とにかく、このアルバムは好きでした。
特に好きなのは、ポールのウクレレをフューチャーした「Ram on」
この曲のカラオケは、このサイト「Smule」でやっと出会えました。
アルバム「ラム」は、1971年に発表された、ポールの2枚目のソロ・アルバム。
正確に言えば、奥方リンダとの共作アルバムです。
ポールが所有する農場で、ビートルズの呪縛から離れて、愛妻リンダとのんびりと作ったアルバム。
その肩の力の抜き方が、なんとも心地よいのです。
「サージェント・ペッパー」や「アビーロード」を作ったポールに、ファンたちはみんなその完成度を求めたスーパーアルバムを期待したかもしれません。
しかし、音楽業界の頂点まで上り詰めたポールに、もはやその気負いはなし。
愛妻リンダとの生活に自分の幸福を見つけたポールは、もうファンに媚びる必要もなく、自分のライフスタイルを謳歌しながら好きなように、やりたいようにこのアルバムを作っています。
同時期の元ビートルズの面々も、ソロになって、ビートルズの呪縛から解き放たれて、渾身のソロ・アルバムを世に送り出しています。
ジョンの「ジョンの魂」「イマジン」
ジョージの「オール・シングス・マスト・パス」
リンゴもシングル「明日への誓い」「バック・オフ・ブーガルー」を発表。
そんな中にあって、ポールのソロ第一弾「マッカートニー」は、なんともホームメイドな作品。
ビートルズのファンからは、このアルバムは酷評されました。
そして、第2弾となるアルバム「ラム」も、明らかにその延長線上にあるアルバム。
しかし、そのメロディラインや変幻自在のボーカル、曲の構成の妙は秀逸。
そしてこの第2作目は、ほぼポール一人で作った自宅スタジオ録音に、ニューヨークでのオーケストラアレンジが施されます。
そのテイストが一作目とは違う点。
そして、聞けば聞くほど、ポールのほとばしる才能が、これだけストレートに出ているアルバムは、他にないのではと思わせます。
完成度という点では、この次のアルバム「レード・ローズ・スピードウェイ」を経た「バンド・オン・ザ・ラン」でポールはファンの期待に応えます。
要するに、やればできるポールが、あえてセルフ・プロデュースで、荒削りのアレンジをよしとしたのが本作。
とにもかくにも、不思議な味わいのアルバムです。
その全曲が、ご贔屓のカラオケサイト「Smule」に揃っていましたので、リンダ部分のハーモニーも含め、一人多重録音で全曲カラオケを敢行。
カラオケの半分は、このアルバムの楽曲をオーケストラアレンジしたポールプロデュースのアルバム「スリリングトン」のバージョンです。
これもなかなか素敵。
気持ちよく歌わせていただきました。
1.トゥ・メニー・ピープル Too Many People
2.3本足 3 Legs
3.ラム・オン Ram On
4.ディア・ボーイ Dear Boy
Uncle Albert/Admiral Halsey
6.スマイル・アウェイ Smile Away
7.故郷のこころ Heart Of The Country
8.モンクベリー・ムーン・デライト Monkberry Moon Delight
9.出ておいでよ、お嬢さん Eat At Home
10.ロング・ヘアード・レディ Long Haired Lady
11.ラム・オン Ram On
12.バック・シート The Back Seat Of My Car
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