さて、このコロナ禍の中、「歌う」道楽は、専らネット・カラオケ専門になってしまいました。
個人的には「SMULE」というアプリで楽しませてもらっているのですが、好きな曲や、歌ってみたい曲だけでは、ほぼ2〜3周してしまって、ややマンネリ気味。
そこで思い立ったのが、果たして自分は、日本の歌謡曲をどれくらい覚えているのか、その記憶を辿ってみようという、ちょっと気の遠くなる試み。
基本は「一人カラオケ」ですが、「グループ・シンギング」でアップしています。
これは、どなたでも、いつでも、何回でも参加できるという、なかなか優れものの機能。
このコロナ騒動の中で、家で悶々としているカラオケ・フリークは、僕以外にも結構いらっしゃるようで、楽しいコラボも、たくさん出来ました。
さて、今回試したかったのは、記憶力です。
「好き」とか「嫌い」とかは、この際一切無視しました。
覚えているか、いないか、歌えるかどうかだけを物差しにして、カラオケしていこうという「お遊び」です。
興味があったのは、果たして人は、何歳の頃に聞いた曲を、一番たくさん覚えているのかということ。
自分なりの予想もありましたが、それを実際に、「歌って」みて確認してみたいと思ったわけです。
洋楽などですと、気に入ったアーティストは、その時点から遡って聞くということも多かったので、一概に聞いた年齢と、その曲が発表された年は、リンクしないこともありそうですが、それを歌謡曲に限定すれば、かなりリアルな年齢別の記憶データ結果が得られるとふみました。
年別のヒットした歌謡曲は、ちょっと検索すれば、ズラリと出てきます。
今回利用したのは、Wiki のデータと、DAMの年別検索。
これをベースに、覚えていそうなもの、聞いたことのありそうなものを、とにかく片っ端から歌ってみました。
もちろん、うろ覚えのものも多数。一部しか覚えていないものも多数。
やっていくうちに、今でも、頭から最後まで「完璧に覚えている」歌謡曲は、それほど多くないということに気が付きます。
結構、頭の中で色々な曲が、ごっちゃになっているんですね。
しかし、それで「歌えない」と諦めてしまっても、つまらない。
今は便利な時代で、巷で歌われたほとんどの歌謡曲は、YouTube にアップにされております。
そこで今回は、これをフル活用させてもらいました。
まずは歌ってみて、怪しげなパートは、YouTubeで確認。
多少のメロディの変更には目をつぶってもらって、とにかく、大きく外さずに最後まで歌い切れた曲だけをカウント。
中には、ほとんど知らなくても、このタイミングで、しっかり覚えておきたいと、聞き込んで勉強した曲もありました。
正直に申しますと、ビートルズで音楽に目覚めた世代ですので、これまで、どちらかといえば、邦楽よりは洋楽を中心に聴いてきたことは事実です。
山下達郎やユーミンや佐野元春ならまだしも、日本の歌謡曲は、どこかで、小馬鹿にしていたようなところがあります。
しかし、これはとんでもない偏見であったということを、今回は痛切に思い知りました。
どうしてどうして、昭和歌謡恐るべしです。
ヒットした曲には、ちゃんとそれなりの魅力とパワーがあることを、この歳になって、しっかりと確認することが出来ました。
やはり、覚えている曲はどの曲も、昭和を生きた日本人として、しっかり毛穴から染み込んでいるのだなあということを改めてつくづくと実感した次第。
「歌は世に連れ、世は歌に連れ」とはよく言ったもの。
世の中、コロナ騒動のストレスが充満していて、カラオケ愛好家たちには、何かと辛い毎日ですが、個人的には、この「歌謡曲記憶力テスト」で、日々楽しませてもらっております。
大変前置きが長くなりましたが、その歌謡曲のスタートをどこからにするか。
これは、やはり「戦後」からということにしました。
ですから、昭和20年代からですね。
ちなみに、僕は昭和34年生まれ。
ですから、昭和20年代の歌謡曲は、リアルタイムでは知りません。
もちろん、その当時のレコードも、持っていません。
覚えている曲は、ラジオで聞いたか、テレビの「懐メロ歌謡ショー」で聞いたか。
宴会好きだった親戚の叔父叔母たちが、手拍子で歌っていた曲を覚えていたか。
演歌については、大学生の頃、赤坂のスナックで、伴奏のアルバイトをしたことがあるので、この経験は大きかったかもしれません。
そんなこんなで、SMULE にアップ出来たのは、以下の24曲でした。
「歌謡曲記憶力テスト」は、まずここからスタートです。
リンゴの唄 (並木路子)
二人は若い (ディック・ミネ&星玲子)
夜来香 (山口淑子)
銀座カンカン娘 (高峰秀子)
東京ブギウギ (笠置シズ子)
テネシー・ワルツ (江利チエミ)
星の流れに (菊池章子)
東京キッド (美空ひばり)
買い物ブギ (笠置シズ子)
りんご追分 (美空ひばり)
長崎の鐘 (藤山一郎)
愛の賛歌 (越路吹雪)
旅の夜風 (霧島昇&松原操)
影を慕いて (藤山一郎)
お祭りマンボ (美空ひばり)
上海帰りのリル (津村謙)
青い山脈 (藤山一郎)
雪の降る街を (高英男)
夜霧のブルース (ディック・ミネ)
お富さん (春日八郎)
芸者ワルツ (神楽坂はん子)
憧れのハワイ航路 (岡晴夫)
というわけで、お次は「歌謡曲昭和30年代」!
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