http://news.livedoor.com/article/detail/3935945/
「障害者に路線バス運転手が暴言」
こんなニュースを見かけました。
日常生活の中で、障害者の方と接するときは、緊張してしまいますね。
まず、頭によぎることは、「親切に接するべきか」「普通に接するべきか」
ハンデを背負って社会生活をされている方には、だいぶ「優しい」世の中になってきているような気はします。
公的な場所は、ほぼバリアフリーに対応しているし、そこそこの店の駐車場には、障害者の方用のレーンがあたりまえに設けられるようになりました。
しかし、こういう配慮を、障害者の方たちが実際どう思っているのかということをちょっと考えることがあります。
先日、富士五湖にドライブにいったときの談合坂SAでのこと。
もちろん、入口の一番いいところに、「障害者専用」のレーンは確保されています。
しかし、そのとき見かけた障害者の方は、「障害者マーク」を貼ったシルバーのステップワゴンで颯爽と現れ、障害者用のレーンが空いているにもかかわらず、普通の駐車場に車を入れ、慣れた動作で、ササッと車椅子をセットし、バリアフリーのスロープから、あざやかにショップ内に入っていかれました。
車椅子を巧みに転がしていく彼の背中には、こう書いてありましたね。
「余計な心配はご無用。気は使ってくれませぬよう。」
ハンデをもった方の中には、この方のように、こちらの「特別扱い」を、あえてノーサンキューとするプライドを持った方もいらっしゃるということなのでしょう。
しかし、もちろんそういう人たちばかりではない。
中には逆に、「私は障害者なのだから、配慮してもらって当然」という方もいらっしゃるでしょう。
障害者の方たちの、自分の障害に対する意識も様々。
でもその意識は、一人一人の顔に書いてあるわけではないところが、難しいところでしょうか。
障害者の方たちと、接するときは、あまり考えすぎると身動きが取れなくなってしまうような気がします。
「普通」でいきましょうか。
障害者の方を目の前にしても、あえて必要以上の手は差し伸べない。暖かく見守る。
そして、障害者の方からの「SOS」があれば、あたりまえに、手を差し伸べる。
このあたりが、自然に出来れば、人としては「一流」かもしれません。
「暴言を放つ」などは、言語道断ですが、「可哀想」と思われるのも、障害者の方たちにとっては、案外余計なお世話かもしれません。
コメント