9月に引退されたこの方。
とにもかくにも、渾身のアニメーションで、なみいる実写映画の興行成績を越え、
日本のアニメ文化を世界に知らしめてきた実績は、誰もが認めるところです。
実は、僕は、こんなイラストを趣味で描いている割には、アニメ映画はあまり見ておらず、
スタジオジブリの作品も、ほとんど見た記憶がない。
子供の頃は、僕も相当な「漫画少年」でしたが、やはり漫画というものは週刊誌がテレビ、
お金を払ってまで、映画館でみるものじゃないという狭い了見がありました。
しかも、根がスケベですので、やはりアニメ映画というと、どうしても親子で見れる健全な映画
という先入観があって、ふとどきな映画ファンとしては、敬遠してまいりました。
もちろん、エアチェックしたDVDは、保管してありますが、ちゃんと見るのはいつになることやら。
さて、宮崎監督の、最後の作品になるというのが、「風立ちぬ」。
得意のファンタジーは封印して、実在のゼロ戦の設計者をモデルにした作品を、
ほぼ丸5年かけて製作。
その奮闘の日々は、NHKの「仕事の流儀」で見ました。
あの作品を作り上げて、引退記者会見での、あの笑顔はちょっと感動的でしたね。
そこで、今回のイラストは、その笑顔を、ちょっとスタジオジブリのタッチを意識して描いてみました。
まあ、これ一枚描くのでもけっこう苦労するわけですから、これを映画一本分作るエネルギーは、
半端ではないことは想像に固くありません。
宮崎駿監督のこれまでの仕事に、敬意をこめて、それではこの一枚。
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