リアルカラオケでは、意外と歌えないのが、サイモンとガーファンクル。
デュオですので、一人で歌っても、なかなか感じがでません。
しかし、ネットカラオケですと、一人で何パートもオーバーダビングが可能。
間違えたり、音を外したりしても、そこからまたやり直せるので、ヘタクソなりに、なんとかカッコはつきます。
思えば、中学二年の時、通信販売で買ったフォークギターで、一番最初に練習したのは「サウンド・オブ・サイレンス」でした。
この曲と、「スカボロ・フェア」の2曲だけしっかり覚えて、得意満面で友人たちに聴かせていましたね。
しかしそのうち、ビートルズにハマって、フォークギターは放置プレー。
ところが、いつの間にか、弟がそのギターで、せっせとサイモンとガーファンクルを練習していました。
そのうち「早く家に帰りたい」「四月になれば彼女は」あたりまで、彼が弾き出し始めると、兄貴としてはちょっと焦ります。
でも、それを弾いて、友人たちにいい顔したい誘惑には勝てず、弟にこっそり教えてもらいましたね。
今は本当に良い時代になりました。
ギターは弾けなくても、サイモンとガーファンクルは歌えますから。
新型コロナウィルスの猛威で、世界中の人たちが外出自粛状態。
こんな異様な事態は、過去にもちょっと経験がありません。
畑と自宅の往復の毎日で、自分なりには感染のリスク管理はしていますが、やはりストレスはたまります。
もともと、外でお酒を飲む習慣はありませんが、いまのところ、大好きなカラオケ・セッションにいけないのか一番大きなストレス。
カラオケ店で、営業を自粛する店も多い中、やはりこのストレスは、ネットカラオケで発散するしかありません。
何度か紹介していますが、僕のご贔屓のネットカラオケは、「SMULE」。
かつては、いろいろなカラオケ・アプリを併用してきましたが、今はこれ一本です。
このブログでも紹介しましたが、僕のお気に入りスタイルは、多重録音。
自分で何回も音を重ねていくオーバーダビング・カラオケ。
これは、リアル・カラオケでは出来ない楽しみ方です。
自分の拙い歌唱も、重ねることで誤魔化せますし、ハーモニーの練習にもなります。
参加は自由にしてもらってますので、コラボ録音も多くありますが、最近気がついたこと。
それは、日本の、カラオケの水準はかなり高いということ。
間違いありません。
僕は、洋楽も大好きなので、よく歌いますが、僕のアップした曲の参加者に限って言えば、間違いなく、日本人の参加者の方がレベルは高い。
さすがに、カラオケ発祥の国だけのことはあります。
以前は、なんの根拠もなく、洋楽ならば、当然ご当地の方の方が上手いに決まっていると勝手に思っていました。
もちろん上手い人はいますよ。
いや、上手な人のてっぺん同士で比べたら、やはりあちらの方がレベルは高いのかもしれません。
しかし、その反対も然りです。
下手な人のはずし具合も、あちらは、これまた半端じゃない。
ちょっと日本のカラオケ愛好家では考えられないような凄まじい人がいるのも確かです。
カラオケサイトでは、楽しませてもらっている「グループ」シンギング。
いわば、天下の公道で、好きなように歌わせてもらっているわけです。
どんな方に加わってもらっても、もちろん文句をいうつもりは毛頭ありません。
こちらも、それを承知で楽しませてもらっています。
ちょっと話はそれます。
今回のコロナ対策を、世界の対応と比べてみても、あきらかに日本の政治は二流もいいところ。
下手すれば、発展途上国よりも下回るテイタラクです。
お恥ずかしい限り。
世界に胸を張って誇れるものがどんどんなくなっていく中、ささやかながら、カラオケのレベルだけは、我が国は世界のトップに君臨することは間違いなしと踏みました。
こんなことでも、それは嬉しい限り。
話が長くなりました。
そこで、今回は、自分の今のストレスを発散するためだけに、歌いたくなりました。
大声でシャウトするロックンロールかとも思いましたが、自分の出せる高音の限界で、こめかみの血管を筋立てて歌える曲が最も多い歌手。
やはり、これは、僕にとっては「さだまさし」にとどめを指します。
通常のリアル・カラオケでは、どんなに親しい仲間でも、彼の楽曲を何曲も続けて歌うことはダヴー。
しかし、ネット・カラオケであれば、そこに配慮する必要はありません。
オーバーダビングもやめました。
すべて「ソロ」録音の一発録り。
彼の曲は、とにかくめちゃくちゃにキーが高い。
多くの曲で、こちらの歌唱力の限界を超えていますが、はずしても、声は出なくても、今回はあえてそのままアップすることにいたします。
なにせ、目的は、おうちでストレス発散。
おかげて、少しはスッキリいたしました。
ありがとうございます。
コロナよ! 早く去れ!
