2014年にオンエアされたWOWOW製作のドラマ。
ドラマのオリジナル脚本なのですが、ベースになった事件があります。
2000年に起きた旧石器捏造事件。
民間の考古学研究団体「東北旧石器文化研究所」の副理事長を務めていた藤村新一という人がこのドラマのモデル。
自前の石器を、発掘現場に埋めている姿を、毎日新聞にスクープされてしまったんですね。
この人、発覚するまで、かなりの捏造をしていました。
学者たちが期待するような石器を、どんどんと発掘するので、ドラマの主人公同様「神の手」なんて言われていたそうです。
しかし、あまりにうまくいって、自分の名声もあがるので、調子になりすぎたようです。
それがばれて考古学者が彼を告発しましたが、現行法では、これは犯罪にはなりにくい行為。
不起訴にはなりましたが、社会的制裁は重くのしかかってきたようです。
その精神的苦痛から離婚。そして、解離性同一性障害を発症して、自ら指を切断するなどという行為にも及びました。
これが本当にあった話。
とまあ、そういう人物をモデルにした主人公を演じたのが大泉洋。
なので、「善良」路線の彼が、そんな悪人をそのまま演じるという訳にはいかないのでしょう。
捏造はしてしまったけれど、それは考古学への愛情と、尊敬の念かしらてしまったこと。
やむなし。
ドラマは一応そんな体裁を整えてつくらないと、ドラマにはならない。
モデルの藤村氏は捏造現場をスクープされてしまいましたが、このドラマの主人公は、その後にちゃんと嘘偽りない発掘をして、そこで、自らその過去の捏造を告白。
これなら許せるでしょうという展開にはしましたが、やはり捏造は捏造。
どうしても、個人的には、主人公に感情移入は出来かねました。
さて、このドラマのヒロインの方は、松雪泰子。
相変わらず綺麗な女優さんですが、いつの間にか彼女もう44歳。
このドラマの撮影当時で40歳。
一皮剥けないとこの後は苦しいかも。
そろそろ、彼女扮する徹底的な悪女というのも見てみたい。
もう、やってるのかな。
まあ、余計なお世話です。
以上。
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