WOWOWで、勝新太郎の「悪名」シリーズ全16本一挙放送。
この映画は、数えてみたら、14番目の作品。
16本のうちの、14本目となると、そろそろ、マンネリで観客には飽きられてき始めた頃の1本でしょうか。
1962年からスタートしたこのシリーズですが、これは1968年の製作。
この頃の大映といえば、子供にとっては、なんといってもガメラでした。
子供の頃の、家の近くには、大映の封切り映画館があったので、見に行ったガメラ映画で、このシリーズの予告編は、ちょくちょくと見た記憶があります。
当時は、次週上映作品のスチールなどが、映画館の中にはよく貼ってあったんですね。
少年の僕は、大人はこんな映画を見るんだなあという思いで眺めていました。
勝新太郎のシリーズといえば、当たり役は、なんといっても「座頭市」。
それから、田村高廣との戦争内幕バディ映画「兵隊やくざ」シリーズもありました。
そして、この「悪名」シリーズ。
こちらも同じくアウトローもののバディ映画。
相手役は、2枚目田宮二郎。
女優陣では、のちに、TBSドラマの「時間ですよ」と、松の湯のおかみさんになる森光子。
主人公に惚れる娼婦を、可愛らしく演じていました。
それから、後に「必殺仕掛人」で、中村主水を演じる藤田まこと。
テレビの「てなもんや三度笠」で、「あたり前田のクラッカー。」なんていっていたのもこの頃。
この映画ではチンドン屋の役でした。
それから、京唄子と鳳啓助の漫才コンビ。
僕らの世代では懐かしいお二人。
「唄子・啓助のおもろい夫婦」は子供ながらによく見ていました。
ヒロインは、安田道代。
鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」に出演して強烈な印象を残した大楠道代は、実はこの方。
実業家と結婚して、改名していました。
当時の大映は、現代劇は東京。時代劇は京都で作られていました。
大映の時代劇には、子供向けの作品もあり。
「妖怪」シリーズや、「大魔神三部作」は、子供の頃は、繰り返し見ていましたね。
大映京都の、時代劇部門の専属俳優たちは、子供映画も大人映画もほぼ同じ顔ぶれ。
ですから、この映画にも、見覚えのある顔がたくさんあって、楽しめました。
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