* この曲だけ、「がんばれ」の合唱にしたかったので、「グループ」になっています。
。
用もなく、いたずらに人と接触するような場所には出かけるな。
スマホにも、埼玉県庁から、そんなお達しが、毎日のようにツイートされてきます。
こちらは、日々野菜と格闘する百姓。
野菜達と日々濃厚接触をしている分には、問題なかかろうと、今回の騒動は、ある意味で高みの見物をさせてもらっているのですが、この雪で、畑にも行けないとなると話は別。
収穫した野菜がまだまだたんまりありますので、食べる分には困りませんが、読書だけでもやはり持て余します。
そこで、こんな時こそ、ネットカラオケ。
iPad に向かって歌っている分には、新型コロナウィルスも、攻めようがありますまい。
そんなわけで、本日は、80年代の洋楽を中心に、お得意の一人ハーモニーで、歌いまくりました。
どちら様も、それなりの過ごし方を工夫されているでしょうが、けしてネガティブにはなられませぬよう。
どんなに、安倍政権の対応がまずくとも、最終的に収束しないウイルス感染はございませんから。
それでは、ネットカラオケ80年代洋楽一発屋特集!
DON’T ANSWER ME / ALAN PARSON’S PROJECT
I LOVE ROCK’N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
LIFE IN A NORTHERN TOWN / THE DREAM ACADEMY
COME ON EILEEN / DEXYS MIDNIGHT RUNNERS
いろいろとやることはあるのだけれど、どうも手につかないわけです。
とにかく国会が面白い。
テレビのニュースは、忖度だらけでどうも怪しい。
一切見ないと決めているので、もっぱら見ているのは、YouTube で見られるノーカットの国会中継。
NHKの国会中継だと、速記を止めている間は、音声がオフになりますが、ネット中継だと、その間のやりとりの音声も聞こえてくるので、空気感の伝わり方がよりリアル。
「桜を見る会」で状況が芳しくないと見るや、とにかくスタコラ国会から逃げ回っていた我らが安倍総理。
しかし、通常国会が始まれば、これは逃げるわけには参りません。
予算が通せませんから。
代表質問は、作文の朗読会ですからあまり面白くなかった。
やはり、面白いのは一問一答の予算委員会。
与党の質疑も一応は聞いてきましたが、やはりこちらは予定調和でつまらない。
コロナウィルスは気になりますが、安倍政権ヨイショの質疑はとっとと早送り。
俄然テンションが上がるのが、やはり野党の議員たちが「桜を見る会」の質疑で、安倍総理に迫る下りですね。
とにかく、彼らにとっては、待ちに待った安倍総理との直接対決。
それぞれの議員が、ここぞとばかりに攻める攻める。
国民は、忘れっぽいから、年が明けて、お餅を食べたら、もう「桜を見る会」のことなんてあきてくると踏んでいた安倍内閣。
モリカケも、統計疑惑も、公文書改竄も気がつけば、巷の話題からは消えかけていますが、どっこい「桜を見る会」疑惑はだけは、ちょっとそうはいかない気配です。
どうしてか。
とにかく、この事件は、話がわかりやすいんですよ。
これに尽きると思いますね。
会費5000円、領収書、招待者名簿、廃棄ログなどなど。
それ以前の疑惑と比べて、肝になるマクガフィン(ヒッチコックがいうところの話のキーになるグッズ)が、庶民レベルで、どれもわかりやすいということ。
そして、誰がどう見ても、安倍晋三総理大臣が、おもいきり嘘をついていることが明々白々であること。
さあ、いつ誰がどうやって、我が国の内閣総理大臣に引導を渡すか。
