大量に使用した冷凍野菜は、冬瓜。
前シーズンは、大量の収穫量になった野菜です。
これも、しっかりと冷凍保存しておりました。
そして、絹さや豆腐。
通常もつ煮には、こんにゃく、ゴボウなどを一緒に入れて煮込みますが、幸いどちらもありませんでしたので、今回は大量にある冬瓜を使用。
味が染み込みやすい野菜ですので、煮物には威力を発揮いたします。
味付けに、使うのは白味噌。
これのみです。
色々な味噌で試しましたが、最終的にこれに落ち着きます。
市販のものでは、「西京白味噌」がベスト。
これが、サイキョウです。
もつを煮込みながら、アク取りシートで、灰汁を取るのもお忘れなく。
ちなみに、出来上がったもつ煮は、再びタッパーに入れて冷凍保存しますので、こんにゃくは使用しません。
こんにゃくを使うのは、出来上がったものを、そのまま食べる時だけ。
こんにゃくは、冷凍したものを、解凍すると、硬くなってしまい、おいしくありません。
出来上がったらもつ煮は、再び冷凍保存しますが、解凍しても、ほぼ同じ状態で食べることができますので、作るときはたいてい大量になります。
食べるときは、これにネギと七味唐辛子をパラパラ。
さてお次。
冷凍野菜の大量消費メニューとして、最も有効なのがやはりカレー。
これもお鍋いっぱいで作ります。
ここで使用した冷凍野菜は、カボチャ、里芋、のらぼう菜、ピーマン。
そして、豚バラ肉。
作り方の説明は省きますが、我が家はライスを食べる習慣がありませんまで、これは専らトーストにつけて食べます。
タッパーで、8食分になりました。
さて、次に冷凍庫から取り出した野菜はニラ。
ニラとくれば、やはりニラレバ。
豚レバーはちゃんと購入してあります。
レバーは、臭みを取るために、料理酒の中に漬け込みます。
その後は、醤油につけて、味を染み込ませて、片栗粉をまぶします。
味付けは、いろいろなパターンがありますが、今回はシンプルに、醤油と塩で味を整えました。
ニラが少なめでしたので、ツルインゲンの冷凍ものも投入。
畑には、すでに収穫できる状態のニラも育っていますので、これもニラレバにする予定。
冷凍保存のニラと、新鮮なニラとの、レバニラ食べ比べも面白そう。
さて、大量に冷凍してあったのがゴーヤです。
お裾分けをしても、ゴーヤは、その独特の苦味のせいか、あまり人気がありません。
従って、大量に残ってしまったということ。
もったいない。
こんな美味しい野菜を。
これは、まず定番の沖縄料理チャンプルーにしてみました。
用意したのは、豚バラ肉と、絹さや豆腐。
豆腐は、手でちぎって少々砕いてから、電子レンジでチン。
豚バラ肉は、あらかじめ炒めておきます。
そして、ゴーヤ、肉、豆腐の順番で炒めていきます。
味付けは、鶏ガラの顆粒と、オイスターソース。
クックパッドには、いろいろな味付けがありますが、僕はこれがお気に入り。
豆腐がグチャグチャになるので、ちょっと美味しそうに見えませんが、ゴーヤは、冷凍保存物でも比較的食感は残っています。
これはなかなか美味しいチャンプルーが出来ました。
そして、ゴーヤ料理2作目は、こちら。
玉子と一緒に炒めました。
味付けは、和風ほんだしと塩。
玉子を、先に炒めて、スクランブルエッグ状態にして、後から一緒にするのがポイント。
どうも凝った味付けよりも、シンプルな方が好きなようです。
さて、一口サイズにカットした冷凍のナスもたくさん保存してありました。
いろいろな料理にできますが、面倒くさいので、ここはまとめて、茄子と挽肉の味噌炒めです。
味付けは、合わせ味噌を料理酒で溶かして、お砂糖を適量。
ちなみに、冷凍野菜の解凍は、本当は自然解凍がベスト。
電子レンジの「解凍」は、あまりお勧めしません。
電子レンジの構造上、解凍の仕方にムラが出るためです。
今回は、流水解凍してみました。
流水解凍は葉物野菜には、向いていませんのでご注意を。
冷凍パックしてあるものなら、袋から出さないで、流水解凍したほうが、料理の使い勝手はいいかもしれません。
さて、あまり上手くいかなかった料理も紹介しておきます。
冷凍保存のカボチャも大量にありましたので、これはまとめて、煮物にしてしまおうと思いましたが、見事に失敗。
冷凍保存の野菜は、形が崩れやすくなっているので、煮込んだらペースト状になってしまいました。
しかも、味も濃いめになってしまい、しょっぱくてちょっと食べられません。
さて、どうしたものか。
どうも、百姓をしていると、そう簡単に、野菜を捨てられなくなります。
なんとか、これを食べられるようにする方法はないものか。
クックパッドのメニューを追いかけてみたら、ありました。
あまりものの、かぼちゃの煮物を使って作るカボチャサラダです。
