なんともキュートでお洒落なエロティック・コメディ。
1968年の作品。アメリカ・イタリア・フランスの合作映画。
はじめて見たのは、中学生の頃でしたね。
たしか、テレビの「月曜ロードショー」が初見だったような記憶ですが、とにかくエッチなシーン満載の映画で、多感な少年の心をわしづかみにした映画でしたね。
見ていて、おいおいテレビでここまでやっていいのかいうくらい、次から次へとキワドイシーンのオンパレード。
とにかく、名だたる俳優たちが、みんな気持ちいいくらい、嬉々として、スケベオヤジを演じていて、主演のエヴ・オウリーンに迫りまくります。
しかし、その名優たちも、はじめて見た時の僕には、どこの誰かなんてさっぱり。
それが、おおスゲエと納得できるのは、もっとずっと後になってからのこと。
かろうじて、ビートルズのリンゴ・スターにドキドキしたくらいのものでした。
しかし、この怪しげなオジサンたちが、なんだかんだといっては、たちまち、このキュートなヒロインに向かって「服を脱げ!」というお約束の展開に、わかっていてもドキドキしっぱなし。
キャンディを演じたエヴ・オーリンは、当時18才。
ロリータ系のおバカキャラで、オジサンたちにいわれるままに脱ぎまくるわけですが、これが全然いやらしくなならないのがスゴイところ。
テリー・サザーンの原作はそのセックス描写で発禁本となりましたが、映画では、これだけエッチなシーンがありながら、B級イロモノには成り下がらず、未だに根強い支持を持つ、お洒落なカルトポップ映画に昇華させたのはひとえに、主演のエヴ・オーリンの魅力のタマモノといっていいでしょう。
この映画をテレビで見た後に、角川文庫の原作を読んでみましたが、映画ほどのインパクトはなかったですね。
さてそれでは、その名優たちの怪演による迫りっぷりを、拙いイラストで紹介しましょう。
まずは、リチャード・バートン。
リンゴは、同じテリー・サザーン原作の「マジック・クリスチャン」にも出演。
そして、スマイト准尉を演じたのは、ウォルター・マッソー。
そういえば、マッソーとこの人は、「シャレード」でも脇役共演してましたね。
せむし男を演じたのは、フランスの歌手シャルル・アズナブール。
あの麻原彰晃も参考にしたという(ウソです)、怪しげな修行者を演じたマーロン・ブランド。
スケベオヤジは、こういうシーンを見逃しません。
本当にチラリだけのカットですが、こういうお得感のあるカットは、アダルトDVDを散々見てきた僕が、何年たっても忘れないのですから、やはり「見せ方」なのでしょう。
この映画の監督は、クリスチャン・マルカン。
原作の、テリー・サザーンは、あの映画「イージー・ライダー」の脚本も手がけた人。
音楽が、デイブ・グルーシン。
スタッフは、それなりに一流ですね。
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