ニンジンは、鬼門です。
今までに、何回もトライしていますが、いまだにまともに出来た試しはありません。
理由は、だんだんとわかってきました。
おそらく、種蒔ですね。
種は、1〜2センチ間隔で均等に巻いていくのが基本です。
いわゆる「筋撒き」というやつ。
これが上手にできると、その後の間引きが楽になります。
そして、芽が伸びて行くに従って、徐々に適切な間引きをしていけば、大きいしっかりとした人参ができるという寸法。
しかし、何度やっても、この等間隔に均等に撒くという筋撒きができません。
人参の種は非常に微粒です。
これを一粒ずつつまむのは難しいので、指の間に挟んで、揉むようにして落としていくのですが、これがヘタクソで、どうやってもゴチャッと一箇所に固まってしまう種まきになってしまう。
ゆえに、一箇所から大量に芽が伸びてきて、一本一本が貧弱になる。
一箇所一本にして、上手に間引きができればしっかりしたニンジンが育つ。
これが基本。
結局我が畑で出来るのは、写真のような人参。
ちょっとこれでは、売り物にはなりません。
持ち帰って、ピクルスにでもいたします。
さて、今シーズンの畑でのチョンボは、もちろんこれだけではありません。
ここで、ここまでのチョンボを一気に紹介いたします。
一丁前の百姓への道は、まだまだ遠い。
まだまだ修行が足りません。
まずは、キュウリでやらかしています。
もちろん、今シーズンも、そこそこ収穫はされ、販売もいたしました。
しかし、多くのキュウリが真っ直ぐに伸びていない状態。
どうして、そういうことになるのか。
まずは、これをご覧ください。
キュウリの、アーチトンネルです。
見てわかるように、ツルが、アーチを登っていかないんですね。
キュウリのツルが、アーチを元気に駆け上がれば、キュウリの実は、上から真っ直ぐな状態で垂れ下ります。
しかし、ツルはアーチのネットに絡まず、ネットに伸びる手前で、ゴチャゴチャと絡まった状態で成長。
もちろん実はなりますが、その多くは地面のマルチに接触したり、絡まった状態で大きくきなっていくので丸まって変形。
気がつけば、今はもうその状態で枯れ始めました。
結局キュウリのグリーントンネルは、完成せず。
では、なぜそうなってしまったか。
どうやら、芽が伸び始めた時点で、ネットに届く間に横に伸びてきた茎は切り落とすという作業をしていなかったこと。
いろいろ調べた結果、これが原因か、もしくは、もっと地面に届くまでの長いネットを使用しなかったこと。
今のところ考えられるのはその2点です。
最初のグリーントンネルの写真の左側。
元気のないキュウリのツルの中で、アーチのてっぺんまで上っていったツルがありました。
あれは花を見ればわかりますが、なんとカボチャです。
カボチャと接木の苗を定植しましたので、そのかカボチャの部分が育ってしまったものと思われます。
これも、育ち初めの段階で、適切にカボチャのツルを切っておけば、こうはならなかったはず。
というわけで、春植えのキュウリはそろそろ撤収時期。
園芸センターには、ちょうど夏植えで秋収穫のキュウリの苗が並び始めているので、これでリベンジする予定。
やはり、キュウリがちゃんと育てられないと、商売は出来ません。
キュウリだけではありません。
トウモロコシも、やらかしていました。
今回は、種から育てたトウモロコシ。
名栗村にある「野口のタネ」で買ってきた固定種の種と、残っていたカインズホームで買った交配種の種を、畝に並べて種まき。
どちらの種がよく育つか比較してみようと思ったのが大間違い。
最初は、圧倒的に固定種の種が元気に育ちました。
交配種のハニーバンタムは、芽さえ出ません。
そこで、畝がもったいないので、ある程度育った苗を購入してきて定植。
その後は順調に育ち、獣害用のネットの柵も立て、間引きも予定通り。
いよいよ、実がなるのを待つばかりとなって、またまた異変。
どうも、どちらの実も発育不良。
太くなってきません。
そろそろ収穫の時期になって、おそるおそる実をとって皮をむいてみて唖然。
ご覧の通りです。
完全な発育不良。
去年まで一緒に畑をやっていた師匠が、ちょうど畑に遊びに来てくれたので聞いてみました。
師匠の回答。
「違うタネを植えるなら、50m以上は離して植えないとダメなんだよね。」
これは、学習していませんでした。
大チョンボです。
なるほど、違う品種の苗が隣接していれば、受粉がうまくいかないというわけです。
残念ながら、これも商品にはならず。
百姓で食う道は、まだまだ遠しです。
蒸して食べてみると、変わらぬトウモロコシです。
オヤツにでもいたしましょう。
さて、まだまだあります。
これはチョンボというわけではありませんが、この降り続く梅雨の雨で水害も発生。
畑の脇に、山からの水を逃すちょっとした石造りの水路があるのですが、この石が割れて水が畑に流れ出しました。
この水が、三つ作ったハーブガーデンの一つ「キッチン・ガーデン」を直撃。
中は水浸しになってしまいました。
こうなると、だんだんと根が腐ってしまいます。
梅雨が明けて、水が引いた後でどこまで復活するか。
雨が降ると、水やりをしなくて済むので百姓としてはニンマリなのですが、これも程度問題。
ここまで降られてしまうと、お手上げです。
これが自然に影響されやすい露地栽培の難しいところ。
「ちょうどいい塩梅」というわけには、なかなか問屋が卸さない。
上等。
それから、もうひとつ。
今年はナスがダメです。
これは、近所の畑に聞いてみても同じ回答。
理由は、今のところわかりません。
とにかく、実がなかなか大きくなりません。
または、大きくなっても、破れてしまう状態。
というわけで、まだまだ修行が足りぬ素人百姓。
しばらくは、この畑で悪戦苦闘上等。
失敗を積み重ねていきながら学習していくことにいたします。
頭の出来はよくないので、経験あるのみ。
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