「BS永遠の音楽大全集 大集合!青春のフォークソング 」という番組をチェック。
去年の8月にオンエアされた番組の再放送です。
司会は、この手の番組にはなくてはならぬ二人。南こうせつとイルカ。
もちろん僕はいつものように、録画してあったものを見たのですが、テレビのスイッチを入れたらやっていたのはこの番組のフィナーレ。
出演者全員が横一列に並んで「あの素晴らしい愛をもう一度」大合唱というシーンで、お決まりのごとく、カメラがパンしながらこの日の出演者を順番に映してゆきます。
みんな70年代に活躍した人たちであるのはわかっているのですが、はて、いったい誰だという人が何人もおりました。
まず、ひとめでわかった説明要らずなのは、ムッシュかまやつ。
海援隊の武田鉄也。
そして、チンペイさんこと谷村新司(この人も、一気に白髪になってしまいましたが)
さあ、後はいったい誰だ。
ということで、興味しんしんに番組冒頭から見始めました。
まず、今回の出演者の中で、ひときわ華やかだったのは、石川セリ。
現役当時よりも、はるかに派手な出で立ちで、「八月の濡れた砂」を披露。
歌よりも、日本人離れした美貌の方で、当時からけっこう、隠れファンは多かったのですが、今回は大動脈解離の闘病生活からの復活とのこと。
井上陽水の奥様ですね。とにかく、異様に若い57歳でした。
それから、「戦争を知らない子供たち」が、もう還暦を迎えてしまったんですね。
長髪だった杉田二郎も、すっかり短髪。
そして、ガロの、リードボーカル大野真澄。
ガロは、「学生街の喫茶店」で大ブレイクする以前は、ムッシュかまやつのバックバントをしていたんですね。そんなエピソードも紹介されていました。
ちなみに、1939年生まれのムッシュは、今年で70歳。
彼当たりは、スターウォーズのヨーダと一緒で、年齢は超越しています。
もう一人ヨーダ級だったのが、小室等。ニューミュージックには完全に乗り遅れた完璧にフォークの人です。
頭真っ白の髪ですでに老境の66歳。
反対に、意外と若かったのは、これもフォークの人。加川良。
あの名曲「教訓」を披露してくれましたが、これが今聞くと意外と新しかったりします。
よしだたくろうの歌の中に「加川良への手紙」なんてのがありましたね。
そして、今回の番組の目玉だったのが、「フォークの神様」岡林信康の登場。
周囲から、「フォークの神様」と呼ばれることに、かたくなに抵抗してきた彼も、もう63歳。
一皮も二皮もむけて、昔の曲から、最近のナンバーまでを「気さくなノリ」で披露。
このライブはひろいものでした。
わからなかったのが、ダ・カーポ。
「結婚するって本当ですか」のカップル・デュオでしたが、言われて「なるほど」という感じ。
二人の間で、フルートを吹きながら歌っていたキレイなお嬢さんは、実の娘さん。
それから、山崎ハコ。
70年代当時は、いつも黒ずくめの服で、森田童子と双璧の、やたら暗いフォーク歌手でしたが、今回見た彼女は、当時の印象からは、かなりかけ離れておりましたね。
「大阪で生まれた女」のBOROと、「大阪ベイブルース(悲しい色やね)」の上田正樹は、まあ、こんなもんかという感じ。
そして、今では音楽の教科書にまでのっているというフォーク世代の代表曲「遠い世界に」を歌ったのは、西岡たかし率いる「五つの赤い風船」。
そして、名曲「翼を下さい」を歌ったのは、山本潤子と、元オフコースの鈴木康博からなるユニット「
Song For Memories」
基本的に、こういう、懐メロ系の番組は、好きではないので、あまり見ることはないのですが、今回は、あの頃のみんなが、今どういう年のとりかたをしているのかなというあたりが、おもわず楽しくて、2時間半の長丁場を最後まで一気に見てしまいました。
気がつけば、僕もいつのまにか、「懐メロ」世代突入です。
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