エクソシストSeason1
ネタバレ致しますので、未見の方はご注意を。
以前からAmazon プライムのラインナップにあって、気になっていたのがこのドラマです。
ドラマは、よほどひどいものでない限りは、ズルズルと引き込まれて、気がつけば長い時間を割いてしまうので、あまり見ないようにしているのですが、あの「エクソシスト」のテレビ版ということになりますと、多感な頃に見た映画版には大ショックを受けた世代としては、スルーするわけにもいかないと思い今回一気に鑑賞。
ドラマは、映画版の40年後という設定で、脚本は上手に練ってありました。
知っている俳優は「テルマ&ルイーズ」のジーナ・デイビスくらいしかいませんでしたが、彼女の次女で、悪魔に取り憑かれる少女ケイシーを演じたハンナ・カルスカは、映画版のリーガンを演じたリンダ・ブレアよりも明らかな美少女で、これはかなり感情移入できました。
ドラマの恐怖シーンは、かなり映画版の演出にオマージュを捧げていて、性器に十字架を・・・のシーンや、スパイダー・ウォーク(これは、ディレクターズ・カットで復活)、首の360°回転などを彷彿とさせるシーンは、出るかと見せかけておいて、意表をついた場面で登場。
あれやこれやは、きちんと盛り込まれています。
もちろん、ちゃんとテレビ版オリジナルの恐怖演出も盛り込まれています。
白眉は、目玉がひっくり返って、3つ目の瞳が現れるシーン。
これは、ドラマ全般にわたって、効果的に使用されていますのでお見逃しなく。
ドラマには、二つのサプライズが用意されていました。
一つ目は、ジーナ・デイビス演じるアンジェラ・ランスが、実は映画版のリーガン・マクニコルその人だったというサプライズ。
そして、映画版ではエレン・バーンステインが演じていたリーガンの母親クリス・マクニコルも登場。(役者は違いましたが)
ドラマ版は、完全に映画版のストーリーを踏襲した内容になっていました。
そんなわけですから、このドラマ版は、今風な言い方をすれば、完全に「シン・エクソシスト」と言ってもいい内容。
映画にショックを受けた世代は、しっかり取り込もうというドラマの作り方をしていました。
しかし、全10エピソードのうち、映画同様の筋書きをなぞっていたのは、8話まで。
ん? これで終わらすかと思わせておいて、ラストの9話10話では、ドラマ・オリジナルのクライマックスが待っていました。
まあ、そこまで語るのは野暮なので、是非未見の方はご覧になってみて下さい。
Amazon プライムで視聴できます。
オカルト映画ブームの頃の「全米」は、よく「恐怖のどん底」に突き落とされていましたが、キリスト教がベースにある社会では、悪さをするのは概ね悪魔でした。
クリスチャンの割合が1%という日本では、もっぱらホラー映画の主役は悪霊。
悪魔が登場する欧米ホラー映画と、悪霊や妖怪が跋扈する和製ホラー映画では、どちらが怖いかというと難しいところですが、怖さのツボは、微妙に違う気はしています。
エクソシストは、少女が悪魔に憑依されてしまうホラー映画ですが、日本で憑依というと、昔は狐か狸、もしくは犬が猫など、動物系と相場は決まっているので、悪魔に比べれば、やや格下と言う気もします。
「エクソシスト」は、ドラマ版でも、映画版でも、少女が悪魔に憑依されるきっかけとなさたのがウィジャボード。
日本で流行したスタイルで言えば、これはほぼ「コックリさん」ですね。
これは小学生の頃に、クラスの女子の間で流行していた時期がありました。
彼女たちの儀式に突然招待されて、五十音を描いたボードの前に座らせられたことがあります。
好きな女子の名前を心に浮かべてと言われて、正直にそうしていたら、これをドンピシャ当てられて驚いたことがあります。
誰にも言ってはいないつもりでしたが、今にして思えば、おそらく、遊び仲間の誰かが察して、このグループの女子にチクっていたのでしょう。
そう言えば、コックリさんグループのリーダーは、目がつりあがっていて、どこか狐に似ていた気も・・
コメント