この人の本は、いつもスラスラ読めてしまう。
内容はとてもハイレベルではあるのだが、養老大先生が、大変に言い回しをかみ砕いて簡単にしてくれているので、そのマジックで理解したような気になれるのだ。
これがとても心地よい。
しかしわかったつもりで、誰かにウケウリしようとすると、これがそう簡単にいかない。
自分ではわかっているつもりなのだが、人に伝えられない。
なんのことはない。この天才の屁理屈、へそまがり理論を実は何もわかっていないのである。
悔しいから、性懲りもなく彼の本を何冊も読むことになる。
しかし、さすがに何冊も彼の本を読んでいると、どうやらボンヤリとわかってくることがある。
まずそのひとつは、世の中、自分の頭で理解していることだけではないんだよということ。
そして、人間の脳が理解できようとできまいと、厳然としてそこにあるものを、「自然」というのだということ。
だから、自然とはなにも、山や森や海ばかりではない。
脳以外の、自分の身体も自然。
遺伝子以外は何も持たずに生まれてくる子供も自然。
どちらも、人間の脳では、コントロールできないという意味では、自然なのだということ。
そして、どうやら人間の脳は、この自然が嫌いであるということ。
だから、田舎はどんどん都会になり、生老病死はどんどん家から病院に舞台を移し、子供たちは無理やり大人にさせられる。
そしてこれが、現代を取り巻く環境問題、教育問題、医療問題の根っこであるということ。
何冊か読んで、どうやらここまでは理解できたかな。
ん? あってますか?
内容はとてもハイレベルではあるのだが、養老大先生が、大変に言い回しをかみ砕いて簡単にしてくれているので、そのマジックで理解したような気になれるのだ。
これがとても心地よい。
しかしわかったつもりで、誰かにウケウリしようとすると、これがそう簡単にいかない。
自分ではわかっているつもりなのだが、人に伝えられない。
なんのことはない。この天才の屁理屈、へそまがり理論を実は何もわかっていないのである。
悔しいから、性懲りもなく彼の本を何冊も読むことになる。
しかし、さすがに何冊も彼の本を読んでいると、どうやらボンヤリとわかってくることがある。
まずそのひとつは、世の中、自分の頭で理解していることだけではないんだよということ。
そして、人間の脳が理解できようとできまいと、厳然としてそこにあるものを、「自然」というのだということ。
だから、自然とはなにも、山や森や海ばかりではない。
脳以外の、自分の身体も自然。
遺伝子以外は何も持たずに生まれてくる子供も自然。
どちらも、人間の脳では、コントロールできないという意味では、自然なのだということ。
そして、どうやら人間の脳は、この自然が嫌いであるということ。
だから、田舎はどんどん都会になり、生老病死はどんどん家から病院に舞台を移し、子供たちは無理やり大人にさせられる。
そしてこれが、現代を取り巻く環境問題、教育問題、医療問題の根っこであるということ。
何冊か読んで、どうやらここまでは理解できたかな。
ん? あってますか?
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