予定より4ヶ月延期でなんとか迎えることのできた定年退職。
とりあえず、リセットの意味で、温泉に行くことにしました。
山歩きは好きなので、休みが取れるたびに、日帰り可能な関東近辺の山々は、よく出かけていました。
その帰りに寄れるような温泉は、結構行きましたが、泊まりがけで行く温泉となるとなかなか機会はありませんでした。
そこで今回は、前から行きたいと思っていた、信州の秘湯「白骨温泉」をチョイス。
まだまだ、働くことはやめられませんが、とりあえず、第二の人生のスタートして、ブレイクタイム。
白骨温泉の白濁の湯にどっぷりと浸かって、頭の中も真っ白にしてこようと思った次第。
以前、安曇野に農業リサーチに行った時は、長野新幹線経由で松本にアプローチしましたが、今回は信州への王道の中央線「あずさ11号」に乗り込みました。
そして、松本駅からは、松本電鉄上高地線に乗り換え。
終点の新島々駅までおよそ30分。
ここからは、バスになります。
白骨温泉までは、バス料金片道1950円。往復3500円。
次の日の予定はまだ決めていませんでしたので片道料金で乗車。
地元アルピコ交通のバスで揺られること90分。
白骨温泉に到着したのは5時を回っていました。
Google で時刻表をチェックして、家を出たのが9時30分。
予定では、もっと前に到着して、温泉に入れる予定でしたが、中央線が鹿と衝突したなんていう事故があったせいで遅れ、新島々駅では、バスの乗り場を間違えるなんてこともあり予定よりも1時間遅れ。
ほぼ、一日がかりでこ信州の山奥の秘湯に到着。
これも到着するまで知りませんでしたが、ネット予約した宿は、「白骨温泉」の一つ手前の「泡の湯」バス停前。
ついてみれば、僕好みのこじんまりして風情のある秘湯の宿らしい趣の「かつらの湯 丸永旅館」
夕飯までには、まだ少々時間がありましたので、早速一風呂。
白骨温泉のお湯は、白濁色で有名です。
カルシウムと、炭酸ガス、そして硫化水素を多く含んでいるのが特徴。
しかし、地下から湧き出た時には、無色透明なんだそうです。
これが、乳白色に濁るのは、溶け込んでいる炭酸ガスが発砲して、温泉中のカルシウムと反応するため。
その含有量は、個々の源泉で異なり、温度などによっても変化するため、浴槽ごとに微妙に違うとのこと。
とにかく、浴場の戸を開ければ、硫黄の匂いがぷーんと漂い、もうそれだけで秘湯に来たという気になります。
露天風呂は、混浴なのですが、女風呂から入ってくる女性客のために、木造通路があります。
この中で、肩まで浸かって出てくれば、後は、乳白色の湯が隠してくれるという寸法。
露天風呂で一緒になった方の話では、前回来た時には、これはなかったとのこと。
内湯よりも、露天風呂の方がやや温度は低めで、長湯が可能。
しっかりと温まってから夕食。
山の幸と、川の幸の郷土料理を、しっかりと楽しませてもらいました。
鹿肉の土鍋焼き。
鯉の甘露煮。
鯉のあらい。
豆腐と山芋の揚げ物。
蕗の煮物。
レンコンと人参のキンピラ。
蕎麦。
あゆの塩焼き。
普段は、夕飯は食べない生活をしていますが、旅ともなれば話は別。
すべて完食。たっぷりと、堪能させていただきました。
ここ数年、トイレが近くなっています。
それで、夜中にも何回か目が覚めてしまうわけですが、せっかく温泉に来ているわけですから、この夜はその度に、湯船にドボン。
もちろん、目覚めてからもドボン。
せっかくの温泉成分を洗い流してしまうのも、もったいない気がしたので、そのままタオルで拭いて出てきました。
朝ごはんの前に、昨夜のご馳走を消化しておかなければいけないと、隣のバス停「白骨温泉」まで、散歩することにしました。
歩くこと1キロ。
旅館でもらった地図では、公営の露天風呂などもあり、楽しませてもらおうと思っていたのですが、このあたりの温泉営業は、軒並み火曜日定休。
当てが外れて、トボトボと戻り始めると、雨がシトシト。
朝食前に、もう一風呂浴びることにしました。
さて、旅の朝食は、毎度毎度箸が進みすぎるほど進みます。
ここまで来て、ダイエットだなんだというのは野暮というもの。
この先の予定は、ひたすら歩くと決めておりましたので、これも一気に完食。
イワナの甘露煮。
半熟卵。
ひじきの煮物。
味海苔。
ルバーブのジャムをトッピングしたヨーグルト。
源泉で作ったというお粥。
お櫃のごはんも含めて、綺麗に平らげさせていただきました。
さて、白骨温泉の一泊は以上。
しっかりと温泉三昧させていただいた一晩でした。
さて、これから向かうのは、乗鞍岳畳平。
最後に、久々の温泉宿で一句。
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