東宝の横溝正史シリーズ、第四弾目の石坂浩二による金田一耕助探偵のミステリーサスペンス「女王蜂」を観ました。
製作は、1978年。監督は、市川崑。
「女王蜂」のタイトルの由来は、女王のような容姿とオーラを持つ智子に求婚する男性が次々と殺されること。
それともう一つは血筋の設定。原作では彼女自身が実は皇室の血を引く娘という設定でしたが、映画では、公爵夫人(高峰三枝子)の孫ということになっています。
この血筋の「重さ」は、原作では、かなり「高め」のポイントとなるので、映画の中の設定は「公爵夫人の血筋」。
これでは少しインパクトが弱くなるということで、映画のほうでは、犯人の動機に「復讐」を絡めています。
映画的な配慮ということでしょうが、これで印象としては、少々お金をかけた二時間サスペンスになってしまいました。
これを、なんとかヒット映画にしたのは、出演している役者の貫禄ということになりましょうか。
仲代達矢、高峰三枝子、司葉子、岸惠子。
確かに、二時間サスペンスでは、こんなそうそうたる役者をそろえるのは無理でしょう。
ヒロインは、これがデビューとなる中井貴恵。
俳優・佐田啓二の長女で、中井貴一のお姉さんです。
彼女、とても「女王蜂」というイメージではありませんが、ベテランたちの重厚な芝居に支えられて、なんとかこの役をこなしたという印象。
この映画の常連・加藤武がストーリー展開とはあまり関係のない場面で、赤い口紅をもって、こういいます。
「唇にミステリー」
これが、前後の展開から考えても、妙に浮いていたので、気になったのですが、よくよく調べてみたら案の定。
この映画とタイアップしていたのが、カネボウ化粧品でした。
中井貴恵は、当時、このコマーシャルのイメージキャラを勤めていますね。
これしきのこと、市川監督なら、やりかねません。
製作は、1978年。監督は、市川崑。
「女王蜂」のタイトルの由来は、女王のような容姿とオーラを持つ智子に求婚する男性が次々と殺されること。
それともう一つは血筋の設定。原作では彼女自身が実は皇室の血を引く娘という設定でしたが、映画では、公爵夫人(高峰三枝子)の孫ということになっています。
この血筋の「重さ」は、原作では、かなり「高め」のポイントとなるので、映画の中の設定は「公爵夫人の血筋」。
これでは少しインパクトが弱くなるということで、映画のほうでは、犯人の動機に「復讐」を絡めています。
映画的な配慮ということでしょうが、これで印象としては、少々お金をかけた二時間サスペンスになってしまいました。
これを、なんとかヒット映画にしたのは、出演している役者の貫禄ということになりましょうか。
仲代達矢、高峰三枝子、司葉子、岸惠子。
確かに、二時間サスペンスでは、こんなそうそうたる役者をそろえるのは無理でしょう。
ヒロインは、これがデビューとなる中井貴恵。
俳優・佐田啓二の長女で、中井貴一のお姉さんです。
彼女、とても「女王蜂」というイメージではありませんが、ベテランたちの重厚な芝居に支えられて、なんとかこの役をこなしたという印象。
この映画の常連・加藤武がストーリー展開とはあまり関係のない場面で、赤い口紅をもって、こういいます。
「唇にミステリー」
これが、前後の展開から考えても、妙に浮いていたので、気になったのですが、よくよく調べてみたら案の定。
この映画とタイアップしていたのが、カネボウ化粧品でした。
中井貴恵は、当時、このコマーシャルのイメージキャラを勤めていますね。
これしきのこと、市川監督なら、やりかねません。
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