カボチャサラダなら、もともとペースト状ですので問題なしです。
急遽、細かく切ったハムと、フライドオニオンを投入して、たっぷりとマヨネーズ。
それでも、まだしょっぱいので、冷蔵庫常備の豆乳もトウニュウ。
かなり煮物テイストの、かぼちゃサラダになりました。
「美味しい」とまでは申しませんが、それでもなんとか食べられる料理にリカバリー。
トーストに乗っけて食べても、いけそうです。
さて、ペースト状にしたカボチャも冷凍保存してありました。
こちらは、カボチャスープにしてみました。
豆乳を入れて、コンソメとブイヨンを入れます。
これは、無難に美味しい一品。
いただくときは、パセリをパラパラ。
パン食の時は、このスープも一緒に楽しむことにします。
まだまだ作りました。
百姓の料理は、食べたい料理を作るのではなく、如何にある素材で、無駄なく調理するかが大事なミッション。
次に、素材用冷凍庫から取り出したのは、ピーマンです。
冷蔵庫を見ると、鶏皮が残っています。
これで一品出来そうです。
作ったのは、鶏皮とピーマン炒め。
ツルインゲンも、まだ残っていたので、一緒に炒めました。
味付けは、麺つゆと料理酒。
お塩を少々。
ピーマンと、鶏皮の相性は抜群です。
冷凍ピーマンでも、なかなかのもの。
さて、冷凍野菜大量消費の王道といえば、やはり天ぷら。
カボチャ、ズッキーニ、ピーマンを天ぷらにしました。
ちなみに、天ぷらは、やはり揚げたてが一番。
あのカリカリ感は、揚げたてだけ。
これを再び冷凍保存して、食べる時には解凍して食べるのですが、やはりどうしてもコロモは、ベチョベチョになってしまいます。
どうせ、ベチョベチョならばと、大根おろしたっぷりの天つゆをたっぷりつけていただきますが、本当は、揚げたてに塩をまぶして食べるのが、ベストですね。
ちなみに、大根おろしも、冷凍保存してあります。
板状にして保存しているので、使用する分だけ、パキッと割れるので、便利です。
さて、大根も半月状にカットして、冷凍保存していました。
本来なら、煮物で料理するのがいいのですが、今回は豚バラと一緒に炒めました。
バラ肉を先に炒めておきます。
火が通ったら、大根と一緒に炒めます。
味付けは、醤油、みりん、砂糖。
それにほんだし。
ちなみに、調味料の分量は、今回の料理は全て目分量です。
もともと、作る量がクックパッドのレシピの分量よりもかなり多くなりますので、ざっくり、これくらい」という感じになっていました。
やはり、下手くそながらも、なんだかんだ料理を続けていると、だんだんと経験値が身についてくるようです。
見当分量でも、それほどのミスジャッジは、しなくなってきましたね。
さて、冷凍庫には、ジャンボズッキーニの輪切りが残っていました。
これは、オリーブオイルをたらして、塩胡椒で、焼いてみることにいたしました。
しかし、残念ながら、新鮮野菜のように、カラッとした焼き野菜にはなりませんね。
購入したばかりの、ガスコンロのグリル。
オーブントースター。
電子レンジの「焼き野菜」メニューと、3パターンで焼いてみましたが、やはりカラッとは焼けません。
焼き野菜の食感は楽しめませんが、これはこれで、こういう料理と思うことにしましょう。
畑では、すでにズッキーニの花が咲き始めています。
採れたてズッキーニのソテーに、思いを馳せつつ、冷凍野菜調理イベントはここまで。
まだもう少々、冷凍庫には、冷凍野菜が残っていますが、すでに調理用冷凍庫がパンパンになってしまいました。
これで、おそらく向こう1ヶ月は、キッチンに立たなくても大丈夫。
これまでは、この時期まで、野菜が残っていることはありませんでしたから、やはり野菜保存用の冷凍庫の威力は大きいと言えます。
畑で新鮮野菜がとれるうちは、旬の味覚を楽しみ、オフシーズンは、冷凍野菜を調理して楽しむ。
貯金はなくても、二つの冷凍庫に、常に食べるものがあると、何故か不思議な安心感がありますね。
まだまだ当分、行政からの自粛要請は続きそうですが、電気さえ止まらなければ、食べるものに困ることはなさそうです。
今年は、作った野菜を販売してみようと、直売所も作ってもらいましたが、目の前のファミリー施設が休業とあっては、なかなか売り上げも見込めません。
さて、どうするか。
まあ、いいでしょう。
まずは、美味しい野菜が出来てから、考えることにしましょう。
たくさんの料理を一気に作りましたが、たとえ冷凍野菜ものでも、今はしっかりとその味が感じられる度にホッとします。
「よしよし、自分はまだコロナにやられちゃいないな。」
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