この拙い短歌を読んだのが、、今から11年前。
平成十三年。2001年。
この年が、二十世紀最初の年になりますね。
アメリカの大統領が、クリントンからブッシュに変わり、
大阪で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園し、
あの池田小の惨劇が起こり、
9.11が起こった年です。
平成十三年十月
早朝の校門に並ぶ家族連れ運動会の特等席取り
狂牛病格安値段の牛丼を食べようとしてじっと見つめる
川の縁危険水位を見つめおる老人一人雨降り止まず
秋晴れの土曜日の朝通勤路このまま北へハンドル切ろうか
いつまでも夏の気でいる無精者明け方になって布団にくるまり
一度見たテレビの録画徒然にさあ取り戻すか自分の時間
貨物船行き交う湾の懐に丸太一本漂っており
人間の世界に飛び出た雨蛙哀れ轢かれて南無阿弥陀仏
明け方に昔の恋の夢を見て目覚めて眺める今日の傍ら
お茶漬けと鯵のひらきの朝食を小津の映画の構図でいただく
週末に文庫三冊買い込んで携帯を切り浮世とおさらば
最終回約束どおりの結末が見えてて泣ける四十の涙腺
暑いのか寒くなるのかそこんとこはっきりしてくれ秋のお天気
夜更かしの翌朝哀れ目覚ましは罪もないのに頭殴られ
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