さて、いよいよ最終日。
マンダラ・リゾートから見下ろす、これが見納めのパロの街。
こちらが最後の朝食。
ロビーで、レポートを打ちながら待っていると、キンレイさんが到着。
そういえば、ツアーの間、こういう時に、必ずキンレイさんが、かけてくれる言葉がありました。
「大丈夫。大丈夫。ゆっくりして。時間はありますから。」
思えば、これが大変心地よかったなと今思い返しています。
日本では、こうはいかない。
旅でもそう。
旅行の計画を立てれば、1つでも多く回って、旅費の元を取ろうという詰め込みをして、時間に追われる。
仕事でもそう。
時間厳守。急いで、急いで。タイム・イズ・マネー。
それで、30年間働いてきたからこそ、彼のこの言葉に、この旅では妙に癒された気がします。
ホテルから空港までは、10分ほど。
ブータンのガイドさんたちは、空港の建物の中までは入れません。
エントランス前で荷物を降ろしたら、そこでお別れ。
改めて二人には、大変お世話になりました。
心より、お礼を申し上げます。
キンレイさんには、日本で覚えた一番好きな曲だという「涙そうそう」の歌詞を、ローマ字読みにして送ること。
デチェンさんには、僕の所持しているアレの抜粋を・・・・
それをしっかりLINEで送ることを約束して、二人とはここでお別れ。
リコンファームは、前日にキンレイさんが済ませてくれました。
来たとき同様、パスポートとEチケットをカウンターに提示して、荷物を羽田まで預け、搭乗券を受け取ります。
手荷物検査、出国審査を受けて、待合室。
バンコクでの乗り継ぎの手順などを、「しおり」で確認していると、二人から早速、LINEでメッセージがきました。
キンレイさん。
“Hope all went well with you.
Thanks a lot for great time”
デジェンさん。
”And we look forward to see you again. We ha e enjoyed a lot with you and we have a great time with you. Safe back to japan.”
そこで、こちらは、英語は喋れませんが、文章なら便利な翻訳アプリがあります。
空港内なら、wi-fiも繋がるのでバッチリ返事が出来ました。
“Thank you very much. Thanks to you,5 days in Bhutan has become an irreplaceable memory for me. I will edit the video slowly after I go home. I'll let you know when I upload it to YouTube.
「ありがとうございました。ブータンでの5日間は、僕にとって、かけがえのない思い出になり感謝しています。家に帰りましたら、ゆっくりと動画の編集をいたします。出来ましたらYouTubeにアップロードいたしますので、お知らせいたします。」
飛行機の出発は定刻通り。
イケメンの第5代国王と、美しい奥様。
そして、6代目国王になられるであろうご子息に見送られながら、ブータン・エアラインのタラップへ。
飛行機は、山に囲まれたパロの街の上を舞い上がり、やがて雲の上。
5日間の思い出が、やはり走馬灯のように頭を巡ります。
ブータンという国は、やはり予想通りの国でした。
いや、予想以上の国でした。
これからの人生において大切なものを、絶対この国からは学べるはず。
そう思って、この国にやってきましたが、たった5日間、ブータンのほんの一部に触れただけの旅なのに、手応えは十分。
少なくとも、30年間の会社勤めを終えて、これからの新しい人生を始めるための、リセットは確実に出来ました。
それだけでも、このブータンを訪れた意味はありました。
もう、これからは贅沢は出来ない、一人暮らしの老人です。
また何度でも、この国へ行ってみたいという想いは膨らみますが、残念ながら、そうはいかないでしょう。
もしかしたら、これが最後の海外旅行になるのかもしれません。
でも、やはり心の隅でつぶやいてしまいます。
「ロックジェゲ!」(また今度!)
お世話になりました。ブータン。
「カー・ディン・チェラ!」(ありがとう!)
良い文章ですね
お疲れ様でした
気をつけて日本へ帰って来てください
投稿情報: 大五 | 2019年8 月29日 (木曜日) 午後 04時48分