ユーミンが、今でも好きなのか、そうでないのか、正直言って、はっきりとわかりません。
アルバムは全部聞きました。
もちろん、歌える曲も多い。
でも、彼女の曲を好きで聞いていたのかは、正直言って怪しい。
とにかく、あの頃の空気を吸っていたものとして、(もちろん彼女は今でも現役ですが)、彼女の楽曲は、まわりで来ている人も多かったし、聴いていたというよりも、毛穴から浸み込んでいた感じでした。
僕がユーミンのアルバムをカセットで揃えていたのは、明らかに動機不純でした。
とにかく、あの当時は、ユーミンの楽曲を知っていないと、ドライブデートのBGMが成立しませんでしたからね。
女子目当ての男たちの車の中には、みんな「SURF & SNOW」や「昨晩お会いしましょう」。
そして、荒井由実時代の「ミスリム」や「14番目の月」のカセットテープが入っていたものです。
自分が楽しむためというよりも、それは、明らかに、助手席の「彼女」に楽しんでもらうため。
だから、助手席にガールフレンドがいないときは、僕の場合はユーミンではなくて、ビートルズでした。
ユーミンも、アルバムをただ持っているだけでは、他の男どもと同じ。
そこで、他の男たちと、ユーミンで差をつけたいと思えば、楽曲の並びを編集するのが常道。
ユーミンのウインターソング、クリスマス・ソング特集は定番でしたが、僕がやったのは、「ユーミン・カレンダー」。
ユーミンの曲は、歌詞の中に、季節感が満載。
月の名前がはっきりと出てくる曲も数多くあります。
ユーミンの歌詞集を購入して、彼女の曲の歌詞をよく吟味して、1月から12月まで各月ごとに12曲選曲。
その季節の移り変わりに、いろいろな効果音を入れたりして、音楽のカレンダーにしたもの。
1月 A HAPPY NEW YEAR
2月 BLLIZARD
3月 最後の春休み
4月 春よ、来い
5月 まぶしい草野球
7月 さざ波
8月 夕涼み
9月 9月には帰らない
10月 AUTUMN PARK
11月 木枯らしのダイアリー
12月 一緒に暮らそう
こんなことばっかりやってましたから、ユーミンは聞いていたというよりも、文化として勉強していたという感じ。
あの当時は、本気で作詞家になろうなんて考えてましたから、ユーミンの曲は、いい教科書でした。
「ゲレンデのカフェテラスで、すべるあなたにくぎ付け」
とにかく、ユーミンの楽曲のすばらしさは、歌詞の最初の二行で、歌のイメージがビジュアルで明確に伝わってくるところ。
これはもう、彼女の添付の才能ですね。
うん、やっぱりユーミンは好きなんだな。
それでは、ユーミン 歌いまくり !
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