たまには、こんなイラストも描いてみたくなります。
しかし、描いてみたくなったはいいけれど、いやいや、時間がかかりました。
気が付けば、サミットはとっくに終了。
G7の皆様方は、とっくに帰国されています。
会社は、横田基地にほど近いところにあるのですが、サミット期間中は警戒態勢がもの凄かった。
基地のフェンスに24時間、ほぼ50メートル間隔で警官が立っていました。
伊勢志摩で行われているサミットなのに、なんでこんなところを警戒しているのだろう。
そう思いましたが、よくよく考えれば、テロのターゲットはアメリカと踏んでのことなのでしょう。
とにかく、アメリカは世界中の国から嫌われてますからね。
さて、伊勢志摩サミット。
行われたのは、5月26日と5月27日の二日間。
参加国は以下の通り。
ホスト国日本からは、安倍晋三 内閣総理大臣。
フランス は、フランソワ・オランド共和国大統領。
アメリカは、バラク・オバマ大統領。
イギリスは、キュメロン首相。
ドイツからは紅一点メルケル連邦首相。
イタリアのレンツィ首相。
カナダのトルドー首相。
そして、EU連合から、ユンケル委員長とトゥスク理事会議長。
以上9名の各国代表で行われた会議でした。
しかし、このメンバーを見渡すと、やはり大事な国が抜けています。
ロシアと中国ですよね。
この2つの超大国が加わっていない会議で、世界の大事なルールが決められるかなというお話です。
というわけで、この伊勢志摩サミット、世界のメディアの目は冷めたもの。
ニューヨーク・タイムスなどの取り上げ方は、ちょいとなぞる程度のあさっさりしたものでした。
しかしながら、日本ではオバマ大統領の広島訪問なども含めて大盛り上がり。
そりゃあホスト国なのだからとも思いましたが、いや待てよ。
そうそう、思い出しました。
こういう世の中をにぎわすイベントで、国民の目がそちらに向いているときに、気を付けなければいけないこと。
安倍政権は、そんなどさくさに紛れて、普段なら通らないであろうやっかいな議案を、電光石火のごとく持ってきて国会を通過させてしまう。
それが常套手段ではなかったか。
と思ったら案の定、けっこうきわどい案件が2件ほど
このどさくさに紛れて国会を通過していますよ。
ちょっと、えーっと思われるのものの一つ。
まず「もんじゅ」です。
いろいろと問題のありすぎた高速増殖原型炉。
基本的に、原子力規制員会は、原子力発電所をどんどん再稼働させるためにつくられた組織だと思っていますが、その規制委員会でさえ、さすがにこれはまずいでしょうと、NGを出しているのが「もんじゅ」。
その「もんじゅ」が、宿題の新たな対策など、まるでたてないまま、結局、うわべだけの措置をすることで、いつのまにか、再稼働というはなしで国会を通過してしまってます。
止めているだけでも200億円近い年間経費が発生している「もんじゅ」。
政府としては、一日も早く再稼働したいのはやまやま。
しかし、これでもかこれでもかと出てくる隠蔽と、ずさんな管理体制。
一刻も早く、廃炉にしなければいけないのにもかかわらず、政府の思惑はそのまったくの逆。
おいおい、そんなのありかよというお話です。
もうひとつ、こんなのもありました。
お酒の安売り規制。
この法律も、たぶん、この国会で通っちゃうんですよ、
これも知らないうちに、衆議院で、
おいおいという感じです。
これ要するに、お酒の安売りをやめろっていう話。
酒屋の店主たちは、これはぜひとも実現してもらいたい法律です。
しかし、安保法案などでアゲインストの空気の中で、これをやったら国民が黙っていない。
なので、政府はずっとこの法律を保留にしていたのですが、これを今のタイミングしかないということで、こっそりと国会を通過させてしまいましたよ。
本来であれば、それをニュースとして取り上げるマスコミも、見事なくらい掠る程度しか触れません。
結局、マスコミも政府のお抱えワンチャンということです。
酒屋さんたちから期待できるのは、全国の商店街の票。
政府としては、ここでそうっとこの法案を通して、全国の商店街票を確保したいというのが本心。
そのためにはこれくらいのサービスは必要です。
とにかく、政府は、伊勢志摩に国民の注目いっているうちに、面倒くさい案件は、さっと国会を通過させておこうということが、みえみえ。
なので、なにも大切なことは決まらないはずの伊勢志摩サミットは、自民党安倍内閣にとっては、それはそれで上等。
それでも、このサミットは、厄介なことから国民の目をそらしてもらうという意味で、とても有意義な会議になっているわけです。。
さあ、ここでその政府の常とう手段を学習しておきますと、次に気を付けなければいけないタイミングは、リオ・オリンピックということがわかります。
ここで、日本がメダルラッシュなんていう大活躍をしてくれちゃいますと、彼らはその陰で必ずなにかやろうとしてくるはず。
さあ、もうそろそろ学習いたしましょう。
もう安倍政権にごまかされてなるものか。
是非とも、彼らが抱えた怪しげな法案を厳重チェックして、どさくさに紛れさせないように監視の目を緩めないようにしたいものです。
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