なにが面白くて、映画のポスターなんかイラストで描くかなあと、
よく言われてしまうのですが、これはもう楽しいものは楽しい。
そう申し上げるしかない。
確かに、他のイラストに比べて、ポスターのイラストは、手間ひまかかるのですが、
やはり、描き上げたものを改めて見直してみるとニンマリしてしまいます。
まあ、誰に迷惑をかけているわけでもないので、放っておいていただいて結構。
さて、今回は、「大魔神怒る」。
大魔神シリーズは、大映で3本製作されましたが、製作されたのはすべて1966年。
この「大魔神怒る」は、その2作目。
1966年と言えば、僕はちょうど7歳。
少年真っ只中でしたので、この大魔神シリーズは、リアルタイムで映画館で
見ています。
たぶん、第1作よりも先にこちらを見ていますね。
湖がザックリ割れるスペクタクルは、セシル・B・デミルの「十戒」から頂いているシーンですが、
僕は先にこちらを見ていましたので、大映特撮チームのオリジナルだと思っていました。
しかし、CGのSFXにもやや食傷気味の今日この頃になってきますと、
この完全アナログ手作り特撮は、とにかく手がかかっているなあとひたすら感心します。
この「大魔神シリーズ」を、子供向けの映画というくくりにいれてどうかという気もしますが、
これを見た当時の子供を代表して言わせてもらえば、あの当時の大映のスタッフは、
けして、子供をなめていなかったなということだけは間違いなかったですね。
感謝感謝。
東宝の雄、ゴジラが、これだけハリウッドからも認められてリメイクされるのもうれしいことですが、
この「大魔神」だけは、日本の感性でしかできない特撮シリーズだなあと
つくづく思います。
この稀有なキャラクターを生み出した「大魔神」が、たった3作で終了してしまったのは、
興行収入がおもったほど伸びなかったということにあるようですが、
これが下手にヒットをして、最終的に、「ガメラ対大魔神」なんていうのを作られる
くらいだったら、この3作で打ち止めにしてくれてよかったという気もします。
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