1964年公開の、ゴジラシリーズ第5作。
公開当時は、僕はまだ5歳。
リアルタイムでは見ていませんが、これは確かに映画館で見ています。
調べてみると、「東宝チャンピオンまつり」であることが判明。
この映画は、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦」というタイトルで短縮再編集されたバージョンが、「いなかっぺ大将」「みなしごハッチ」「マッチ売りの少女」と併映で、1971年の冬休みに公開されています。
ここまで調べて、はっきりと思い出しました。
見にいったのは、さいたま市になる以前の大宮。
我が家は、京浜東北線の与野駅前にありました。
大宮の駅前銀座をちょっと入った「大宮東宝会館」の中にあった「東宝白鳥座」。
僕は、小学校6年生になっており、この「東宝チャンピオンまつり」は、友人たちと一緒に見ていってますね。
あれは、短縮版だということなので、今回このAmazon Prime で、初めて完全版を見たことになるのかもしれません。
この作品で、東宝特撮にはじめてキングギドラが登場。
主演は、後に日本テレビの「これが青春だ」で熱血教師を演じだ夏木陽介。
ヒロインは、星由里子。
彼女のモデルは、本多猪四郎監督の奥様だと、町山智浩が言ってました。
セルジナ公国のサルノ王女役には若林映子。
彼女は、この作品が、007のプロデューサーの目に止まって、「007は二度死ぬ」のボンドガールに抜擢されたとのこと。
彼女は、金星人として、日本の危機をあちこちで訴えますが、その度に言われてしまうのが、当時はまだ差別用語ではなかった「キチガイ」というセリフ。
NHKのBS2でオンエアされた時には、このセリフは消されていたそうですが、今回見たAmazon Prime バージョンではそのままオンエア。
昔の映画ですからね。今の厳しい規制は、少々おおめにみましょう。
モスラも登場しますので、お約束の双子小美人も登場。
もちろん、ザ・ピーナッツのお二人。
よしあのお馴染みの「モスラのテーマ」が聞けるぞと思ったら、この映画では、宮川泰作曲による日本語の歌謡曲が歌われていました。
「幸せを呼ぼう」ですって。
やっぱりここは、「モスラーヤ、モスラ〜」と歌って欲しかった。
これにはがっくり。
ラストの怪獣バトルになる前に、どつきあっているゴジラとラドンに、モスラが仲介に入って、「キングギドラをいっしょにやっつけよう」と説得するシーン。
これを、小美人が翻訳して中継する演出なのですが、これは子供心にも「いかがなものか」と思った記憶があります。
こちらも、来年からは中学生となる身。
そろそろ「怪獣映画」も卒業かなと、秘かに思っていた頃に見た一本でした。
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