さて、新年明けて2日目の昨日は、ひさしぶりに兄弟が集まっての新年会。
今年は、昨年入籍したばかりの弟夫婦の新居に出かけてまいりました。
これで、三人兄弟の中で「独り者」は、長男である僕だけになってしまいましたが、それでも今回は意気揚々と参加。
なぜか。
そうです。2008年は、ちょうど年の初めに奮起して決行した15キロダイエットが成功。
体重が、ほとんど30年ぶりに、62キロになっていたからですね。
新年の場で、久しぶりに会う「弟夫婦」たちに、これを自慢しない手はない。
最近は、やっとこのダイエットの成功が周囲に認知されはじめ、いろいろと聞かれることも多くなっては来ました。
僕としては、この話題をふられたときには、自分の心にこういいきかせます。
極力サラリと、さも当然のように、顔色一つ変えず「語る」こと。
がしかし、そこは凡人の悲しさ。気がつくとやはり、「どんなもんだい」みたいな顔をして、おもいきり鼻を膨らませた「大演説」になってしまっていることがしばしばです。
しかし、この相手が「身内」ともなれば、嫁のいない「長男」としては、せめてこのあたりでポイントは稼いでおきたいところ。
しかし、この手の「自慢話」を、自分からふるのもいやらしい。
そこで、彼らが、いやでもこの話題に触れざるをえないような「仕掛け」を用意しました。
それは、過去の写真のプレゼンです。
たまたま、僕のところには、亡くなった母親から引き継いだ「家族の写真」がすべてあるんですね。
父親は、かなりのカメラ好きでしたから、その彼にとっての「最高の被写体」である、我々息子たちの写真は、今でもけっこう残っています。
古くは、「ALWAYS 三丁目の夕日」そのままの、昭和三十年代の「文化」が色濃く残った(といってももちろんモノクロ)写真も多数。
これらの写真は、中には劣化の激しいものも多く、保存上の危機感は感じておりましたので、何年か前に、すべてスキャニング。
古い写真は、すべてデジタルデータに変換はいたしておりました。
さて、このパソコンに取り込んだいにしえの写真を、元旦の日、ほぼ一日かけて整理。
最初は、この写真をDVDで編集しようと考えたのですが、これがやってみると偉い手間になることが判明。
ふと思い立って、会社で使って、勝手しったる POWER POINTを使ってみることにしました。
さあ、実はこれが案外うまくいきましたね。
便利だったのは、POWER POINT にある「フォトアルバム」の機能。
これを駆使すれば、大量の画像を、一枚一枚リサイズすることなく、短時間で一気に取り込めます。
そしてもちろん、取り込んだ後は、僕が知る限りの、いろいろな「アニメーション」機能を駆使して「遊び」を施し、プレゼンのための細工をするわけです。
これで、古い写真が、俄然よみがえりました。
さあ、そうなれば基本的にこちらは「遊び心旺盛」なオタクオヤジです。
なにか仕掛ける度に、弟たちの「リアクション」を頭に思い巡らしてはニヤニヤ。
2009年元旦の一日は、こんなことであっというまに過ぎてしまいました。
普段の日常ではこんな時間は、悲しいかな、まずとれません。
これこそ、僕にとっては、お正月ならではの「贅沢」な時間の過ごし方でしたね。
さあ、これを、ノートパソコン持参で、弟のマンションのリビングの大画面液晶テレビにつなぎ、新年会の席上、おせち料理を食べながら彼らに披露。
この企画はうけました。
やはり、家族にとって共有の思い出である「写真」の威力は絶大でした。
僕としてはノーマークだった一枚の写真が、弟にとっては、意外な真実を写してあった写真だったりして、話は次から次へと盛り上がり、膨らみまくり、最後はおせち料理をつっつく箸の手もとまり、全員がノートパソコンをつないだ38インチの「AQUOS」に釘付け状態。
思わぬところで、仕事でしか使ったことのなかった POWER POINT の有効活用方法を発見いたしましたね。
さて、話はダイエットです。
この企画のプレゼンの真の目的は、幼年時代の写真から、ここ数年の、僕のプックラと太ったメタボ写真にさりげなくつなげて、以下のセリフを自然に言わせるということ。
「ああ、こうしてみると、アニキはだいぶやせたよね。」
つまりは、弟たちに、いかに無理なく、いやらしくなく、このセリフをいわせ、「待ってました」とばかりの昨年のダイエットの自慢話につなげるか。
ダイエットの勝者としては、この話になったら見せようと思っていた、血糖値の測定器から、ポータブル血圧計までを、すべてバッグの中に用意して、準備万端で、彼らのそのセリフを待っていたのですが、ひとしきりプレゼンが終わった後に、弟たちからはサラリとこういわれてしはまいました。
「アニキ。この次は、歯を入れなよ。」
上等
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