「桜を見る会」の合同ヒヤリングも、ずっと見てきましたが、こちらも面白い。
次から次へと、謎が持ち上がってきて、まるで、連続ドラマをみているようです。
ドラマを盛り上げるキャラも揃っています。
とにかく、犯人は、初めからわかっているわけですから、このミステリーは倒叙形式。
「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」スタイルのドラマですね。
ただ、ちょっと様子が違うのは、我が国の総理大臣は、「刑事コロンボ」に出てくる犯人たちのように、あまり知的ではないのがミソ。
ただ、パフォーマンスがちょっとお得意なだけという危うさ。
しかしこれが、この国会劇場を俄然面白くしてくれています。
野党の質問者たちも、そのあたりは承知しているようです。
事務方や大臣たちにはいかにして喋らせないか。
そして、総理自身に、いかに答弁をさせるか。
それも、官僚の答弁書を読ませないで、いかに自分の言葉でしゃべらせるか。
とにかく、我らが安倍総理が、調子に乗れば乗るほど、答弁は危うくなってきます。
理屈よりも、パフォーマンスや、イメージ操作で国民にアピールしようとしていますから、突っつきどころは満載。
やはり、我らが安倍総理がいないと、この国会劇場の幕は開かない。
彼のとんでもない答弁が、俄然この国会を面白くしてくれていると思いますよ。
みなさん、是非ノーカットでご覧ください。テレビだと騙されます。
これは、ナマで楽しまないと。
総理大臣がデタラメだと、国会はこうも面白い。
ナマ安倍は、最高 !
三谷幸喜氏は、この国会中継見ていますでしょうか。
予算委員会のセットだけあれば、とんでもなく面白い喜劇ができそうじゃないですか。
さて、「桜を見る会」疑惑に火をつけたのは、この共産党の議員お二人。
めちゃくちゃに滑舌のいい舞台女優向きの田村智子議員。
彼女が11月の国会で、この件で安倍総理に迫りました。
これが今回のブレイクのきっかけ。
それよりも前の、5月にも、宮本徹議員が、この件は取り上げていました。
ところが、招待客が増えたことが分かる資料の提出を求めても、内閣府は廃棄したのいってんばり。
しかし、その資料の一部が今年に入って、「野党合同ヒヤリング」に提出されたものだから、お二人の怒り爆発。
「資料は、あったではないか! まさに隠蔽ではないか。」
そうなんですよ。彼らはまだ懲りていない。
といいますか、この体質は、永遠に改善されないと思います。
それはもちろん、彼ら自身の保身と、組織を守るため。
といいますか、外野席から見ていても、はっきりと分かることですが、招待者名簿は、間違いなくその現物が、破棄されずにちゃんと役所には残っているはずです。
だって前例主義の官僚たちが、過去のデータを捨てるわけがない。
例え保存期間が過ぎているものだとしても、彼らは全ての資料を間違いなく保存してますよ。
でないと、彼らは仕事ができないんですから。
当たり前の話です。
公文書管理もそう。
おそらく、日本の官僚たちの公文書管理は、世界のトップクラスのはずです。
今もそう。
ただ、大親分を守り、しいては、自分自身の出世のために、みずからの管理能力を犠牲にして、官邸の大本営発表に辻褄を必死に合わせているだけ。
哀れといえば哀れ。可哀想といえば可哀想。
宮本議員の質問に、安倍総理の珍答弁が飛び出します。
「いわば、これは広く募っているということであって、募集しているわけではない。」
この時も、安倍総理は答弁書を読んでいない。
これは、アドリブで、「ごはん論法」を仕掛けようとして、完全に自爆したシーンでした。
