「リアル鬼ごっこ」は、山田悠介の小説デビュー作を映画化した作品。
SFホラーというくくりになるのだろうが、内容的にはおもいきり現代劇。
「パラレルワールド」というゲームおたく的世界観が、物語の「キモ」に座っているが、これは映画のオリジナル設定。
パラレルワールドは、実際に物理学の世界でも理論的な可能性が語られてはいるが、映画的おもしろさを演出できる設定として、この手の映画では重宝されていますね。
まあ、かなり現実離れしたストーリーになっていますが、それでも、あきさせずに見せてはくれました。
監督は、柴田 一成。
「渋谷怪談」シリーズなどで、腕を磨いてきたホラー畑の監督です。
映画は、まことに理不尽な理由で、「鬼」に追いかけられる、全国の「佐藤さん」受難の物語ですが、この映画でのドキリ。
映画の中では、あちらの世界で、一番最初に、鬼につかまる「佐藤さん」はうら若き女の子。
つかまって、抵抗している彼女に、鬼の武器である特製のワイヤーがまきつけられます。
しかし、それを振り切って彼女は、逃げだす。
とおもいきや、主人公に向かって走ってくる、彼女の後姿を、足元からパンアップしてゆくと、なんと、胴体から上がないというシーン。
鬼のワイヤーで、彼女の胴体は、上半身と下半身がまっぷたつになっているというわけです。
この見せ方は上手でしたね。
ここから、一気に、見ているほうは、この非現実的ストーリーにのめりこんでいけました。
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