生まれて初めて、パンを焼いてみました。
子供の頃は、商店街育ちの私。
実家の本屋の前には、「アンデス」というパン屋がありました。
小さなパン屋でしたが、その前に立つと、いつもいい匂いがプーン。
焼きたてのパンの香りは、大好きであります。
さて、今回作ったのは、大量に余ったカスタードクリーム(のようなもの)を使い切るため。
結論から申し上げると成功というにはちょっと微妙な出来でした。
ケーキ、クッキー、スコーン、団子と、クックパッドのレシピ頼りに作ってきたわけですが、まあパンとなると、初めから成功というわけにはいきますまい。
上等。
さて、素材です。
薄力粉、強力粉のプレンドという指定でしたが、いつもの通り、細かいことは気にせず、キッチンにあった小麦粉をボールにバサッ。
後は、グラニュー糖、牛乳、オリーブオイル、塩、バニラエッセンス。
ケーキやクッキーと違うのは、パンの場合、ここにドライイーストを投入します。
イーストは、パンの材料である小麦粉や糖分を栄養にして活動し、生地のふくらみや香り、風味を生み出す酵母。
これによりパンは発酵して、生き物になるわけです。
ざっと混ぜた生地をフードプロセッサーで捏ねます。
できた生地を一口大に丸めてからのばし、カスタードクリームを乗せ、たたむように包みます。
そして、成形したパン生地に、卵を水で溶いたものを両面に塗ります。
レシピにはありませんでしたが、黒ゴマがあったので、これもまぶしてみました。
あとはオーブンで焼くだけ。
温度は、やや高めで250度で予熱して、17分。
焼け具合にバラツキが出てしまいましたが、なんとかパンになりました。
しかし、表側は、こんがり焼けたものの、裏側が生焼け。
レシピに裏返せとは書いてありませんでしたので、今回は特にそれはしませんでしたが、よくよく思い出してみると、木村屋のあんぱんもそんな感じ。
両面こんがりしているのは、油で揚げたカレーパンですね。
まあ、こんなものかと思って食べてみましたが、食べられないことはないものの、イメージしたカスタードクリームパンとは異なもの。
まあ、いいでしょう。
ちょっとお裾分けにははばかられますが、初トライとしてこれでよしとします。
主食かおやつかは微妙な出来になりましたが、製作者責任で、これは毎日少しずつ食べます。
翌日以降は、これをオーブントースターで焼き直して、マーガリンを塗ってから食べたのですが、あらま、こうするとどうして、なかなか美味しいじゃありませんか。
よしよし、これなら最後の一個まで食べられそうです。
今回は、中に入れたのが出来損ないのカスタードクリームで失敗でしたが、次回は違うものでまたトライしてみましょう。
いや、中にに何も入れずに焼いたプレーンパンの方が案外美味しかったかも。
しかし、それでも、パンを焼いた後には、あのいい匂いが、部屋中に漂って、これはこれで、なかなか幸せな気分でした。
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