北京オリンピックの初日が終わりました。
期待の女子柔道48キロ級の谷亮子は、銅メダル。
「彼女の金だけは間違いない」と、周囲には広言しておりましたので、これは残念。
しかし、準決勝で破れた後の、三位決定戦で見事な一本勝ち。
彼女の「意地」と「集中力」、そして、「応援してくださる皆さんへの感謝」を、ちゃんと「カタチ」にして、しめくくるあたりに、彼女の精神力のすごさを感じました。
田村亮子で金。
谷亮子で金。
そして、ママで金。
これをやったらすごいぞと、僕らは勝手に思い、そして、彼女ならきっとやれると勝手に思い込んでおりましたが、「育児」をしながら、世界の舞台のトップに立つということは、よくよく考えてみれば並大抵のことではありませんよ。
しかも、彼女には、プロ野球選手の夫を支えるという、普通の主婦にはない「主婦業」もあるわけです。
夫の谷選手のコメント。
「僕には、彼女の銅メダルが、金メダルに見える。」
残念無念の銅メダルでしたが、これで彼女への評価が下がるというものではありませんでした。
モチベーションを「力」に変えてきた彼女が、「悔しさ」だけで、次のロンドン大会を目指すというのは、ちょっと考えにくいので、彼女にとってのオリンピックは、これが最後になると思いますが、まずはご苦労様でした。
男子柔道60キロ級は、平岡拓晃が初戦で敗退。
平岡は、国内予選で、五輪三連覇の野村を破って、代表に選出されましたが、彼はそれゆえのプレッシャーにやられてしまったようです。
「オリンピック」という舞台に住む「魔物」に、自分の柔道をさせてもらえなかったという印象。
それから、女子バレーの予選リーグ。柳本ジャパンは、世界ランキング4位のアメリカとの初戦でした。
お互いの守備力が火花を散らす展開となりましたが、最終的には、日本が、アメリカの「高さ」に押さえつけられるカタチで黒星スタート。
北京の舞台で、いやにアメリカに対する声援が大きいなあと思っていたら、アメリカチームを率いているのが、かつて80年代の中国女子バレーの黄金期を支えたエースアタッカー郎平でした。
「鉄のハンマー」なんて、いわれていた方です。
タイムアウトの映像などを見ていると、アメリカの選手たちに、「通訳」を介さずに、ちゃんと英語で檄をとばしていましたからたいしたものです。
女子バレーの中国とアメリカの対決なんて、あれば面白そうですね。
水泳平泳ぎのエース北島は、順調に全体で2番目のタイムで予選通過。
アテネオリンピック以前から、自分の集大成は北京オリンピックといっていた北島。
記録よりも、「勝負」の駆け引きが重要となるオリンピックで、「世界新記録」で「金メダル」という前回以上の結果を出せるか。
現世界記録保持者で、今回も金メダルを争うことになるブレンダン・ハンセンの予選通過記録が10位と、いまいち調子をあげきれていないことが、彼のモチベーションにどう影響するか。
北島には、今大会日本人初の金メダルを是非取ってもらって、また「1番」の人差し指を、高々と差し上げてもらいたいものです。
待ちに待った中国でのオリンピック。北京は、もちろん盛りあがっています。
「中国がんばれ !」は、中国語で書くと「「中国加油! !」
中国の応援で、あまり「油」を使われてしまいますと、日本の原油の高騰が止まりませんので、そのあたりは、是非ともほどほどに。
コメント