宮城選挙区から当選した新人の石垣のりこ議員。
やはり、美人ですから目を惹きます。
1月29日が、安倍総理との初の直接対決。
気合がやや、空回りとも見えましたが、初めての質疑としてはなかなか。
辻元清美議員の質疑は、なかなか迫力がありました。
前夜祭は、参加客とホテルとの直接契約で、安倍事務所はあくまでも仲介。
だから、政治資金規正法に定められている、収支報告書は作らなくてもいいというとんでもないこじつけ。
これを「安倍方式」として、突っ込む辻本議員。
「それなら、どの議員でも、安倍方式でパーティを開けば、収支報告書はいらないと太鼓判押せますか?」
「問題ない。」
そう断定する総理。
あーあ、いっちゃったよ。しーらないっと。
「桜を見る会」追及本部合同ヒヤリングの進行を務めている黒岩たかひろ議員。
「ホテル・ニュー・オータニの規約では、もしものキャンセルがあったときなど、主宰者には、その際のリスクを負担してもらうように、あらかじめ取り決めておくとある。」
主催者は参加者だといいはる安倍総理としては、そこを突っ込まれるとかなりマズイために、ここでやらかしてしまいます。
「規約にはそんなことは書いていない。書いていないことを主張する黒岩議員は嘘つきだ。」
「安倍総理。なに人を嘘つき呼ばわりしているんですか。規約ならここにありますよ。ちゃんと書いてある。」
答弁書を読まないときの安倍総理の答弁は、かように脇が甘い。
この後、安倍総理は、謝罪すらせずに、必死に自分のドジを取り繕うとするのみ。
全国の良い子の皆さん。
こういう大人にだけはなってはいけませんよ。
だから、よく見ておきましょう。
小川淳也議員の質疑はちょっと見応えありました。
安倍総理の追い詰め方が、めちゃくちゃ論理的。
安倍総理の、質問のはぐらかし方もしっかりと踏まえた上で、ジワリジワリと追い詰めていきます。
「ごはん論法」ではぐらかそうとする総理に、最後は事実上のお説教。
招待客が膨らんだことを素直に反省する姿勢の菅官房長官。
しかし、安倍総理はあいもかわらず言い訳ばかり。
テレビ中継されている中で、自分がどう写るかだけしか考えていない態度が見え見え。
「小川議員は、そうやって、人にレッテルを貼って、イメージ操作をしようとする。それは良くないですよ。」
この切り返しが見事でした。
「総理。レッテルは、招待者名簿、領収書を提出していただければ、すぐに剥がれますよ。
そうすれば、私は今すぐにでも、この質問をやめます。」
同じアドリブでも、こちらは痛快。お見事でした。
溜飲が下がるというのは、こういうこと。
イラストレーターで、エッセイスト、そして映画監督でもあった和田誠さんが、7日に亡くなりました。
享年83歳。
和田誠さんとの最初の出会いは、僕の場合はエッセイ。
特に、「お楽しみはこれからだ」シリーズは、愛読書でしたね。
これは、映画の中の名セリフを軸にして、展開していくシネマ・エッセイ。
僕が、映画にのめり込んだのは、1970年代はじめ。
クラシックの映画は、そこから遡って、大学生の頃に、本格的に名画座巡りをして観に行くようになるのですが、和田さんのこの本は、大いに参考にいたしました。
名作「カサブランカ」のラストのセリフ。
Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship.
(ルイ、美しい友情の始まりだな)
「脱出」のローレン・バコールのセリフ。
You know how to whistle, don't you, Steve? You just put your lips together and blow.
