映画かと思ったら、元はドラマでした。
1999年制作といいますから、映画の一作目がつくられたのとほぼ同時。
「富江」といえば、日本の恐怖映画シーンでは、言わずと知れたビックアイコン。
タイトルにこの名前があれば、それだけで一定水準の恐怖は味わえる。
ホラー映画ファンにはそれは暗黙の了解でした。
映画一作目の「富江」が、そこそこ当たったので、じゃあテレビでもと作られたシリーズ。
その3話をオムニバスにしたのがこの作品。
テレビ放映時「富江 恐怖の美少女」。
内容は完全に、このタイトルにおんぶにだっこしたもの。
伊藤潤二の漫画のファンもいるだろうし、とりあえずこのタイトルで作っておけば視聴率とれるかな。
まあ、製作側の思惑はそんなところでしょう。
よい恐怖映画を作るには、有名俳優は要らない。
よい恐怖映画を作るには、予算は要らない。
よい恐怖映画を作るには、よい脚本は要らない。
とにかく、見ているものの予想出来ない、斬新な演出さえあれば良い。
そうはいいましたが、さすがに作る側に「気合い」がなければ、ホラーものほどつまらなくなってしまうジャンルはない。
まあ、このシリーズの人気にあやかって、こんなつまらないものでも、DVDにしておけば、見てくれるやつはいるだろう。
そんなところでしよう。
もちろんこちらも、amazone プライムビデオの「見放題」ラインアップにあったから鑑賞したようなもの。
TSUTAYA に並んでいても、まずお金を出して借りることはないだろうなあ。
演出に見るべきところは一切なし。
個人的には、富江を演じた女の子のあのかん高いネコナデ声がもう完全に生理的にダメ。
でも、どんな作品でも、どこかひとつくらいは見るべきところを見つけようというのが僕の主義。
しいていえばひとつだけ。
殺された富江が復活するシーン。
富江の片目だけが開いて、その目玉がギョロギョロするシーン。
これって、特撮? それともこの特技があるから、この女の子が主演に採用されたのかしら?
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