さて、仕事がはじまってしまうと、ゆっくりテレビ観戦というわけにもいかなくなってしまいました。
「速報」でおっかける限り、あちこちの競技でメダルは順調にふえています。
今回のオリンピックは、万全の体制を整えて、NHK BS1 の衛星放送をもれなく録画。
(関東地方で、集中豪雨のあった時間帯は、受信できていませんでしたが)
ハイライト番組ではサラリとしか取り上げないような渋めの競技も、バッチリとDVDにしておりますので、チェックしたい競技は、オリンピック終了後にゆっくりと鑑賞するつもりです。
さて、日本女子レスリング。
日本女子は4人全員が前回と同じメダルを獲得。
これは、ちょっと面白い結果でしたが、逆にいえば、マスコミ的には、この一言で片付けられてしまったようで、可哀想な印象。
各選手、メダルをひとつあげるか、下げるかされる方が、マスコミの取り上げ方としては、そこにドラマ性を強調できて、盛り上げやすいのでしょうが、この結果は、柔道のように明暗をはっきりわける展開よりは、盛り上げにくかったのではないでしょうか。
いずれにしても、こメダルを獲得する為の、彼女たちの4年間のそれぞれの努力は、それなりです。
結果は立派なもの。
彼女たちの、次の世代が、いまのところ、見えてこないのが気がかりですが、日本の女子レスリングは、ある意味、「黄金期」を築いた彼女たちが引退した後にどうなるか。
4年後のロンドン大会の顔ぶれがどうなるのかが、興味あるところです。
女子バレーボール日本代表は19日、準々決勝で強豪ブラジルと対戦し、0─3で完敗。
試合は1時間強で終わる一方的な展開で、その圧倒的な負け方ゆえ、試合後に涙を見せる選手いませんでした。
中には、いい試合もありましたが、結果的に言えば、「勝てるチーム」には順当に勝って、「格上のチーム」には、順当に負けたという内容。
バドミントンや、卓球のように、「番狂わせ」がなかった分、「面白み」にはかけました。
オリンピックでは、やはりこれがないと、見ているほうは盛り上がれません。
これは、現在、予選リーグを戦っている野球の星野ジャパンにも同じようなことがいえます。
個人的な見解で言えば、オリンピックを、見ていて面白い内容は以下のとおり。
「大番狂わせで勝つ。」
「大番狂わせで負ける。」
「順当に勝つ。」
「順当に負ける。」
オリンピックは、4年に1度のお祭り。
その結果は、けして、「順当」なものばかりではありません。
「練習は正直」「練習はうそをつかない」とは、よく言われることですが、実際はなかなかそうはいかない。
この大舞台で、自分の実力以上の力を発揮して、勝者となるもの。
実力はありながら、敗者となるもの。
オリンピックには、もちろん、選手たちの世界一流の「技」と、試合の「駆け引き」の妙を鑑賞するという楽しみ方もあります。
そしてそれともうひとつ。
無責任な言い方で申し訳ありませんが、見る方としては、やはり、この大舞台での選手たちの「一喜一憂」から、そこにあったドラマに想いをめぐらせて、「感動」したいところです。
そして、感動というのは、けして、おしつけられるものではありません。
それぞれが、それぞれの感じ方で、感動すればいいもの。
悪いけれど、民放のオリンピック番組を見ていると、「感動のための演出」がミエミエすぎて興ざめになります。
選手たちを、オリンピックというドラマの「感動」を演出するタレントかなんかと勘違いしてやしないでしょうか。
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