(口笛は吹ける? 唇を突き出すのよ)
これみんな、映画ではなくて、和田さんの本から覚えましたね。
そして、本の中にふんだんに出てくるイラスト。
もちろん、全部和田さんの描いたもの。
極限まで簡素化した和田タッチは、実に味があって大好物でした。
僕がこうやって、自分のブログに、拙いイラストをのっけたがるのも、これすべて和田さんの著書の影響。
彼のイラストは好き過ぎて、今も自分の部屋のあちらこちらに貼ってあります。
とにかく多芸な和田さん。
映画好きが高じて、ついには映画監督にまで進出。
その第一作目が「麻雀放浪記」でした。
とにかく、映画を知り尽くしている和田さんです。
初監督作品でありながら、卓越した技量を発揮されていました。
そして、二作目となるのがこの「怪盗ルビイ」。
この映画、実はちゃんと原作があります。
ヘンリー・スレッサーによる「怪盗ルビイ・マーチンスン」。
天才的なアイデアで、強盗を計画するも、すべて失敗していくというピカレスク短編集です。
しかし、この原作の主人公は実は男。
その原作を、和田監督は、大胆にも当時バリバリのアイドルだったキョンキョンに演じさせます。
この辺りが、和田監督のセンス。
そのコメディタッチに、なんとも古き良きクラシック映画の香りがプンプン。
少々設定の甘いところや、ちょっと無理があるんじゃないのという箇所が、キョンキョンを魅力的に撮ることで、上手に丸め込んでしまいます。
映画なんだから、楽しければいいでしょう。
はいその通り。
お相手は、若き日の真田広之。
演じるのは、キョンキョンに振り回される純朴な青年役。
彼のオフビートなコメディ演技もなかなかのもの。
映画の中では、ハリウッドのミュージカル映画テイストで、キョンキョンと仲良くデュエットまでしてます。
ナンバーは、「たとえばフォーエバー」
調べたら、若き日の彼は、ちゃんと歌手としてレコードまで出してました。
レコードといえば、「怪盗ルビィ」の主題歌は、大瀧詠一作曲によるもの。
YouTube で、「夜のヒットスタジオ」バージョンを確認しましたが、はて、これ映画の中で使われていましたか?
(確認したら、映画のエンディングでは、ジャズバージョンになっていました。)
ちなみに、2曲とも作詞は和田さん。
「たとえばフォーエバー」にいたっては、作曲まで手がけていらっしゃいます。
彼自身が楽しんで、この映画を作っているという図がありあり。
こういうコメディ映画は、実にセンスがモノを言います。
やり過ぎてもしらけるし、やらな過ぎても面白くない。
そのあたりのさじ加減は、さすがにわかっていらっしゃる。
自分の映画を、エッセイストの和田さん自身はどう語るのか。
そのあたりはちょっと興味があります。
探してみればありそうですね。
ちなみに、和田さんの奥様は、料理研究家の平野レミさん。
楽しそうな家庭で、おそらく「カンゲワーチ」は・・・
遅ればせながら、心よりご冥福をお祈りいたします。
歌謡曲というジャンルは、終わったのか。続いているのか。
とにかく昭和時代には、映画と並んで、明らかにエンターテイメントの主役だった歌謡曲は、平成時代には、完全に表舞台からは、引き摺り下ろされます。
平成の時代は、ご存知の通り、ロックやポップスが主流。
でも、このところ、個人的には歌謡曲を見直しつつあります
50代になって以降ですね。
なぜか。
ふと気がつくのですが、平成時代には、流行歌の主人公がほとんど若者限定になっていくんですね。
中年や老人は、演歌を聴いていなさいといわんばかり。
いやいや、還暦を迎えても、さすがに演歌だけではちょいと厳しい。
そんなカラオケファンもいます。
そんにシニアたちが、かなり無理して、サザンを歌う場面はよく見かけます。
僕に言わせればせ、大人が、若者ににじり寄っている図です。
「オジサン、こんな歌も歌えるんだよ〜。」
松田聖子をオヤジが歌えば、ほとんどギャグ。
AKB48でも歌おうものなら、ほとんどウケ狙いが透けて見えます。
昔の大人たちが、流行歌を気持ちよさそうに歌っていたのとは、これは明らかに違うノリ。
どうも、音楽業界が、完全にシニアたちを、見捨てている気がしてなりません。
つまり、平成時代の曲には、大人が大人の感性でうたう楽曲がない。
だから、昭和歌謡に探しに行くというわけです。
(先日、東松山レトロポップ食堂のカラオケでーで、若者が堀内孝雄の「愛しき日々」を謳っていましたが、ちょっと意外でした)
僕が最近、聞き直してしているのが、ちあきなおみ。
あの「喝采」を歌った人です。
彼女の曲に「別れたあとで」というのがあります。
♪
「あそびにしよう」と あなたが言った
「そうね」と私も 笑って別れた
それで終った 恋なのに なんで今更 涙が出るの
愛していると わかったことが
遅すぎたのね 別れたあとじゃ
♪
なんとも艶っぽい曲です。
オジさんには、普通にグッとくる。
「フライング・ゲット」では、そうはいきません。
今の音楽業界で、こんな曲を作れるクリエイターっていますかね?
こんな大人の曲を歌いこなせる歌手っていますか?
