平成十三年といいますから、2001年。
僕は、42才。
尾瀬の散策に出かけているのですが、この頃の僕は、メタボでパンパン。
80キロ近くあったと思います。
現在は63キロになっていますから、まあスリムになったものです。
写真は当時の尾瀬で撮ったもの。
この時は、ちょど水芭蕉の見頃が終わってしまったタイミングでしたので、
またいかないといけませんな。
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平成十三年七月
尾瀬編
「こんにちは」声かけられる尾瀬の道三回目からはこちらが声かけ
尾瀬ケ原人が渡した木道が月日の中で風景になり
いざ歩けもくもくと行く峠道湿原広がりギアーを落とす
尾瀬の雨萌える緑に旅人の赤青黄色の雨具が踊る
行儀よくニッコウキスゲ整列し花こちら向けコーラスはじまる
木道の傍らで咲くアヤメたち雨に打たれて頭を垂れる
雨うれし低音で鳴く蛙たち姿なき主声の出演
手をつけぬ生まれたままの自然たちそのふところに謙虚にお邪魔
軽装備都会育ちが尾瀬をナメたかが湿原それが失言
アンテナをたてて携帯かざしてもここは都会のはるか「圏外」
我が足の平均時速五キロ強燃料代わりの日本茶ペット
強行軍たたり尾瀬の峠道情けないやら膝笑い出し
木の枝の雨の雫が風に乗り時雨となって降り注ぎおり
天気予報はずれの山の通り雨雨具忘れて空を見上げる
娘行き母親続き親父行く三平峠にほととぎす鳴き
山小屋へ物資を運ぶ青年ら皆腕を組み足元見て行く
旅人がしばし憩う山小屋の景色は旨しけど蕎麦まずし
関西弁東北訛り広東語尾瀬の山小屋飛び交う昼時
時期過ぎたミズバショウの花ひっそりと橋の袂に一輪だけ咲く
限界で帰りの峠で立小便我今尾瀬の生態系となり
旅の宿湯船の向こうに煙る山静かに浸って我ひとうなり
旅立つ朝最後の一風呂山からの朝日が湯に跳ね天井で踊る
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