ほおらね。
こういうことがあるから、時事ネタはちょっと怖い。
この人が逮捕された時に、確かイラストは描いた記憶はあったのですが、余計なことは書いていなかったよなあと冷や汗が出ました。
実際は文章にはしていませんでしたが、内心はそりゃあなんかやってるでしょうくらいのことは正直思ってましたね。
申し訳ないんですが、イラストを書く立場から言うと、この人の顔はとてもそそられる悪人顔。
日産を回復させた業績はありましたが、クーデターを起こした日産側の気持ちもわかるなぁなんて勝手に思ってました。
時事ネタの情報源は、最近はもっぱらネットですので、今回も色々な人のコメントを聞きました。
保釈中の身で国外に脱出したゴーン氏は、たしかに褒められたものでもないんですが、今回はそれよりも、日本の検察に対して、ここぞとばかりに物を言う論調が多数。
テレビの方はどうなっているでしょうか?
大手メディアで、日産がスポンサーになっていたりすれば、普通に考えて、どんな報道になるかは想像が尽きます。
ゴーン氏の逮捕については、彼を追い出したい日産経営陣が、検察に泣きついて、共同戦線を張ったと言う図式のようですから、何事につけても権力寄りの大手メディアの報道は推して知るべし。
登録チャンネル数を増やしたいユーチューバーたちのコメントの方が、無責任ではありますが、忖度がない分、真相には近いような気がします。
ただ、レバノンに逃げた彼は、そのまま雲隠れせずに、自分を貶めた日本の検察に対して、敢然と宣戦布告をしていますから、世界の世論に訴えれば、自分は勝てると言う自信はあるのでしょう。
ゴーン氏の言っていることが本当ならば、精神的に追い詰めて、自白を強要する日本の検察のいわゆる「人質司法」は、かなり前近代的。
そんなことは、テレビや映画の中にしかないと思っていた一般市民としては、かなりの驚きです。
一般市民が権力に抵抗しても勝てやしないでしょうが、はたしてゴーン氏ならどうでしょうか。
もしも、日本の司法制度のゆがみを、彼が日本の常識の通用しない法廷で、世界に向けて立証してしまったらどうなるか。
日本人としては、大いに恥ずかしいところでありますが、これは同時に面白くもありますね。
同じような不祥事で、ゴーン氏を追い出した側の西川社長は、後に日産をやめていますが、彼は逮捕も起訴もされませんでした。
しかし、ゴーン氏は、まだ受け取ってもいなかった役員報酬に対する不正関与で、逮捕されています。
結局、金と権力を持った輩は、みんな同じじゃないかと、大金には縁のない一般市民はすねたくもなりますが、扱いが完全に不公平であることには多少なりとも不快感はあります。
レバノンの記者会見での、カルロス・ゴーンは、やる気満々で自信タップリ。
日本の検察は、この件が、自分たちの縄張りの外に飛び出してしまって、にわかに青くなっているかも知れません。
昔、「ミッドナイト・エクスプレス」という映画ありました。
アラン・パーカー監督の1978年の作品。
トルコを旅行していたアメリカ人が、麻薬不法所持で、逮捕されます。
現地の過酷な刑務所への4年間の投獄を宣告されるてしまう主人公。
彼は、釈放の日を心待ちにしていたが、看守にレイブされそうになって、おもわず殺してしまいます。
裁判のやり直しで彼の刑期は、30年に伸びることとなってしまいますが、絶望した彼はその時脱獄を決意。そして実行します。
今回の彼の脱走作戦は、そこだけを切り取ると、多分に映画的。
ゴーン氏の風貌は、むしろその看守の方を彷彿させるのですが、ちょっと主演の、ブラッド・デイビスにも見えてきました。
ちなみに、この映画の脚本を書いたのは、あのオリバー・ストーンです。
この先、事件はどう転がるのかわかりませんが、あとでこのブログを読み直して、またまた冷や汗が出るようなことのなきよう祈ります。
言葉を慎みたまえ。カルロスゴーンなどガラクタに過ぎん。
投稿情報: ムスカ大佐 | 2022年1 月14日 (金曜日) 午前 02時43分
ニッサンで、彼にリストラされた方?
投稿情報: Sukebezizy | 2022年1 月14日 (金曜日) 午前 08時48分