そんな曲、出しても売れないと言われればそれまでですが。
でも驚くのは、この曲を歌っていた当時のちあきなおみは、なんと23歳。
なんとAKB48の、今の指原莉乃よりも年下だったわけです。
明らかに、音楽業界全体が、若者でだけではなく、もっと広い層の大人にも向いていたということでしょう。
だって、まだまだ若い彼女に、こんな大人の歌を歌わせていたんですから。
ちあきなおみもまた恐るべし。
還暦になってみて、しみじみと思います。
昭和歌謡に大人の歌を探しに行くのではなく、今年流行の「演歌ではない」大人の楽曲を歌いたいもの。
演歌が悪いとはいいませんが、流石にこれだけでは厳しい。
記憶を辿れば、1981年の寺尾聡の「ルビーの指環」が「大人の歌謡曲」の最後かな。
日本の政治は、無関心な若者をいいことに、完全にシニアだけにむかって、ゴマをすりすり。
若者たちは、完全に無視されています。
そりゃ、無関心なのが悪いと言われれば、その通り。
同様に、日本の音楽業界は、懐メロと演歌にうつつを抜かしているシニアは無視して、純粋に音楽に金を使ってくれる若者の顔色を伺っています。
こちらの方は、シニアたちが、完全に蚊帳の外。
シニアの皆様。
いつまでも、後生大事に、古き良き昭和時代のレコードを大事に抱えていないで、ダウンロードや、サブスクリプションにも、ちゃんとついていかないと。
ちょっとでも大人の感性を揺さぶる楽曲を見つけて、そして、それにお金を払わないと。
少なくとも、大人が音楽にお金を払って楽しむようにならなければ、文化はかわりません。
でも待てよ。
もう、老人近くになれば、感性の劣化で、いくら、大人の良曲ができても、その新しい音楽を覚えられない可能性も大。
たしかに、昔聞いた昭和歌謡は、今でもまだ覚えていてちゃんと歌えても、最近の曲は、どんなヒット曲でも、覚えるつもりで繰り返し聞かないと頭には入りません。
ということは、昔の若者たちが、今の若者たちに比べて、老けていたということか。
あらら。
なんだか、ちょっと、収拾がつかなくなってきました。
とにかく、昔聞いた昭和歌謡を、今この年齢になって、改めて再評価しているというのは現実です。
それは、昭和歌謡の魅力なのか。
新しい音楽を受け付けなくなった、僕自身の感性の劣化なのか。
ふむ、これは、昭和歌謡を、実際に歌って、肌で感じるしかあるまい。
なんで、いま昭和歌謡を歌うことが、こんなに心地いいのか。
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、
胸に染み入る「大人の昭和歌謡」をたっぷり歌ってみましたので、どうぞ。
(ここまで言うなら、我々も令和の新曲も、ちゃんと聞かねばなるまい)
台風一過の、昨日の日曜日。
こいつが、やってこなければ、洋楽カラオケフリークの聖地「新橋BRUCE」で、「ミュージカル&映画音楽しばり」のイベントが開催される予定でした。
しかし、残念ながら、この台風で、イベントは中止の知らせ。
楽しみにしておりましたので、残念でした。
ここに集う人は、皆さんお上手。
BRUCE は、参加者の前で一人一人歌うスタイルなので、普段のカラオケのように、あまり冒険はできません。
実は、歌うと決めていた曲は、恥をかかないように、iPad に仕込んで、改めて聞き直していました。
Mixi のイベントへの書き込みを見ていると、皆さんやはり、最近のミュージカル「レ・ミゼラブル」や「ラ・ラ・ランド」からのナンバーなどからの選曲。
カラオケ仲間からの推薦もあって、映画はどちらも見ていますが、残念ながら歌えるまでには至らず。
どうも、年齢を重ねると、新しい曲が覚えられなくなります。
そこで、オールド映画ファンの選曲は、勝手知ったるクラシックの定番ミュージカル・ナンバーから。
イベントは、流れてしまいましたが、せっかく聴き込んだナンバーですので、、今宵はカラオケで歌ってみることにいたしました。
まず、これ。
このイラストでピントくる人は、多いかもしれません。
傑作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」から、「エーデルワイス」。
