「貞子」シリーズの最新作を見たので、今度は「伽耶子」の最新作も見ておきたくなりました。
清水崇監督の「呪怨」シリーズはオリジナル・ビデオのころかに追いかけていました。
同じネタで、ここまで怖がらせて続けてくれる清水監督の手腕には感心していました。
貞子同様、伽耶子と「白い少年」俊雄君の「怖さ」は、ある意味では日本人の恐怖感覚のツボなのでしょう。
どこまでこのシリーズを見ていたか定かではなかったので、チェックしてみたら、2014年に製作された前作「呪怨 終わりの始まり」までは見ていました。
本作は、その翌年の製作。
ですから、2015年の作品です。
話は繋がっていて、前作で主演していた佐々木希が本作にも出演していますが、本作で主演をするのは、その姉役の平愛梨。
後に、サッカー選手の長友佑都の奥様になった方ですね。
見終わってからもしやと思い、エンドロールを追っかけていたら、清水崇は監督ではなく監修。
本作の監督をしたのは、落合正幸という方でした。
Wiki してみたら、テレビ畑で、ホラーの腕を磨いてきた方のようです。
このヒット・シリーズの「お約束」を、そつなく繋いでまとめた手腕には拍手。
しかし、やはり清水監督の、あのねっとりした質感の恐怖は感じられませんでした。
なんだか最後まで気になったのは、恐怖シーンは次と次と登場するのはいいのですが、そのほぼ全てが、「でもそれは気のせい」というオチが多用されている演出。
これだと「お化け屋敷的」ホラーになってしまい、ジワリジワリ怖いという、日本お得意のウェットな「恐怖」にはなりません。
ヒット・シリーズの完結編を預かるわけですから、そこは制約も多い中での演出となるのでしょうが、やはり伽耶子も敏雄君も、シリーズ当初のインパクトはなくなっていました。
申し訳ありませんが、どれだけお金をかけて、グレード・アップしても、同じもの見せられれば、さすがにこちらも馴れます。
清水監督の最新作は「犬鳴村」。
これも、Amazon プライムの有料コンテンツにありましたね。
見てみますか。
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