夏の夜はホラー。
そんなわけで、Jホラーを何本か続けてみてきましたが、今夜はハリウッド製。
今やホラー・モンスターとして、「エルム街の悪夢」のフレディと並ぶビッグ・アイコンとなっているシリアル・キラー・ジェイソンが登場する「13日の金曜日」シリーズの第10作目です。
Wiki してみましたが、僕が見た記憶にあるのは、最初の3本まででしょうか。
第一作では、シリアル・キラーの正体は、ジェイソンではなく、彼の母親でしたね。
舞台となったクリスタル・レイクは、本作にも登場。
続編では、第1作の生き残りの女性が、ジェイソンに殺されるところからスタート。
ここから、ジェイソンの情け容赦ない殺戮が始まることになります。
その途中経過をすっ飛ばして、いきなり10作目を見てしまいましたが、なんと本作におけるジェイソンの殺戮の主戦場は宇宙。
ホラー映画というよりも、もはやSF映画のノリでした。
シリーズのお約束は踏襲しつつ、「観客を呼ぶ」ためには、なんでもありのハリウッド・スピリットはあっぱれ。
「スターウォーズ」「エイリアン」「ターミネーター」などなど、ヒットした映画の美味しいとこどりも、ここまでやってくれれば文句はないという感じ。
B級ほラーの代名詞のように言われてきた本シリーズですが、ちゃんとそれなりの製作費を投入して、きちんと元を取る映画にしてくるあたりはさすが映画の本場です。
とにかくJホラーとは、まるでテイストの違う恐怖演出。
「もったいぶり」や「思わせぶり」など皆無の、情け容赦ないバイオレンス。
Jホラーを続けてみてきて、少々イラッとしていただけに、なんだか新鮮でした。
怖いか、怖くないかといえばやや微妙ですが、それでも、ちゃんと「面白い」映画にはなっいるあたりはハリウッド映画の面目躍如。
知っている俳優も、ほとんどいませんでしたが、これはホラー映画に関していえば、マイナスにはなりません。
その方が先入観を持たずに鑑賞できて、むしろプラスです。
シリーズものは、だんだんマンネリ化していき、絶対に第一作を越えられないという不文律があります。
それは確かにそうなのですが、それでもそれを打破するためのアイデアや、客を呼ぶための努力の姿勢は、ホラー映画を見る限りは、やはりハリウッドに軍配が上がりそう。
この次の作品もすでに作られていて、いよいよ「フレディVS.ジェイソン」のホラー・スターの夢の共演なのだそうですが、わかっていても、やはりちょっと見てみたくなります。
「貞子VS.伽耶子」は見たのですが・・・
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