映画の中で、この曲は、2回歌われます。
最初は、クリストファー・プラマー演じるトラップ大佐が、ギターを抱えて子供達の前で歌うシーン。
そして、もうひとつは、コンサート会場で、家族全員で歌うシーン。
歌いながら、感極まる大佐を、家族がフォローして、会場全員で合唱しますね。
感動的なシーンでした。
このカラオケも、僕の拙い歌を見兼ねて、すかさずフォローが入れてくれた方がいます。
男性ですが、この方がまたお上手ですので、そのまま紹介します。
素敵なミュージカル・セッションが出来ました。
そして、お次はこの曲。
1972年のアカデミー賞で8部門獲得した傑作ミュージカル「キャバレー」。
主演は、この作品で主演女優賞を獲得したライザ・ミネリ。
母親(ジュディ・ガーランド)譲りの圧巻の歌唱力で、映画のラストで熱唱したこの曲。
さてお次。
こちらも、ミュージカル映画の傑作。
オードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レディ」
こちらは、1964年のアカデミー賞作品賞をとりました。
しかし、オードリー・ヘップバーンの歌は吹き替え。
歌っているのは、「ハリウッドの声」とも呼ばれる、最強のゴースト・シンガー、マーニ・ニクソン。
そのせいかどうか、アカデミー賞8部門を受賞しているこの作品で、オードリー・ヘップバーンは、主演女優賞を逃しています。
この映画の中で、僕がお気に入りの曲は「運がよけりゃ」なのですが、今回はやはりこれ。
実は、この曲は、今回の選曲の中で一番自信がなかったのですが、これにも「エーデルワイス」にジョインしてくれた彼が、助っ人。
聞けば、この映画は好きで、何度も繰り返し見ているとのこと。
歌詞には出てこない、バックコーラスまで、オーバーダビングしていただいて、かなりそれっぽく仕上がりました。
この彼が日本の方なのか、外国の方なのかは不明。
ただ、英語の発音は、完璧でした。おもわず、iPad のこちら側で「お見事!」
このあたりが、ネットカラオケの醍醐味ですね。
さて、お次は、もうミュージカルと言ったらこれというくらい定番中の定番。
1952年作品の「雨に唄えば」
そして、その中でも定番中の定番。
ジーン・ケリーが歌い踊るこの曲。
映画のアレンジとは、違っていましたがまあそれはそれ。
雨どころではなく、今回は、「台風に唄えば」になってしまいましたが。
さて、お次は、1958年のミュージカル映画「南太平洋」から。
この映画は、おそらく僕が初めて見たミュージカル映画と記憶しています。
主演はミッチー・ゲイナーと、ロッサノ・ブラッツィ。
けれど、実は二人のシーンを、僕はあまり覚えていません。
この映画で、なんとも強烈な印象を残したのは、でっぷり太ったおばさん役のファニタ・ホール。
冒頭で、この映画の主題歌「バリ・ハイ」を歌い上げて、まず印象を残すのですが(歌唱の吹き替えは、ミュリエル・スミス)、僕にとってはなんといってもこの曲。
いいんだよな。これ。
この島の娘の踊りが可愛いのなんの。
このカラオケが、BRUCE のカラオケリストにあったので、おもわずニンマリ。
そして、最後はこのミュージカル映画。
1972年作品の「ラ・マンチャの男」ですね。
あの当時の僕は、スケベな映画ばかり選んで観に行っていましたので、絶対にヌードが期待できないミュージカル映画はほとんど見た記憶がありません。
この映画も、映画館で見たのは、おそらく大学生になってから。
でも、この主題歌は、当時いろいろなアーチストが競ってレコードを出していたので、しっかり記憶にあります。
今回は、ミュージカル映画ばかりチョイスいたしましたが、この企画は、ミュージカル映画だけではなくて、映画音楽の主題歌なら、なんでもOKというしばり。
60年代から70年代にかけての映画音楽は、どの曲も、毛穴から染み込んでいます。
お店からは、今回は「中止」ではなくて、「延期」というお知らせが届いていたので、改めて開催のお知らせが届くまでに、もう少し古い映画音楽も聞き直して、仕込んでおくことにいたします。