イングマル・ベルイマン監督の1960年の作品。
娘をレイプされた父親の復讐劇です。
「神々の沈黙」をテーマにした一連の作品の一つ。
映画オタクとして頭デッカチだった学生時代は、名画座回りをしながら、ベルイマンの作品はかたっぱしから見たものですが、正直申して、彼の深遠な世界は、到底、僕のようなにわか映画ファンには理解の及ぶものではなく、苦労させられた映画です。
体調万全で行かないと、彼の映画は途中でコックリコックリとなってしまうこともしばしば。
悔しくてもう一度見るのですがまたもやコックリコックリ。
そんな風にしか見ていないくせに、人に語るときは「ベルイマンは深いぞ。」などと大見得を切っていたものです。
恥ずかしながら、この映画も、昔々に「野いちご」と併映で名画座にかかっているのを観ているはずなのですが、映像として思い出すのは、ただただあの処女のレイプシーンのみ。
神々の見ている前で、自分自身が沈黙しておりましたね。
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