1944年の映画ですから、イングリッド・バーグマンが一番輝いていた頃の作品。
この映画で彼女は、アカデミー賞主演女優賞を獲得。
監督は、女優を美しく撮ることで有名なジョージ・キューカー。
とにかく、彼女のアップがこれでもかと出て来ます。
ファンにはたまりません。
シャルル・ボワイエ演じる夫に、心理的に追い詰められていくヒロイン。
その追い詰められぶりが圧巻のアカデミー賞演技。
気が弱いもので、美女がいじめられるのが生理的に苦手な僕にはちょっと辛い映画でした。
途中で休憩して、イラストなどを描いてから、後半突入。
その彼女を救い出すのがジョセフ・コットン。
これは、彼にとってはもうけ役でした。
そうそう、メイド役で出演していた若い女優。
どこかで見たことのある顔だなと思っていたら、これが、当時19歳のアンジェラ・ランズベリー。
あの人気テレビシリーズ「ジェシカおばさんの事件簿」で主人公のミステリー作家を演じていた名優でした。
映画を見ていたどうしても思い出してしまったのが、ヒッチコックの渡米第1作「レベッカ」
こちらの主役は、ジーン・フォンティーンでしたが、こちらは、嫁いだ先の屋敷で、夫の先妻の亡霊に怯えるヒロインでした。
その追い詰められぶりは、本作のイングリッド・バーグマンと比べて甲乙つけがたし。
ただ、形勢逆転して、夫に反撃するカタルシスの分だけ、演技の方は、この映画のバーグマンに軍配があがりそうです。
イラストを描いていて確信しました。
イングリッド・バーグマンは、絶対に横顔の方が魅力的です。
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