12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。
今年は、ビートルズが解散して35年。
ジョンが凶弾に倒れてから25年という節目の年で、ビートルズ関連の企画CDやも出版が目白押しだそうです。
さて、数あるビートルズの名曲の中で、最も多くカバーされた曲はなにか。
ビートルズの中での一番は、とりもなおさず、「世界一」ということですね。
その曲は、ちゃんと、ギネスブックにも登録されています。
楽曲のタイトルは、「イエスタデイ」。
1965年の、「HELP!」に収録された珠玉のバラードです。
「イエスタデイ」は、世界中のミュージシャンたちにカバーされています。
しかも、音楽業界の大物たちが、こぞって取り上げていますね。
「キング・オブ・ロックンロール」といわれたエルヴィス・プレスリーや、「ソウルの神様」と称されたレイ・チャールズ、シュープリームス、トム・ジョーンズ、そして、「ザ・ボイス」と呼ばれるアメリカ音楽界の大御所フランク・シナトラなどが、この名曲をカバーしています。
この曲のカバーは、現在公式に発表されているもので、なんと103曲。
第二位の「ヘイ・ジュード」が54曲ですから、これはほとんどダブルスコアに近いぶっちぎりのトップです。
ポール・マッカートニー曰く、
「ある朝目が覚めたら、突然メロディが頭に浮かんだ」
まさに、名曲降臨。
エレクトーンの先生をやっている友人が、この曲に関してこんなことを言っていました。
「通常の楽曲は、ワンコーラスがたいてい8小節。これが一番自然。
だけど、イエスタデイは、ワンコーラスが7小節しかないのに、全然おかしくない。」
このあたりが、ポールの非凡なところなのでしょう。
確かに、ポップスの名曲「好きにならずにいられない」も「砂に書いたラブレター」も、ワンコーラスを指で数えていくとみんな8小節。
イエスタデイは、どう数えても、7小節しかありません。
いろいろ、思いつく限りのスタンダードナンバーの小節数を、歌いながら指折りカウントしてみましたが、ワンコーラスが7小節しかないという楽曲は、ちょっと見当たりません。
いやいやしかし、間違うことなかれ。
この曲のスゴイところは、実は、ワンコーラスが7小節しかないということではありません。
それが「自然」というよりもむしろ「必然」で、それを聞くものに感じさせないことこそが、この曲が名曲たる由縁ということでしょう。
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