今日は、武蔵丘陵森林公園に行ってまいりました。
どこかの木陰で、ひねもすお絵描きでもしようと思って出かけたのですが、園内に自転車で入った途端、20年前の想い出が蘇りました。
その当時の彼女とデートできたのですが、自転車で南口のサイクリングコースを出発して、わずか5分後に、「一周はいや。」との拒否宣言。
おいおい、なにしにここに来たんだよと説得しても、彼女は頑として聞かず。
「行くなら一人で行って。私待ってるから。」
それでは、デートが成立しないので、やむなく折り返しコースで戻ってきて、あとは、展望レストランでうだうだという一日だったわけです。
そうだそうだ。
考えてみれば、その時以来ここには来ていない。
よっしゃ、じゃあ今日は20年ぶりのリベンジだ。マイチャリンコで、一周するか。
とまあ、そんなわけで、突然予定を変更して、森林公園一周サイクリングロードに繰り出しました。
森林公園は、大自然の公園というのではなく、いわゆる里山。
まあ、東松山ですから、それほど田舎というわけでもないロケーションです。
もちろん、サイクリングロードは、全部舗装されています。
尾瀬のような、手つかずの自然ということではない。
人間と自然が、お互い歩み寄って、折り合いをつけながら、保護してきた丘陵です。
最近の環境問題は、ともすれば、人間が自然を破壊する悪者扱いになるケースが多いのですが、もともと我々のご先祖様は、自然を破壊するだけではなく、うまいこと暗黙の協定を結びながら、自然と共存してきたという一面もあるわけです。
その、最たるものが、この「里山」ですな。
昔は、ホントに、この里山がどこにでもあった。
子どもたちの格好の遊び場でもあり、環境問題の生きた勉強の場でもあったわけです。
今日も祭日とあって、たくさんの親子連れが、チャリンコで園内を回っていましたが、やはり、基本的に子供には、自然が大好きというDNAが備わっているんですよ。
少なくとも、早く帰って家で遊びたいなんて、グズを言っている子は見かけませんでした。
昔はどこにでもあった里山が、今では400円(子供料金は半分かな)なりの入園料を払わないと遊べないというのが悲しいといえば悲しい。
もっと、子どもたちが、こういうところで、思う存分遊べるようになれば、陰湿な「いじめ」なんてやつも、減るんじゃないかしら。
「いじめ」って、どこか、閉鎖的な場所でしか、起こらないような気がしません?
まあ、ちょいと話しは脱線しましたが、今日ここにきたもう一つの目的。
iPhone のアプリ「花しらべ」の実践機能調査。
このアプリは、咲いている花の写真をパチリと撮って、検索すると、その花の名前がわかるという優れもの。
ここには、植物園もあるので、その機能の精度をジャッジできるぞというわけです。
では、公園で見かけた花を紹介。
上から順番に、クジャクソウ。
トレニア。別名夏すみれ。
百日草。
コルチカム。
アプリ「花しらべ」は、写真を撮って、検索すると、その花に似たいくつかの花の候補を出してきて、この中から写真をよく見て選びなさいよというアプリ。
いずれの花も、まずその候補の中には、出てきましたから、まあ合格としましょうか。
子供の頃、実は僕は、おばあちゃん子だったんですが、このおばあちゃんが、実に庭先や道端に咲いている花の名前を実によく知っていたんですね。
子供の頃は、それが別に大したことだとは思ってもいませんでした。
そんな、そこらに咲いている花の名前をスラスラ言えるおばあちゃんよりも、世界で一番でかい葉は、ブラジルのアマゾンのジャングルに生息しているオオオニバスだぞだとか。
世界で一番高い木は、セコイアだとかを小学館の植物図鑑の知識として、知っている僕のほうがずっと偉いと思っていましたからね。
しかし、この年になって、チューリップ以外は、ろくに花の名前も知らないというリアルな自分にハタと気付くわけです。
こりゃ、うかうかしてると、永遠におばあちゃんの足元にもおよないぞと突如危機感を持った次第です。
そこで一大決心。
60歳になるまでには、少なくとも、そこらで見かける花の名前は言えるようになるぞ。
てなことで、でかけた森林公園でしたが、一周回ってみると、膝はガクガク。息はゼイゼイ。
情けないったらありゃしない。
ちかれたびー。
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