岩蔵街道から、ちょっと入った我社の畑へ向かう小道でパチリ。
里山の風情が感じられる雑木林で、好きなところです。
さて、本日は、師匠は私用で来られないとのことで、特に主だった作業はなかったのですが、草取りでもしようかと畑へいってまいりました。
植えた野菜たちの日々の変化を、肉眼でナマで見ているだけでも楽しいものです。
まず、ハーブを植えた、僕担当の「スカボロ・フェア」エリアに、まだスペースが少々有りましたので、昨日川島町のカインズホームで購入してきたハーブの苗を植えました。
イタリアンパスレ。
スペアミント。
うまく育ちましたら、サイモンとガーファンクルの「スカボロ・フェア」でも聞きながら、ハーブティーでも飲んでみましょうか。
もうひとつズッキーニ用の苗床にひとつ余っていたスペースには、マクワウリ。
メロンの変種だそうです。
昔は、メロンだと騙されて食べさせられたとは師匠の弁。
さてスギナです。
今日は、丸一日こいつと格闘するつもりでしたが、師匠からストップ司令。
スギナだけを枯らす農薬を撒いたとのことで、ちょっと様子を見たいとのこと。
なるほど、よくみるとその効果が出たかなとも思える枯れたスギナもありました。
とにかく生命力にあふれるやつですから、こいつに栄養分を持っていかれたら、育つ野菜も育ちません。
ちょっとこれを見てください。
インゲンですが、手前のインゲンにご注目。
マルチカッターで繰り抜いた苗床から、ニョキニョキとスギナが顔を出しています。
そして、このインゲン、見てわかるように、となりのインゲンと比べると明らかに発育不良。
それが一目見てわかります。
あの状態でスギナに生えられると、まさか、マルチを切ってしまうわけにはいきませんからもうお手上げ。
下にトンネルでも掘って、下から根ごと引き抜きたい気分。
師匠から、またゴーが出れば、仕事の帰りにでもちょくちょく寄って、こいつらとバトルしたいと思います。
さて、本日はひとつ嬉しいことがありました。
先月に植えたレタスが、はやくも食べごろになりました。
そうです。
このレタスは、僕がこの畑に来て一番最初に植えた苗でした。
我が社の若社長も、師匠から報告を受けたのでしょう。
7時前に畑に来て、レタスの外側から何枚か葉っぱをちぎって、お持ち帰り。
朝採れた野菜が朝食のテープルにのるわけです。
味はどうか知りませんが、新鮮なことだけは確か。
僕も帰りに、何枚か頂いて家に帰ってから食べました。
生まれて初めて、自分で植えた野菜を自分で食べたことになりますので感慨もひとしお。
プチ自給自足成立です。
ガッツポーズ。
のらぼう菜や、エシャレットなど、この畑で取れた野菜は、今までにも、何種類かいただきましたが、やはり自分が参加したものとなると格別。
これから、夏野菜がバンバンと収穫されてくる手はずですから、ワクワクいたします。
さて、先週と比べると、ざくっと見渡した限りでは、それほど変化は内容にも思いましたが、ところがどっこい。
ひとつひとつをみていくと、野菜たちは、ちゃんと日々変化していることに気付かされます。
我が畑の中で、一目瞭然に元気なのが茄子。
茄子には、いつのまにか花が咲いていました。
そもそも、茄子に花が咲くなんて事自体をわかっていないのですら、お恥ずかしい限り。
師匠曰く。
「茄子に無駄花なし。」
つまり、この花に虫が飛んできて受粉。
よくよく考えて見れば、花が咲かなければ実はならないわけです。
花は咲いて当たり前。
そこからあの実がなるわけで、茄子は、それが、どのひとつの花も無駄に咲かないで、ちょんと実をつけるということなんですね。
よく見てみれば、トマトにも、ピーマンにも、パプリカにも、ズッキーニにも、ちゃんと花は咲いていました。
なんといっても、実がメインとなる野菜。
どうしても、花の印象が薄くなるのはいたしかたないところ。
可哀想といえば可哀想かもしれません。
花といえば、カリフラワー。
カリフラワーも、中心部分に実のようなものがついてきました。
しかし、これは実ではなく花蕾。
これがだんだん大きくなっていって、あのご存知のカリフラワーになります。
それから、トウモロコシ。
僕が4月に撒いた種の横に、後植えのトウモロコシ「味来」の種を植えましたが、これが見事に発芽。
よしよしです。
さて、師匠は本日はお休みでしたが、先輩が畑の様子を見に来て、一つ重要なことを教えてくれました。
芽かきです。
トマトの苗のところに呼ばれていってみると、トマトの苗から伸びている茎の、又の付け根の部分から生えてくる茎。
これをみつけたら、全部ちぎってとってしまっていいとのこと。
伸びようとする茎の栄養分を分散してしまうからです。
芽かきとは、形を整えるために行うという意味合いもありますが、野菜でから、わきに伸びる芽を積んでいけば、中央部分に栄養が集中し、おいしいトマトが出来るという理屈です。
樹木管理でいうところの剪定がこれにあたります。
そしてトマトには、トマトらしき実がつきはじめ、スナップエンドウにも、見覚えのある房がつきはじめました。
「親はなくとも子は育つ」まなんてことを言いますが、野菜の場合はちと違いますね。
「手入れ」をすれば、「手入れ」の分だけ野菜は育つ。
というわけで、畑の脇に目をやれば、いつのまにか新顔がひとり。
iPhone のアプリ「花しらべ」で検索してみますと、「ヒルガオ」と判明。
そこで一句。
それではまた来週。
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